『わたモテ』喪145 あらすじとネタバレ感想~加藤さんはやっぱり正式名称で言うタイプ

ガンガンオンラインにて連載中、
谷川ニコさんの『わたモテ』最新話が公開されました。
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【喪145 モテないし3年のある日】
今回は短編形式でお届けとなっております。
浮かぶあの顔
陽菜に殴られた目も治りきらないある日、
学校へと向かう電車の中で人波に揉まれる智子。
押されながら辿り着いたドア前のスペースには
見知った顔が立っていました。

満員電車の中で身動きも取れず、
くっついたままの二人。
お互いに気を遣いながら、
彼女らはその居た堪れない空気に
共通の知り合いの必要性を改めて感じるのでした。

不意

一方その頃、駅で電車を待っていた笑美莉。
ふと、この電車に智子や友人が載っているかもしれないと思い
注視してみると。

突如飛び込んできた信じられない光景に、
彼女はただ茫然と立ち尽くすのでした。

秘
教室にて、陽菜を呼び出す明日香。

二人きりになり彼女が尋ねるのは、
智子の目に関してでした。

ふざけあってていただけで心配するようなことは無いと
理由は隠して言い繕う陽菜。
直接聞いても良い?と確認する明日香に
大丈夫だけど二人だけの秘密なとこも有るからと
笑って答えます。
そして、続けて智子を呼び出した明日香。
目の傷が気になるという彼女に対し、
先に陽菜に釘を刺されている為に言いよどむ智子。

話し合う二人を遠めに見つめる陽菜は
加藤さんには弱いけど大丈夫だろうと踏みつつ、
心配な様子。

距離の都合で明日香の声しか聞こえない陽菜。
それだけじゃないでしょう?と問いかけた明日香の次の言葉で、
智子が口を割った事に気付く陽菜なのでした。

3-5メンバー
休み時間、廊下を歩く光。
その向こうから偶然智貴が歩いてきました。

この間は迷惑をかけたと詫びる光に対し、
この人はまじめそうだと踏んだ智貴。
いつも普通の答えが返ってこない、
小宮山さんとはどんな人なのかという質問を
投げかけてみる事にしたのですが、
彼女もまた、彼の計り知れない人間だったのです。

紗弥加
その頃、2年生の教室では
騒々しく教室のドアを開ける少女が。

さっき智貴くんがまた知らない上級生と二人きりで話していたと
内容は聞こえていなかった様ですが状況を伝えます。
周りの目も気にせず、折角同じクラスになったんだから
もっと行動しないと駄目だよと大声で注意する紗弥加。
朱里が声が大きいと咎めるも止まらず、
ヒートアップが続きます。

最終的には止まらない友人に対し、
怒鳴り付ける結果になるのでした。

狭間

昼休み、真子がいない為に一緒にお昼を食べる友人の居ない小陽。
また他所のクラスに行くのも気が引けると悩む彼女は
前に座る女子に声をかけてみる事にしました。

いっしょにご飯食べない?と明るく声をかける小陽。
快諾する彼女でしたが、その後の返答は予想外の言葉でした。

結局カップルと三人で食事に。
飲み物だけ買ってきた彼氏に対し、
今日の献立を口にしている彼女。
彼氏も楽しみだとウキウキの様子。

そのラブラブな雰囲気に口も出せず、
小陽はただ黙々と食事を進めるのでした。

もくもく
小陽が孤独を味わっている最中、
中庭では真子、ゆり、茉咲、智子の四人でお昼ごはん。
茉咲と智子にも食べて欲しくて多めに作ったと
真子はバスケットを広げます。

智子は遠慮がちに受け取り、
茉咲と口々に美味しいと称賛。

そんな会話の中、ゆりは黙々とサンドイッチを口に運び、
無くなれば新しいのを手に取るという流れ。
そこには会話一つなく、遠慮も無い。
それこそ仲が良く日常茶飯事だからなのかもしれないが、
その度胸をある意味尊敬する智子なのでした。

伝えたい味
独り食事をしていた小陽でしたが
そう思っていたのは彼女だけだった様で、
三家さんが突然、南さんも食べてとおすそ分けをしてきました。

好みのメニューではないが、褒めて仲良くなろうと
姑息に考えつつ彼女の作った料理を口に運んだ小陽。
一口入れたその瞬間、口腔に広がるその味は何とも形容しがたく。

その後、トイレへと駆け込んだ彼女。
バカにされるとかそんな事どうでも良くなるほどの衝撃に
一撃KOされておりました。

言えないこと
田村さんってクロのことよくぶってるの?
と、唐突な質問をゆりに投げかける陽菜。

そんな殴ってないというゆりに対し
何故殴ったのか気になる陽菜ですが、
言わないとキッパリ。
そんな彼女を見て、言えないようなことをされたのかと想像する陽菜。
そして、そんな陽菜の想像を
誤解されている気がすると的確に予想するゆりなのでした。

その日の帰り道、ゆりと二人で歩きながらスマホをいじる智子。
何しているのかと問うと、
マンガアプリの無料ポイントが余っているとの事。

と、そのまま駅までマンガを読みふけってしまった智子。
じゃあまた明日だねと告げるゆりを引き留め、
彼女のスマホに同じマンガアプリをインストール。

自分だけ読んでても面白くないと理由を述べつつ
古いのも読めるし怖いのもエロいのもあると紹介する智子は
いつもの下ネタモードが発動。

最初は一杯有るからとの説明通り、潤沢なポイント。
家に帰りアプリを見直したゆりは、
順調にそのポイントを消費していきます。

翌日、無料ポイントの付与時間を把握したゆり。
既に初期の配布ポイントは使い切った様子。

スマホ歩きをするゆりを見つけた智子が駆け寄りますが、
その画面を見た彼女の口からは挨拶より先に
違う言葉が出てしまっていました。

そういうので見てないと反論するも
それ以外見どころ無いと切り返し。

丁度そこに鉢合わせた陽菜は
図星を突かれたゆりによる
殴り方のお手本を目にするのでした。

感想
前回のBOOK☆WALKER特別編の陽菜×智子回も終わり、
今回はその翌日のご様子。
やっぱり特別編もガッツリ本編じゃねぇか(笑)
いやさ全然良いんですけども。
今回もショートショートの感じで
とある一日の様子が描かれておりました。
前回(前日)陽菜に事故的に目を突かれた智子。
治りきっておらず目を腫らしたまま登校ですが、
そこで鉢合わせたのがうっちーの友達・みやちゃんこと宮崎さん。
前回にも登場していましたね。

友達の友達と二人きりになるという微妙な雰囲気、分かる。
とはいえその共通の知人は
その二人の姿が何より衝撃だったと思います。
そんなうっちーの衝撃はスルーして、お話は進みます(笑)
原幕のロナウドこと加藤ママ。
オープンキャンパスでの智子のカミングアウトもすべて受け入れ、
というか更にその上を行っている様な対応を見せたマリアさまですが
変わらず智子の事を気にかけている様子。

明日香は陽菜がやったとどうやって知ったのでしょうか。
茜といる所に声をかけてきたっていう事は
流れ的には多分茉咲に聞いたっていうのが可能性高いけど
智子を見て、聞いて回ったというのなら
過保護を通り越して何か怖いわ。
茜⇔明日香に対して
根本さん⇔加藤さんという呼び方の対比も含め、
少しピリついた感覚がよぎらなくもない感じ。
ネモもネモでどうにもマウントを取りたがるというか、
若干そういうトコあるよね。

まぁ陽菜としては何を見たのか以外は隠す必要も無いし
笑ってどうぞと言ったけど
No.1の前では隠し事なんて出来ませんよね。
加藤さんが正式名称を言っちゃうから
陽菜の何がピンクかも丸分かりじゃないですか。

学食の狂犬VSピュアヤンキー以降の再会となった
智貴と伊藤さん。
友達の愚行を謝れるまともな人だったと思ったのに、
琴美の行動をドン引きしたりと常識的な人だと思っていたのに、
彼女自身もヤベー奴でした。
まぁ聞かれた事に素直に答えてるというのは良い事なんですけど
垂れ流しにも程がある。
智貴のうんざりした表情も見ものですが、
最後の「それが原因で2年の時は…」の続きが気になる。
まぁ読者からすればどんなやらかしが出て来ても
「あぁ、なるほど」と納得出来そうなものですが(笑)

やらかすといえば変態シスターズ妹・朱里ちゃんの
お友達である紗弥加さんですね。
今回もいつも通りフルスロットルです。
教室の中心で胸揉みしだくだ
下半身が見たいだなんてそんなワード叫んでたら色んな意味で困るわ。
そして朱里の出番これだけって扱いがヒドい(笑)
扱いがヒドイで繋げるのも何ですが、
遂にキバ子地獄変の始まりを告げた小陽。
豚の餌さんこと三家さんを食事に誘いますが、
何の因果か彼氏も一緒に。

彼氏はあの時智子の耳に聞こえた新たなBGMの主なのでしょうか。
だとしたら挫けず頑張ってる努力の人ですね。
今回飲み物を買ってきてますが、
そんな紙パックで大丈夫か?と尋ねたい。
案の定飲み込むのに時間かかってるし。
知らない人が見れば彼女が急かしてる様に見えますが多分そんなことはなく、
ちょっと飲み込むのに時間がかかるだけなんですよ。
彼の努力はこれからも応援したいと思います。
その努力も知らず、一口でTKOされたキバ子。
こんなもの味わうくらいなら他所の教室行ってバカにされた方がマシ。
というかそんなこと忘れて、とにかく誰かにこの味を伝えたいんですね。
彼女の性格からすればその場で口から出して罵詈雑言を並べそうなものですが、
流石に空気を読んだのか、そうも出来ないレベルの衝撃だったのか(笑)
三家さんは小陽の性格も知ってか知らずか明るく仲良く接してくれますし
ボッチだった頃の智子にも変わらず話しかけて、おすそ分けする様な良い子なんです。
だからきっと他所のクラスの子から小陽が突き放された時には
今日と同じ様に優しく迎え入れてくれるでしょう。
お手製のお昼ごはんもたっぷり用意して。

三家さんの彼氏の様にいつまでも感謝を忘れない人もいれば、
相手の好意を当然と思う人もいる訳で。
ゆりは元々そういう感情表現が得意ではないでしょうし
真子も分かっているんでしょうけど、端から見るとちょっとねぇ。
茉咲辺りがそういうとこだぞって言ってくれても良いと思います。
「感謝は教養の結実だ」とか「感謝が人を育てる」とか
宗教家の様な事を言うつもりはありませんが、
人間関係はなんだって感謝が大事だと思います。

「してくれた」というその結果に対してではなく、
「自分の為に、自分の代わりにしてくれた」という
その人の行為行動そのものに対して感謝すべきだと思う訳で。
親だろうが恋人だろうが友達だろうが教師生徒だろうが、
「自分の為に何かをしてくれる人」には
須らく感謝して然るべきではないでしょうか。
そんな積み重ねが有って人間関係が出来て、
そんな積み重ねが無くなって関係が悪化していくんですよね何事も。
そういう人に限って「言わなくても分かる」とか言うんですけど
口にしなかった結果、錬金術師の兄弟がケンカしたんですよ。
でもそんな無粋に見える彼女も、
三牛士を貰った時には
こんな素敵な笑顔で感謝を言うような良い子なんです。

なので感謝をしないような人間という訳ではなく、
彼女なりの愛情表現なのかもしれません。
確かに言わなくても分かる程の信頼関係っていうのも
ソレはソレで羨ましいものですけどね。
とまぁ脇道に逸れる話は置いておいて、
最後のゆりと二人で帰る智子。
慣れ親しんだ二人の関係というような気楽に見えるシーンですが、
その背後にどこかで見たことある少女が。
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— ツイ4 (@twi_yon) 2017年9月9日
このシーンですね。
『クズとメガネと文学少女(偽)』1巻発売記念のコラボマンガです。
全2巻発売中ですので気になる方は是非。
分かる人にだけ分かるカメオ出演でした。
友達と帰る時にマンガ読みふけるって
智子もよっぽどですよね。
まぁ慌ててでもフォローしているだけマシですが。
そんなフォローの結果、アプリの愛用者となったゆりさん。
似たようなシステムの「マンガワン」を愛読している身としては
最初の50SPライフも一瞬ですし、
無料ライフ配布のタイミングが大事になるのも良く分かります。
しかしそんな大量のポイントを使って読み進めるのはエロいマンガ。
ゆりさんのむっつりと智子の上手なドツき方が分かったところで
今回のお話はおしまいとなりました。
次回更新は12月6日、3週間後となります。
1週多めにお預け。
年明けには最新刊の発売も有りますので、
色々楽しみに待ちたい所です。
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