『灼熱カバディ』第100話 あらすじとネタバレ感想~記念すべき第100回、主人公登場コマ数1コマ!

裏サンデーにて連載中、武蔵野創さんの
『灼熱カバディ』最新話が公開されました。
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第100話【あなただけを見つめて】
能京対大山律心前半戦。
遂に一人となってしまった王城の攻撃。
前回の攻撃同様にボーナスだけとはいかないだろうと考える大和でしたが、
王城は然して急ぎもせずゆっくりと歩を進め、
彼らの眼前まで近づきます。

彼の常軌を逸した行動に戸惑う大山のメンバー。
カウンターも使えないであろう距離、
今込めば一撃の元に倒す事も出来る。
むしろ体格差から何かしらの怪我を負わせる可能性すら、
そんな甘さは捨ててと改めて身構える立石でしたが
次の瞬間、その体が飛び出していました。

心配など消えた、というより消された。
彼の中にある防衛本能による反射的な行動。
この状況でなお、王城が浮かべる表情を見て
彼は飛び出していたのです。

立石の突進を読んでいた王城。
軽く身を引き避けてから、足元を掻い潜る様に突破。
そのまま奥のボーナスライン目がけ駆け抜けます。

しかしラスト一人、少しでも点が欲しい状況。
大量得点で奥を目指す事は想定していた大山律心。
左側にいた室井・金沢がコンビで迫ります。

しっかりと腕を繋ぎチェーンを組み上げ、
王城の行く手を阻む。
その状況を危惧した井浦でしたが
王城はそんな中、彼との特訓を思い出していました。
経験が長い、裏を返せば爆発的な成長が期待出来ない。
新しい技を身に付けるのは簡単な事じゃないなと
救急箱を漁りながら話しかける井浦。
応急処置を施された王城はその言葉を笑って肯定します。

カウンターだって何年もかけて身に付けた、
筋力で勝負できないと悟った日からずっと。
井浦の心配を他所に、自分の選択肢が人より少ない事は
前から知ってると明るく話す王城。
外に立つ2つの植物を例に説明します。
他の人は大樹の様に、枝葉を付け色んな道に進める。
対する自分は向日葵の様なものだという。

攻撃一本かと理解する井浦に対し、
自慢げに語る王城。

室井と金沢が作り出すチェーンに、敢えて立ち向かう王城。
水を吸った分だけ、光を浴びた分だけ、
目標に向かってまっすぐ伸びる。
そんな彼が新たに得た技術が、今花開きます。

まるでチェーンをすり抜けたかの様にクリアする王城。
守備の低い姿勢を利用し、ハードル走の様に
最低限の浮遊で飛び越えたのです。
もちろんその際に守備の二人にも触れ、計3人にストラグル。
彼の技の完成度を、拳を握り称える井浦。
自陣へと向かう王城でしたが、
そこに始めに触れた立石が立ちはだかります。

既に触れられた、タッチを躱す必要のない厄介な守備。
どこに逃げようと突っ込むと意気込む彼を躱す為、
幾重にもフェイントを重ねます。

が、その読み合いに勝ったのは、
守備の立石でした。

下に向かった王城の肩を掴み、抑え込むことに成功した立石。
かと思われましたが、見ていた大和は王城の真意に気付き
引けと大声を出します。
しかし、それは時すでに遅し。
肩を回し腕を引き、立石の体の下に滑り込む王城。
立石の体が引き上げられる様に宙に浮き、投げ飛ばされてしまいました。

攻撃一本で鍛え上げたその技術、
簡単に枯れてたまるか。
封じた筈のカウンターを繰り出した王城に戸惑う立石でしたが、
運悪い事に投げられた方向に喜多野兄弟・兄が。

その隙を見逃さず更に一人奪い取り、自陣へと帰還。
倒れる筋骨隆々の男をたちを見下ろすのは、
コート上で一番線の細い男。
何度見ても慣れないこの風景を、再びこの男が作り出したのです。

沸き上がる場内。
そんな中、深く息を吐く大和。
冷静に、亜川は立石に
カウンターが発動した理由を解説。
カウンター対策の突き上げる軌道を
下に潜る事で変えてきた。

前回の攻撃がボーナスだったことも意味が有るのかと
考える亜川は、忘れてくださいと試合前に伝えた目標を撤回します。

数々の選手を見てきた彼から見ても、
自らの知る中で最上位の攻撃手だと敵ながら称賛する亜川。
そんな彼は当然の事をしたまでと言わんばかりに
戻ってきたチームメンバーに声をかけるのでした。

感想
3週間ぶりの更新、
遂に『灼熱カバディ』も第100回。
その大台に乗った回で、我らが王城がやってくれました。
残り1人から新技を披露しての大量得点。
読者もテンション爆上がりの激熱回になりました。
もうこの辺から読んだ人は王城が主人公と思う事間違いなしですな(笑)。
本当の主人公・宵越くんはこの記念すべき激熱な第100回に
登場コマ数1コマという、主人公としてはある意味快挙を成し遂げました。

ウソみたいだろ、主人公なんだぜ、それで。
王城が活躍してしまった事でベンチウォーマー脱却も
先延ばしにされそうですし、
これ最悪コミックス1巻以上ベンチウォーマーになりかねないのでは(笑)
あと安堂と一緒に来てる黒髪ちゃん、王城に惚れたかな?
ときめいてる様な表情になっていますが、可愛いぞ。
自分が攻撃しかない。
筋力では敵わない。
自らの短所を理解し、長所を伸ばす戦い方だけを続けてきた王城。
身軽さと自分が持つ経験を武器に繰り出した回避やカウンターは
大山律心の牙城を崩すに十分すぎる威力を発揮しました。
見えてないけど大和くん顔真っ赤と言わざるを得ない。
ピンチからの逆転劇の魅せ方が素敵すぎるわ。
まだ2回戦、まだ前半戦ですよ?
ここからどんな流れになるのか想像もつきませんが、
宵越が活躍するシーンも想像出来なくなってくる(笑)
王城の活躍で同点となった能京。
もちろん大山律心もこの一撃で心が折れるという事は無いでしょうし
まだまだ熱い戦いが続きそうな予感。
大和を打ち崩すことが出来るのか、
守備陣の活躍にも期待したい所ですね。
次回更新は11月6日。
引き続き毎週更新へと戻ります。
来月には第10巻も発売、こちらも大台ですね。
次回更新辺りには恒例の新刊PRも有りそうですので、
あわせてチェックしましょう。
スマホアプリ「マンガワン」では、
そんな熱い戦いが続く『灼熱カバディ』の最新話のその先が公開中。
先読みで2話先まで読めますので、
我慢出来ない方は是非そちらでご覧ください。
本編とあわせ公開されるちょい足しでは
主人公・宵越くんが本編以上に活躍していますので、
そちらも要注目です。