『わたモテ』喪139 あらすじとネタバレ感想~もうやめて!とっくに茜のライフはゼロよ!

ガンガンオンラインにて連載中、谷川ニコさんの
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喪139【モテないし大学に行く理由】
GW二日目、陽菜との約束のオープンキャンパスに向かうため、
智子は集合場所へと向かいます。
辿り着いた集合場所には、陽菜と茜の姿が。

立ち並ぶ二人を見て、いつぞやを思い出す智子。
見つめる彼女に陽菜たちがどうかしたかと尋ねますが、
なんでもとはぐらかし電車へ。
目的の大学へは電車で1時間程度。
道中は昨日の話に。

聞いた話に含みを持たせるような陽菜。
なんやかんやで駅につき、森永大学へ。
巨大な建物、ホテルの様なロビー、エスカレーターも完備。
流石有名私大は違うなと、昨日との違いを含め見回す智子。

適当に探検しようという陽菜の提案で、
3人で散策に向かいます。

公認サークルの掲示板を眺めながら
演劇サークルの多さを気にする陽菜でしたが、
対する智子は心中でヤリサーはどれだと邪推する始末。
大学内の喫煙所を見ながらも、
何故か友達と自分で想像します。

そして併設する高層ビルにあるスカイラウンジ日の出へ。
休憩スペースで貰ったパンフレットを皆で眺めます。

文学部のパンフレットを開いた智子の目に、
信じがたい内容が飛び込んできました。

智子の見ているパンフレットを垣間見て内容を把握する陽菜。
文芸創作って小説家になりたいの?と問いますが、
智子からはあいまいな返事。
人生楽しそうだけど無理だしなと諦めている智子に対し
陽菜がなれたらなりたいっていうなら受けてみればと促すも、
この学部入っても就職出来なそうだしと尻込みしている様な答え。
そんな彼女を、陽菜がバッサリ切り捨てます。

器用な人なら出来るだろうけど、
不器用なクロじゃ上手く行かないと説明する彼女。

彼女の言葉を聞き入る二人。
しんとした空気に気付いた陽菜は、
ラノベ作家になって売れたらコネで使ってもらうからと
慌てて取り繕います。

が、言われた智子の心には響いた様で、
もう少し考えると礼を述べるのでした。

そしてそのまま3人で秋葉原へ。
茜の希望との事なのですが、彼女なりの気遣いの様でした。

キョロキョロと辺りを見回す茜を見ながら、
面白そうだと考える陽菜。

早速、ビルに貼られたポスターを見て辟易する茜。
そんな彼女をさておき、陽菜は智子にある提案をします。
どっちが茜をより引かせることが出来るか対決。
ネズミーランドでの一件以降、茜のテンパリっ振りにハマってしまった様で
アレをまた引き出したいと考えている様子。

相当なもの見せたんでしょと推察する陽菜に対し、
エロゲ見せただけと答える智子。
そんな二人の密談を知らず、茜が何の話してんのと声をかけます。
笑顔で、秋葉原を案内すると茜に提案する陽菜。
まずは智子セレクトのお店へ。
向かったのは同人誌ショップ。
女性向けのコーナーに三人で並びます。

BLの存在を知りつつも、初めて見る茜は知ってるよと強気に返答。
ソフトな作品ばかりだった様で、そこまで引かせる事は出来ませんでした。

クロの本気が見たかったんだけどなと呟く陽菜。
そのまま陽菜セレクトのお店へ向かいます。

演技の勉強で良く行く店が有ると言いつつ辿り着いたのは
大人のデパート・ドエムズ。
SMグッズコーナーにて、茜の想像をはるかに超えるグッズが並んでいました。
予想通り、驚愕する茜の顔を見れて満足する陽菜。
実の所自分も初来店の様です。

そんな彼女たちの横で、サンプル品を手に取る智子。

驚いた陽菜は蠢くソレを見ながら、
気持ち悪いからやめてよと全力で怒鳴りつけます。

二人の予期せぬ連携で限界を突破して放心する茜。
勝負は私の勝ちだねと陽菜は勝ち誇ります。

そういうネモもびびってなかった?と図星を突かれ、
反論する陽菜。
あんなんでビビっててエロゲ声優出来るの?と
追及する智子にエロゲぐらい平気だと強がりを見せます。

PCで18禁のゲームもやったしとゲーム名を挙げる彼女に、
ガチエロゲーはやったことないの?と尋ねる智子。
そんなエロゲーばっかやる訳ないでしょと返す陽菜に対し、
いい機会だから見ていく?と、何の気なしに案内するのでした。

向かったのはPCゲームショップ。
店内では声にならない嬌声が鳴り響き、
表現しがたい映像が流されています。

画面の前で固まる茜、陽菜の二人。
何とか虚勢を張る陽菜に、茜が問いかけます。

そんな陽菜を残念そうに見つめる智子。

彼女の視線から何を感じ取ったのか対抗心を燃やす陽菜は、
突如展示されているパッケージをレジへと持ち込むのでした。

帰りの電車に揺られながら、
後悔の念が滲む陽菜。

クロはむっつりだから小説家がダメならエロゲライターになればと
提案する陽菜に対し、心外そうに返す智子。
もしそうなったら出てあげる、内容にもよるけどと話す陽菜の提案を、
ならんわと一蹴します。
しかしながら、今日一日が自身の進路を考えるきっかけにはなった様で、
文学部への進学を少しまじめに考える智子なのでした。

感想
やってまいりましたオープンキャンパス二日目。
今回はネモこと根元陽菜、そしてあーちゃんこと岡田茜との3人旅となりました。
4巻に掲載されていた1年のクリスマス会の時は
同じ場所で待つ二人を見ながらも
結局参加出来なかった智子でしたが、
今やそんな二人と個人的に待ち合わせる仲になりました。
あの頃陽キャの代名詞になっていた様な面子と
行動を共にする様になるなんて、なんともはや。
向かったのは私立大学となる森永大学森永キャンパス。
私立大学は豪華で華やかですな。
大学の中に20何階建ての建物が有って地上数十mのラウンジでご飯が食べれるって
もう理解の外ですわ。
喫煙所を見て大学生といえばタバコなんて極端なイメージを考える智子でしたが、
イメージに浮かんでるのが茉咲とゆりと自分が
同じ大学の喫煙所で並んでタバコを吸っている姿。
3人で同じ大学に行って変わらず連んでいる仲だと思ってるんだと思うと、
どこか微笑ましくも思えてきます。
きっと智子的に真子は吸わないイメージなんでしょう。
智子が目を通したのは文学部、メディア文芸専攻。
そんなんで良いの!?と驚く智子でしたが、
実際中身見たら「そんな難しく考えながらアニメ見て楽しいのかコイツら」とか
悪態吐きそうな気がする(笑)
現状ゆりと話していた様に進路を考えてない智子。
話の流れで小説家だ何だと言ってみたものの、と言った感じ。
そんな智子をドバッサリと斬った陽菜でしたが、
彼女の言葉は3年に上がるまでに夢を隠して明るく努めていた
自分自身を指している様で、重みのある様な気がします。

茜もそんな風に思わせてたのかとしんみりしてる感じ。
実際陽菜がそういうキャラになったのも、
智子が「うぇーいやったね」なんてやらかしたのが一因な訳で
確かに入学前から振り回してますわ。
クリスマス会に実は来ていた智子といい、
お互い気づいてない所はまだありそうですし
今後はそういうお話でも盛り上がれるんでしょうか。

冗談で終わらせようとした陽菜に対し、真摯に受け止めた智子。
予想外の感謝に照れる陽菜と、
そんな二人を優しく見守る茜さんが素敵です。

もちろん、前回同様にそんな見学だけで終わらせない。
茜セレクションで秋葉原へ。
確かにオタク=秋葉原は世間の一般認識でしょうし
自分も東京に行ったら意味なく向かうけど。
二人に気を利かせてる様ですが、
彼女にとってそれは悪手でしかなかったわけで。
陽菜の一方的な提案で「茜どん引かせ対決」となり、
色々とディープな世界へご招待。
加藤さんもそうですが、陽菜からしても過大評価されている気がする智子。
夜な夜なイケメンの囁きを聞いて絶頂したりしていた様な人間ですから、
BLコーナーを選んだのはあながち自身のオススメとして外れても無いんですが。
それに対し全力投球な陽菜が選んだのは
大人のデパートのSMグッズコーナー。
勘違いした茜が頑張って陽菜に迫る様な、
薄い本が厚くなる展開ですな(笑)
限界を突破して小動物のように震える茜さんが可愛いです。
しかしまぁ、実際には余りそっち方面に耐性が無かった陽菜。
最後の最後に智子のこれまたそのつもりでもない実力を見せられて
大ダメージ。
許容量を超えて壊れそうになりながらも強がる彼女もまた可愛い。

更にそんなギリギリラインの陽菜と茜に追い打ちをかけるガチエロゲ観賞。
智子的には良かれと思ってなんでしょうがオーバーキルにも程がある。
ココに関しては以前に一度、しんちゃんは家族でやってるあの有名アニメも一家でやってる件の時に
聞かされた茜の方がまだ耐性が有るようですね。

まぁ仲の良い友達がこんなんさせられるってだけ聞いたら
誰だって止めに入るわ(笑)
結局陽菜的には収穫が茜の引き顔とガチエロゲーになってしまった大学見学。
智子的には進路に関して真面目に考える材料にもなった様で。
とはいえ、前日のやり取りで同じ大学行くって言ったと言い出しそうなゆりさんや
次の日にはNo.1嬢かつクリロナな加藤さんとの楽しい大学見学が待っています。
智子が何を持って、どういった進路を選ぶのか。
そんな3年生らしい悩みも出てきた今回のお話でした。
次回更新は8月23日、3週間後となっています。
その頃には流石に『もこっちとくっつくのは誰だ!選手権』の
結果も発表されている事でしょう。
前回の話もあってゆりさん独走にも見える今回の選手権。
今回のお話を見て「陽菜に投票しておけばよかった!」とか
「やっぱり加藤さんに入れておくべきだったか!」と悔しがる人たちも
沢山出る事かと思いますが、
その辺りは第二回に期待しましょう(笑)