『青のフラッグ』第35話 あらすじとネタバレ感想~高校生の男女が親の居ない家に二人きりだなんて
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「第35話」
神社にて、重要な話を切り出そうとした二葉。
でしたが、太一と二人でなぜか太一の家に。

鍵を開け、促す太一。
二葉が靴を脱ぐ隙に急ぎリビングへ向かうと、
中途半端に畳まれた洗濯物が。

リビングが使えないので一旦二葉を玄関で待たせ、
大至急部屋の掃除。

なぜこんなことに。
息を整えながら、太一は少し前を思い返します。

相談とは何か、話を聞こうとした太一でしたが、
その直後の携帯が震え邪魔が入りました。

その画面には家の番号が。
訝し気に電話を取ると今どこだという母の声。
何の用か尋ねると、祖母が風邪をひいた為見舞いに行きたいが、
荷物が届くので家に帰ってきて受け取って欲しいとの事。
友だちといると誤魔化すも、まさか彼女とは思わない母。
太一的には爆弾発言とも取れる言動をあっけらかんと言い放ちます。

断る暇も無く矢継ぎ早に話をされ、一方的に切られてしまった太一。
どうしようもなくなった彼は、そのまま二葉を家に誘うことになるのでした。

何とか片付けが完了した自分の部屋へと案内する太一。
勉強机の椅子に座る様伝え、
自分は急ぎ飲み物を取りに行きます。

麦茶しかなかったと机に置き、
自分はクッションを敷き床に座る太一。
二葉はそんな彼の勉強机を見て、
勉強のスケジュールなど勤勉さが見えると称賛。
彼も効率が悪いだけだと謙遜して返します。

で、相談って?と改めて話を切り出す太一。
問われた二葉は言い淀み、言葉が出ません。
少し間を置き、大学…と呟いた彼女。
同じところに行けたらいいと思うが、
どう決めたらいいか分からなくなってしまったと
困惑の表情を浮かべます。

彼女の言葉に、ふと以前言っていた悩みを思いだした太一。

しかし、彼女の悩みに対し、
自分が言った言葉は何だったか。

自分が悩ませたと思った太一が慌てて謝るも、
私こそと謝罪合戦の様相を呈す二人。

明大は元々第一希望だし、一緒に行けたら嬉しい。
両親も先生も良いと言っている。
でも花関係の事をやるならほかの大学が良いんだろうと確認する太一に対し、
それで本当に良いのか、先の事は分からないしと苦言を呈します。
しかしそれは親も先生も一緒じゃないかと指摘する太一。
国立も受けるって言ってたよなと問う太一。
どこだっけ、千葉?と尋ねると
二葉の口から千葉ともう一つ有るという返答が。

北大、札幌市の国立大学。
予想外過ぎる学名の登場にシリアスな顔になる太一。

本気かと尋ねようとした太一ですが、
そのタイミングでまさかのチャイム。

荷物を受け取った太一は、
即座に自室に帰還。

ムリだと思うんだけどと連呼しながらも、
上も目指した方が良いという助言が有ったという二葉。
真澄と一緒に受けて、受かったら同じ大学だねと話していたそう。
もちろん、太一と恋人関係になる前の話。
今の成績じゃ難しいのは理解しているが、
それでもと悩んでいる二葉。

合格すれば、二葉が北海道に行く事になる。
その事実に気が沈む太一。
明らかに落ち込む表情を見た二葉はゴメンねと謝るが、
何が?と理解が追い付いていない様子。
自分の事は考えず、二葉のやりたい事を目指すべきだと
しどろもどろに言葉をつなぐ太一。
本当にやりたい事がそこでしか出来ないならと伝えると、
それも分からなくてと予想外の返答。

自分も床に座り込む二葉。
太一は気を遣い、自分のクッションを差し出します。

好きだからその仕事に就きたいとは思うが、
病気にさせたり、枯らせたりしてばかりなのも自覚している。
花も植物も生きている。
生きているからこそ、自分が好きだけで選んじゃダメなんじゃないか。
下手な人間がするべきでは無いのではないか。

好きだからこそ、やめるべきかな、とか。
そう語る二葉に対し、太一は強く否定します。

そりゃ植物たちも生き物だし、
軽はずみに失敗してもいいじゃんとは言えない。
そう踏まえた上で、二葉の背を押す言葉を続けます。

大学でちゃんと勉強すれば出来る様になるかもしれない。
色んな関わり方が見つかるかもしれない。
オレは応援するけど…と応援する意思を見せる太一。
それに対し、それでも、いいのかなと自信を持てない二葉。
太一は彼女に対し、約束していたお守りを差し出します。

差し出されたお守りを受け取り、微笑む二葉。
彼の応援をしっかりと受け止め、自らの道を決めた様。

しかし、彼女を見つめる太一の心の中に過ぎるのは、
根拠も無く言葉を並べる自分への嫌悪なのでした。

二葉を駅まで送り、自室に戻った太一。

一人ベッドに寝転がり、スマホで北大の偏差値を検索。
センター試験の得点率も関わってくることを確認し、
途方に暮れます。
再びスマホを使い、次に検索したのは遠距離恋愛。

やりたい事も好きな事も思いつかず、
周りの流れに流されるまま道を決めようとしている。

自分のやりたい事を考えているその時、
いつかトーマに尋ねたその問いの答えが頭に浮かびました。
自由に生きたい。
彼はそう言っていた。
あいつはどうするんだろうか。
今日見せた表情を思い返しながら、考える太一。
当の本人は二者面談中。
自らの道を決めたのか、その答えはまだ太一には分かりません。

感想
最近話がポンポン飛んでいましたが、
今回は前回のそのままの続きでした。
とはいえ展開が飛んでますよ!
突然のご自宅訪問なんて、しかも両親も居ないなんて。
狼になっても仕方ない様な展開でしたが、
それどころでもありませんでしたね(笑)
部屋に案内する事になって慌てて掃除片付けしたり、
大事なタイミングでチャイムが鳴ったり
床に座る彼女にしっかりクッション渡したり
コメディ顔とシリアス顔の変化とか
細かい描写が光る回でした。
取り敢えずこの顔が全部持ってった気がします。

彼氏と同じ大学は嬉しい。
でも好きな事の勉強もしたい。
でも好きなだけで関わって良いのかも分からない。
一番その勉強に向いているのは北海道。
でもそうなると確実に遠距離恋愛。
学生らしい悩みといえばそこまでですが、
当の本人たちからすれば将来すら決まる大事な問題。

好きだからこそ諦めるなんて選択肢が出る程に
自分に自信の無かった二葉でしたが、
太一の応援で前を向く決意は固まった様です。
が、次の問題はその太一くん。
久々に黒いのが出ましたな。
何を偉そうにという言葉が中々に来ますね。
自分自身が何も定まってない癖に、
どの口が言っているのかと自分自身思っているのでしょう。
変わりたいんじゃないのかと背中を押したにも拘わらず、
自分が変われていない。
自責の念に駆られるのも致し方ない。
何かもう「遠距離恋愛 別れる」とか検索して、
「遠距離恋愛すると別れる!?」と早とちりして
変な問題起こしたりしそうな気がするー。
そりゃ別れるって検索すりゃ別れる話ばかり出て来るさと。
真澄さんにメチャクチャどやされる流れですな(笑)
そんなモヤモヤして仕方ない太一くんがふと頭に描いた人物、
自由に生きたい・トーマくん。

自由じゃないのかと太一が尋ねた時、何も答えなかった彼でしたが
その心中は今、どうなっているのか。
屋上でシンゴに詰め寄られた後どうしたのかも不明だし、
あの悲しそうな笑顔一つじゃもうどないやねんとしか言えません。

次回はそのお話にもなったりするのでしょうか。
二者面談で先生頭掻いてたけど、
まさか「俺学校辞めます」とか言い出してないだろうな。
気になって仕方ない次回の更新は10月10日。
1か月後です。遠いぞ!
スマホアプリ「ジャンプ+」では
そんな続きが気になってヤキモキする『青のフラッグ』の過去話も公開中。
「自由に生きたい」は第22話、その辺気になる方は是非。