『わたモテ』BOOK☆WALKER特別編 あらすじとネタバレ感想~隣の彼女の過去と現在

ガンガンオンラインにて連載中、
谷川ニコさんの『わたモテ』最新話が公開されました。
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【 BOOK☆WALKER特別編 】
昼休み、ベンチに横になり眠っている茉咲。
そんな彼女を見つけた陽菜は
その堂々たる眠りっぷりに驚きつつも、
感化されたのか自らも芝生に寝転んで眠ってみる事にしました。

初めての経験にドキドキしながら、
そんな事が出来なかった今までの自分を思い返します。

中学時代、特に趣味を隠す事も無く分け隔てなく
クラスメイトと関わっていた陽菜。

クラスが分かれた友達ともベランダで話をしたり、
その子の恋バナで盛り上がったり。
とはいえ、本人は恋愛やバトル物より
皆でワイワイ騒ぐ日常物が好み。
それは現実でも同じことでした。
しかし、オタク女子たちのBLトークは
一般人には刺激が強すぎるとシャットアウトされ話に入れず。
自らもアニメ趣味があるにも拘らず、
どういう所からかそういった線引きをされてしまった陽菜。

「一般人」のクラスメイトたちとの会話で
そのオタク女子たちの話題に。
しかしそこに待っていたのは、彼女たちの趣味を嘲笑する流れ。
特に何を答えるでもなく、愛想笑いをする陽菜。

何も言わずにいただけなのに、
当人たちには揃って悪口を言っていたと邪推される始末。
彼女たちは本人には何も言わず、
陰口を放ち離れていくのでした。

それからも必死で勉強したり告白されて断ったり塾に通ったりと
色々有りましたが、
頑張って高校へ入学。
支えは自分の好きな日常系アニメ。

そして春、高校へと入学。
クラス発表の掲示にはたくさんの新入生がひしめいています。

受験の時にテンションの高かった隣の少女と
同じクラスと気付いた陽菜。
そんな彼女に茜が声をかけてきました。

意気込んで向かった教室では、
何と受験のときと同じく智子と隣同士。
気付いて声をかけるも、当人は覚えていない様子。
更にはあの時と打って変わって挙動不審。

落胆しながらも、名前を言う智子に対し
陽菜は今度はしっかりと、自己紹介をするのでした。

ふと声が聞こえ、目が覚めた陽菜。
おぼろげな視界の中で話し合う茜と智子の姿が。

吉田起こすから陽菜頼むわとベンチに向かう茜と、
陽菜の方に歩いてくる智子。
智子は眠る陽菜の足元に着いたかと思うと何かに気付き、
おもむろにしゃがみ込んで一点を見つめだしました。

自らのスカートの中を覗かれている事に気付いた陽菜は
抑えながら飛び起きます。
ツッコむも見えてたからと平然とした返答。

学校の中庭で腕枕して昼寝とか、
アニメに憧れてるの?と辛辣な問いかけをする智子に対し、
閉口せざるを得ない陽菜なのでした。

茉咲も目覚め、四人で教室へ。
ふと、陽菜が先の問いかけの返事を口にします。
日常アニメみたいな生活がしたいと
ざっくりとした内容を言い出す陽菜。
それはなんだと問うと、分からないけどみんなでワイワイして
悪口やイジメの無い生活かなとの事。
それを聞いた智子は別に変らないのではと尋ねますが
今は演技しなくてよくて楽というかと
自らが感じている安堵をふんわりと伝えます。

自分の周りが、友達が新たな輪を作って広がっていく。
色んな趣味やタイプの人たちが仲良くなっていく。
そんな日常が楽しくて仕方ないという陽菜。

笑ってそう話す彼女の言葉を聞きながら、
智子はふと過ぎった感想を、一人胸に潜めるのでした。

おまけ
胸に潜めた言葉とは別に、
思い立ったがままに口を開く智子。

もうちょっと寝返り打ったら
もっといけないの見えてたと思う。
言われて言葉も出ない彼女に、
でもネモは処理してるから大丈夫かと平然と続けます。

突然すぎる下ネタトークに紅潮し顔を背ける陽菜。
彼女の反応を見て怒っていると思った智子は
怒りをなだめようと慌ててフォロー。

が、その発言がダメだった。

脊髄反射で手を出した自身の行動に驚き、
すかさず謝る陽菜。

日常系アニメを目指すならツッコミを上手になった方が良いと
冷静に返す智子に怒っていないのかと尋ねる陽菜。
彼女はもう、すっかりそういう流れに染まってしまっているのでした。

感想
BOOK☆WALKERで開催された「もこっちとくっつくのは誰だ!選手権」の
優勝特典として予定されていた特別編の回。
思いの外本編にガッツリ絡んだ、
かつ智子と陽菜の関係を描いた良いお話でした。
受験の時もそうですが、良く隣に座る事の多かった陽菜。
入学早々もだったんですね。
受験の時のウェーイの後ならそりゃインパクト有って記憶に残りますわ。
残念ながらウェーイさんは覚えといてと釘を刺したのにネモ扱いでしたが(笑)
元々オタクなのを隠して陽キャを演じていた陽菜でしたが、
てっきりオタクのイメージが良くないからといったところかと思えば、
その実は過去の失敗からだったという。
「今度は上手く演る」という決意が
彼女の覚悟と悲しみを表している様に思えます。
オタク女子たちの反応もクラスメイトたちの嘲笑も
それに対して何も言わなかった自分自身も
彼女からすれば嫌だったのでしょう。
とはいえ、智子に感化され、
上手く演るのを止めた彼女。

今の方が楽しいと思える選択が出来たのは良いことだと思います。
その時は周りの反応に脅えてか震えていましたが
結局は誰も態度を変えることなく、
それどころか心配してくれる子さえいました。

良い間柄の人間に囲まれておりますなぁ。
中学の頃とは大違い。
陽菜にとっての日常系アニメへの憧れというのは、
中学の頃の様な嘲笑や陰口の無い、
明るく仲の良い世界への憧れの様で。
普通の中のちょっとした非日常が有るような。
そう考えれば智子の存在はかなりの非日常になりますな。
最近は大人になったとはいえ、
そういうモノばかり見て感化されて
失敗を繰り返してきた女ですから。

これからも陽菜の思い描く「日常」のいいスパイスになるでしょう。
良くも悪くも。
最近は陰口も出なくなりましたしね、失礼な事を思うだけで(笑)

まぁ、そうなるとキバ子こと小陽さんがね、
ハブられちゃう訳で。
だって陰口嘲笑といった陰の部分を
一手に引き受ける縁の下の力持ちですよ。
今回の話で「一番嫌なタイプ」というレベルのカテゴライズに当てはまる。

少なくとも彼女と智子が仲良くなる姿は想像できませんし、
このままだと敵ばかり増やしていきそうな小陽さん。
そんな彼女の地獄変これからも気になる所ですが、
次回更新は11月15日。
最新刊も年明けと発表されましたので、
描き下ろし含め楽しみにしたい所。
取り敢えず陽菜は綺麗に処理していてピンクだという事で。
一緒にお風呂に入っただけでそこまで分かるという事は
全部キレイキレイしている可能性すら考えられますな。
私としましては是非とも加藤さんとも
そういったお話をしてほしいモノです(笑)

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