『灼熱カバディ』第92話 あらすじとネタバレ感想~戦いの疲れを癒す銭湯回、屈強な男たちの露な姿が目白押し!
裏サンデーにて連載中、武蔵野創さんの
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第92話【筋肉の社交場】
能京高校対伯麗ISの熱い戦いも終わり、
カバディを愛した男がその青春に終わりを告げてもなお、
大会は止まる事無くまだ続く。
終わる者もいれば続く者もいる。
そして、産まれたままの姿の者がいる。

数時間前、自身たちの公式戦初勝利、二回戦進出を手にしたにしては
神妙な面持ちの能京メンバー。
監督である久納も、勝ったチームの顔じゃないわねと
怪訝そうに見つめています。

勝った後くらい高みの見物しなさいよと茶化す彼に対し
次に当たる相手が決まる試合だと答えるも、
お固い!と一刀両断。

プレーと同じ、緩急が大事という久納の言葉に
勝ち慣れてなくてと恐縮する王城。
仕方ないと、久納は自らが代表時代に行っていたルーティーンを授けます。

行くという事は銭湯ですかと確認する王城に、
筋肉の社交場?とあらぬ事を呟く伊達。
入浴には乳酸が排出される温熱効果や
血液やリンパ液の循環が活発になる水圧効果も有ると
異様な程に推してくる久納。
この後皆でご飯を食べに行く予定なら
近くに食事もとれる銭湯が有ると
返事も待たずに話を進めるのでした。

強引に進めながらも、自分はマッサージチェアでくつろいでいる久納。
入らねぇのかよと宵越がツッコむも、
どうやらこの後の仕事の前に入るとの事。

宵越が素直について来る方が意外だったと笑う畦道ですが、
言われた本人は真剣に考えていました。
何となく一緒にいた方が良い気がした。
敵でも味方でも、変化に敏感になる必要がある。

外園なら絶対に個人行動はとらない。
自身に欠けている部分だと、
「変化」を見せた関を見つめます。

彼の熱い視線に気づいた関は、
宵越の眼差しに頬を赤らめるのでした。

彼の勘違いに声を張り上げる宵越。
ものすごく見てたからと言い合う二人に、
更に勘違いした奴らが近寄ります。

全然そんなつもり無いですけど?とアブドミナルアンドサイを極める水澄に
目立っちゃいましたかね?とモストマスキュラーで構える伊達。
それよりアレ凄いぞと促され視線を向けた先には人見の姿。
違いに気づかないか?という伊達の言葉に見比べると、
明らかに作為的な何かを感じる差が。

宵越が関を見ていた理由、
それは仲間の変化に気づく必要があるという事。
湯船に浸かりながら、改めてその話を始めます。
気付きたいのは対戦相手の変化だが、
味方の変化すら気づけない様ではいけない。
正直関が外園を倒すなんて思ってもいなかった。
もっと人を見なければいけないと語る宵越。

でも筋肉見るのは楽しくない?と話す人見でしたが、
湯気が凄くて前すら見えていなさそう。

見るべきは内面、考え方や動きの部分だと口にする宵越に対し、
立ち上がりながらそれはキツいと答える畦道。

彼自身の変化に対応する為、チームのメンバーも必死で変化していっている。
皆が皆、宵越に引っ張られ成長してきたのも事実なのです。

肩を叩かれ、彼らの言葉を受け止める宵越。
人見は一人肩まで浸かりながら、
皆何故立ち上がるのかと疑問に思うのでした。
その頃、王城と井浦は二人でサウナへ。
よくやってくれたとメンバーの活躍を讃えていました。

二回戦は相手が相手だけに、
久納が言う様に意識し過ぎない訳にもいかない。
気持ちは汗と違って、簡単には流れてくれないと
決定した対戦相手の事を考えます。
そろそろ出るかと井浦が尋ねると、
慶が出たかったら良いけどと王城は答えます。
そういう意味じゃない、自分は限界の3割程度だと主張する井浦。
それに対して王城は自分はまだ2割程度と張り合います。

サウナから先に出たら、なんか負けた気がする。
男湯でよく見る、サウナあるあるである。
威勢良く粘ろうとする二人。
そこにいる事に気づいたメンバーが入ってきますが、
まさかの険悪ムードでのお迎え。

凄い汗ですけどと指摘するも、これお水と言い張る王城。
その心配を利用し、井浦が水澄に指示を出します。

彼らの戦いを知らず、王城を連れ出そうとする水澄。
ピンチに陥った王城はソレを阻止すべく、
二回戦のミーティングを始めますと宣言。

もちろんキツかったら出て良いよと
メチャクチャな言い分でミーティングを開始してしまいました。
結局全員でサウナの中に入り、話し合うことに。
ここに来る前に見てきた試合で決まった二回戦の相手、
それは古豪・大山律心。

紅葉・右藤が妙なコーチが就いたと語っていた学校。
今日見た限りコーチが何か指示したりはしていなかったと話す宵越ですが、
若山に対し18対108という大差で勝利をしていた今日の試合では
指示する必要も無かったろうと皆納得しています。

全体的に体格も動きも安定していたと評する宵越。
冬大会は二回戦止まりだったが、
それ以前は決勝リーグ常連だったと井浦が語ります。
冬は相手が悪かった、何故なら二回戦の相手が星海だったから。
その言葉に、納得する面々。
じゃあ冬の一回戦は?と宵越が尋ねると、
神妙な面持ちで、今回と同じだと水澄が語ります。
冬の大会、一回戦で大山律心に負けたのは俺たちだ。
その雪辱を晴らす機会が、早くも訪れたのでした。

感想
一回戦第一試合だというのに熱すぎる戦いが終わり、
敗者から勝者に託された願いを胸に突き進む能京。
とはいえ張り詰めてばっかりじゃ糸が切れてしまいますしね、
息抜きも重要。
気を遣って気を利かせた久納コーチの提案で迎えた銭湯回。
世の奥様方が喜ぶサービスシーン満載でお送りしております。

なんだろう、本当に嬉しくない(笑)
世の男性方の唯一の希望である人見はこうですしね。

そんな中宵越が考える自身の課題。
もっと人を観察し人の変化に気づく。
以前にも自らのスタイル的に自己中心的になっている事の多かった彼。
周りを見て変化に気付ける様になるには、しっかりと気付くしかない。
とはいえ、今まで一番変化している本人ですから、
周りからしたらお前が言うな状態かもしれない(笑)

変化と見て取れるくらいに大きく変わっていればまだしも、
人の機微を捉えるって難しいですよね。
恋愛してたらキレイに見える。とか、
広川だけが前を見ていた。とか
最後のキスはタバコのflavorがした。とか。
何にせよ己を知り相手を知れば百戦危うからず。
そういう認識を持って人と接するのも大事だと思います。
負けず嫌いの3年生たちに巻き込まれ、
サウナで開始してしまったミーティング。
そこで語られる次の対戦相手、古豪・大山律心との因縁。
トーナメント表を見て固まっていた水澄と伊達でしたが、
やはり自分たちを打ちのめした奴らが居たんですね。

コートの中と外を往復するしか出来なかったあの頃。
今は違うとその実力を見せつける事が出来るのか、
それともトラウマになって委縮してしまうのか、
次回の試合も既に超熱くなりそうな予感が漂いますね。
にしても、今回の大会でもクジ運がネタになっていた井浦でしたが
一回戦が決勝常連で勝てたとしても星海って、
そりゃクジ運悪いとしか言いようがないわ(笑)

対戦相手も決まり、まだまだ白熱した戦いが続く『灼熱カバディ』
次回更新は8月7日。
激戦の開始が楽しみですが、始まるまではもう少しかかります。
スマホアプリ「マンガワン」では、
そんな大山律心とのお話なんかも見れる
先読みが公開中。
裏サンデーの2話先まで見れますので、気になる方はどうぞ。