『サクラコード』第十一華-三 あらすじとネタバレ感想~大地を揺るがす超電磁鎧
COMIC GUMにて連載中、みなぎ得一さんの
『サクラコード』最新話が公開されました。
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サクラコード
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第十一華-三

構えを解かないまま、来いと号令をかける石長。
雪妖の頭を強く打ちつけたパーツが
彼女の声に従って舞い上がります。

そんな彼女に相対する水妖と砂妖。
河童の様な形をした水妖は関節を鳴らしながらその右腕をうんと伸ばし、
仮面を被った和装の砂妖は手をすり合わせながら砂を流します。

深い水たまりに手をつけた水妖は右手から吸い上げた水を口から高水圧で発射。
それに合わせる様に、砂妖も手からこぼれる砂を勢い良く噴射します。

水を右手のハンマーで、
砂を左手の丸ノコで彼らの攻撃をガードする石長。
石長が防戦を繰り広げる最中、
福太郎は急ぎ鹿葦津を起こしに向かいます。
が、そんな彼を迎えたのはあられもない姿の彼女のお尻。

姉さんがピンチと伝える福太郎は
外に雪が有るから頭を冷やせると提案。
鹿葦津は彼の口から出た雪という言葉に目を輝かせるのでした。
外では引き続き石長が妖怪たちの攻撃を防御しています。
止め処なく続く中、雪妖は虎視眈々と背後より歩み寄ります。

砂の摩擦は鉄を削り取り、水は足場の雪を溶かす。
私の氷で無様な氷像となりな!と、
言い放ち、その口から氷を吹き出します。
3者からの同時攻撃。
既に両手を防がれ、足場ももたつく状態で逃げ場のない石長。
でしたが、急にその姿が消えてしまいました。

立っていた位置には穴が残り、
思いの外雪溶けが早かったかと推測する妖怪たち。
石長が落ちた穴を覗き込む雪妖。
その顔を狙うかの様に、火柱が立ち上がります。

穴の底には石長と、火炎放射器を担ぐ鹿葦津の姿。
福太郎の提案で横穴を開け、そこから助けに入った様です。

溶けた顔を雪で治す雪妖。
水妖たちも、もうやめるかと心配そうに声をかけます。

ヤラレっぱで引き下がれるかと意気込む雪妖。
そんな彼の目の前に立つ砂妖の頭が撃たれ、何かを弾き飛ばします。
飛んできた方向を見ると、トラックの上から身を乗り出し宝銃を構える鹿葦津が。
「この弾は貴方の動きを止めるでしょう」と言霊を乗せて放った銃弾は
砂妖に蔦となり絡まって動きを封じます。

その隙を見て穴から飛び上がり、水妖怪にハンマーを打ち下ろす石長。
反撃開始かと思われた矢先、何者かによる制止の声が鳴り響きました。

光ながら回転する影。
緩やかに回転が終わると、現れたのは一つ目坊主。
双方そこまでと力強く諫めるその妖怪は、
石長に対しフラワーシスターズとお見受けしたがいかがかと問い質します。

是と答えた彼女に対し、
彼らは畏まって話を始めます。

突然の流れに理解が追い付かない石長たち。
訝し気に、彼ら『滋賀妖怪連』なる者たちを睨みつけるのでした。

感想
前回に引き続き、琵琶湖脇で妖怪たちとのバトルを続ける石長。
電磁の力ってすごい。
レッツ・コンバイン!とか言い出しそうな勢い。
そんな電磁力で戦う石長でしたが、
妖怪たちのチームプレイに防戦一方でした。
長浜のと呼ばれていた雪妖は雪ん子だと思いますし、
水妖は河童でしょうけど、
砂妖はなんでしょうね。

砂を振りまく妖怪といえば砂かけばばぁが有名ですが、
見た感じばばぁじゃないし
もしかしたら砂かけババ(クソ的な意味の)なのかもしれないし、
砂降らしかもしれない。
その辺りのいつもの妖紹介は次回辺りかな。
光って回りながら現れた一つ目坊主は
多分一つ目入道でしょうね。
雪ん子(仮)たちが喧嘩を吹っかけてきたのも彼女たちに頼みがあり、
かつ力量を確かめる為といったところでしょうか。
やり方が豪快で強引にも程がある。

滋賀妖怪連とのことですが、前回の話の入りからして
何かしらの怪異に脅かされているのは明らか。
近江の国なら比叡山や伊吹山やありますから、
天狗に酒呑童子にそういったお話もわんさか。
どんな敵が現れるのかも楽しみです。
にしても福太郎は相変わらず羨ましいラッキースケベが来るな。

まぁ足洗邸の時は大体お仙や玉兎のトラップスケベでしたが。
こんな事が有りましてなんて言っちゃっちゃあ
お仙さんがまた怒って色々出しちゃいそうですな(笑)
次回の更新はいつになるのか、
『ルート3』で来るのか『サクラコード』で来るのか。
お子様も産まれて一層頑張らないとな
みなぎ得一さんの次回更新も首を長くして期待しています。