『わたモテ』喪149 あらすじとネタバレ感想~辛いならその度言おう、何度でも

ガンガンオンラインにて連載中、
谷川ニコさんの『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』最新話が公開されました。
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【喪149 モテないし先輩になる】
昼休み、弁当片手に中庭を歩く智子。
ベンチに座る雫を見つけ声を掛けようとするも、
鏡に向かってお色直しに夢中な彼女。

鏡越しに覗き込む智子に気付き、
慌てて振り向く雫。
智子はやはりあざといと再認識しつつ、
彼女の横に腰掛けます。

この後に用事でも有るのかと尋ねると、
先輩に会うからちゃんとしないとと思ってと返す雫。
その言葉を聞いた智子は
大人になると化粧しないのはマナー違反とかいうアレかと邪推。

陰鬱と考え込む彼女に、
雫はどうでしょうかと問いかけます。

別に良いんじゃないか程度にしか思わない智子ですが、
友達がいないからよくある「かわいいー」の連呼がしたいのか?と
斜め上にしか考えられない。

しかし後輩の願いであればと、
ギクシャクしながらも答えてあげます。

その感想に照れながら礼を返す雫。
智子自身は、女子特有の感情のこもってない「かわいいー」を言うつもりが
変な空気になってしまったと一人反省。
会話を探す雫は、今日は一人なんですねと
前回との違いを話題に挙げます。
前回人が多かったことを詫びる智子に
お友達が多くてびっくりしたと、素直な感想を述べる雫。
普段の自分を知らない彼女からしたらそう見えるかと
呆れ気味に考える智子。
未だに女子の友達がいないという雫が
どうすればそんなに友達が出来るのかと智子に尋ねると。

作ろうとするものじゃなく、自然となっているものなんでねと
自分の質問に反省する雫。
後輩である彼女の前だとつい格好つけてしまう智子は
慌てて言い繕おうとしますが、
ぼっちの自分が出来るアドバイスなんてありません。
男友達は多いんでしょう?と尋ねると、
20人くらいですかねと
智子の人間関係より断然多い数字を軽く叩き出します。
じゃあそういうのはどうやって出来るの?と続けて尋ねると。

先輩と同じ事言っちゃいましたねと笑う雫。
ですが智子的には一緒じゃねぇよと言いたくて仕方ない。

男友達がそれだけいれば生きていけるよと
おざなりになる智子。
そんなことはと返す雫に、
どこかで聞いた歌詞のような言葉を返します。

大体私なんて話せる男いないしと呟く智子ですが、
雫は先日希心から聞いていた話と違うと確認。

その人たちは?との質問には、
アイツらとは遊び〈デュエル〉だけの関係だからと即答。
1,2年の時は話す相手もいない本当のぼっちだったからと
ぶっちゃける智子。
それに比べれば男友達も彼氏もいる雫は問題ないと
彼女なりのアドバイスを述べます。
でも今沢山友達が、と問う雫に対し
出来たのは本当に最近だと思い返します。

その話を聞いた雫は、
話を切り替え来週のクラスマッチの話題に。
2年に1回開催される球技大会。
男子はサッカーかバスケ、女子はソフトボールか卓球。
必ず1種目の参加が強制される学校行事。
どちらに参加されますか?と聞かれ、
楽そうだから卓球にしたと答える智子。
同じだと喜ぶ雫は、自分は余ったからだと言う。
もし良ければ練習に付き合ってほしいと続ける彼女。
受験生で忙しいでしょうしと気遣いつつも、
頑張って少しだけでも活躍出来れば、
イベントを通じて他の子と仲良くなれるかもと
彼女なりに真剣に考えている様子。

そうは思わないと思いながらも、
後輩のお願いを少しだけならと了承する智子なのでした。
放課後、帰ろうかと智子に声をかけるゆり。
いやちょっとと答えると、ちょっとなに?と返してくる。

先日一人で帰った時に結果茉咲たちと遊んだ事を
嘘ついて彼女たちと遊んだと思われている様で
どこか刺々しい。
卓球の練習をと説明するも、
否定しようのない論破をされてしまう始末。

この間の後輩に頼まれてと色々説明し、
何とか納得してもらえました。
体育館の扉を開けると、当たり前ですが部活をやっている生徒たちが。
そんな中、卓球部の区画に雫が先に待っていました。
卓球部の借りて良いの?と確認すると、
顧問が来るまでは自由に使って良いと許可を得ているとの事。

それ出来るなら部員に教えてもらえばと智子が言うも、
先輩とが良いんですと言って憚りません。
じゃあと始めて見たものの、
お互い素人なので上手くいかない。

右往左往と動き回る雫。
その体の動きに合わせひらめくスカート。

その姿を見ながら、智子は一人考えます。

練習を終え帰路につく中、感謝を述べる雫。
何のメリットも無いのに付き合ってくれてと言われた智子は、
ふと自分がされた事を思い出します。

特に理由は無く、多分色んな人を助けていたんだ。
そういう人となりだったのだと一人納得した智子は
明日は卓球マンガを持って来ると
彼女への協力を続けることを約束します。
翌日、ピ○ポンが無かったから
稲○卓球部を持ってきた智子。
また放課後の練習を終え一人帰り道に雫がその漫画に目を通すも、
中身は大して卓球もせず下ネタばかり。

そんなこんなでクラスマッチ当日。
初戦から師弟対決というまさかの流れに。

試合はゲームに情熱を注ぐ女・四季の猛攻による3年の圧勝。

雫のチームメイトたちは彼女を残し、
キャッキャと男子の応援に行ってしまいました。

呆然とする雫。
智子はあの人ならどうするだろうかと
自分が与えられたものを思い出しながら、
雫を後ろからそっと抱きしめます。

頑張ったけど駄目だったねと労う智子。
後輩に優しくする先輩をやりたいのも本心なのですが、
どうしても地が出てしまい
変態じみた言葉が出てしまうのでした。

感想
2019年2回目の『わたモテ』。
今回は新1年生の後輩・雫とのお話。
これはもう姉妹と書いてスールと読むアレですな。
幕薔薇様ですな。
流れ的には加藤さんが薔薇で智子がつぼみで雫が妹でしょうけど。

男を無自覚に侍らしながらも、
そのせいで女友達がいないとお悩みの雫さん。
男日照りどころじゃない智子からすれば羨ましくて仕方ない話ですが、
当の本人からすれば大分ガチの悩みですよね。
学生時代に女子が女子の友達いないって、
絶対イジメの対象になってしまうやん。
「私の誰々くんに色目使いやがって」って
机に落書きされたり
椅子に画鋲セットされたり
上靴にコッペパン詰め込まれたりするアレやん。

まぁそんなマンガではないのでそこまではいかないでしょうが
彼女自体に色恋の感情がまだ無いようですし、
同性の友達は欲しいですよね。
しかしまぁ独りでも生きていける強さを手に入れた智子にとっては
大丈夫だと言うしかなく。
急にヒルクライムが出てくる程のレベルですよ。
あのPV格好良いんですよね。
個人的には『BAR COUNTER』や
『Lost love song』なんかもオススメです。
完全に余談ですが。
とはいえ、そんな昔の歌じゃねぇよって思って調べたら
発売が2010年4月28日との事で既に8年前の歌でした。
現在高3の智子からすれば
小4~5の頃の唄は「子供の頃の歌」ですわ。
何だろう、思いがけない時の流れにショックを禁じ得ない。
前回の【モテないし短くする】で短くしたスカートでしたが、
ネモの逆襲などの結果かまた長くなってしまいました。
とはいえ、以前ほどの長さは無く、ガニ股座りも出来る程度に
自分で調整したみたいですね。

またメスではなくなった様子の智子ですが、
雫に対する先輩面は変わらず。
というか、格好つけてしまう状態。
きーちゃんの前では自然体に慣れてきましたが、
後輩の前ではまだ難しい様で。
つい頑張ってしまったり手を差し伸べてしまったり、
十分「先輩」出来てるとは思いますけどね。

そんな先輩を慕う後輩、雫さん。
相も変わらずあざとい。しかしそれが良い。
男子の友達20人くらいって、この学校ではって意味だとしたら
クラスの男子全員ってレベルですよ。
陰キャから陽キャまで全員侍らすって中々のレベル。
素直な彼女の事ですから、
智子に対するリアクションは彼女だけに対してではなく、
男子と喋っていても同じ様なリアクションなんでしょう。
おしゃべりの最中に「一緒だー」なんてシンパシー感じられたら
男子高校生は惚れてまうやろー!言うても仕方ないって。

イベントを通じて他の子と仲良くなりたいなんて健気な考えを持つ子ですし、
そりゃ大抵の男はイチコロですわ。
そんな雫と姉妹の絆を深めていた智子でしたが、
運命はそんな二人を戦いへと送りこみます。
というか二木さんが全部持ってっちゃいました(笑)
1年に対してガチ過ぎるでしょうよ。
二木四季、手加減を知らぬ女。
もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな。

そして努力空しく全然クラスメイトと仲良くなる機会すら得られなかった雫。
落ち込む彼女に智子は自らが与えられた様に
彼女に接してみましたが、如何せん中身が変態親父ですからね。
良い匂いするとか思っても言うなよと。
しかしまぁ彼女との関係はさらに深まった事と思います。
卒業式の日に「与えられる側に回れるとは思えない」と思っていた彼女ですが、
無自覚無意識とはいえしっかりと与えられてるんですよね。
これは卒業式泣いてしまうヤツですわ、今から楽しみ。
にしても、同級生に後輩にと引っ張りだこですな、智子さんは。
ゆりさんに至っては用事が有ると言っても退かなくなってるし
どんなけ人気者やねん。
まぁ偶然とはいえ友達と友達が遊んでたってなったら
呼べよ!ってなるのも仕方ない。
次回もそんな和気あいあいとしたお話になるのでしょうか。
次回更新は2月7日との事で、3週間後になります。
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次回更新に備えましょう。
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