『灼熱カバディ』第115話 あらすじとネタバレ感想~ドキッ!筋肉男子だらけのスイカ割り大会in公園

裏サンデーにて連載中、武蔵野創さんの
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第115話【終わらない夏】
2回戦を終え帰路へ着いた能京高校のメンバーたち。
一年生の5人は宵越の部屋でかき氷パーティとなりました。
5人でテーブルを囲み、内側から癒すべくかき氷を口に運ぶ面々。
その冷たさをしみじみと感じ、また、外側から突き刺さる冷たい視線も体に染み渡ります。

改めて、自身もかき氷を食べながら話を始める井浦。
自分たちが何をしたのかと戸惑う人見たちですが、そういう訳ではない様子。
休むことは良い、カロリー的にも気温的にもかき氷という選択も悪くない。
井浦が一年生たちの前にいる理由、それはカバディ部が校内で弱い立場にある事と繋がる話。
部活も大事だが、学生の本分は勉強である。

そんな事かと安堵する関と人見。
いくら部活に注力していたとはいえ、その点は大丈夫と笑う人見たちでしたが、井浦の指差す先には今まで見た事も無い表情の畦道が。

皆はもう終わるのかと、逆に驚く畦道。
自主練が激しかったためか、ほぼほぼ手を付けていたかった様ですが、言い訳にはならないと井浦が釘を刺します。

同類は居ないのか、焦りの表情で周りを見渡す畦道。
彼の横で冷静に構える宵越に助けを求めますが、彼は鼻で笑いながら自らの進行状況を高らかに答えます。

宵越竜哉、夏休みラスト4日、しかも内2日間が試合にもかかわらず白紙。
全員がその状況に驚きの声を上げるも、宵越本人は冷静な分析と算段の上での行動でした。

もちろん副部長として見過ごす事も出来ず、さっさとやるぞと指示。
手助けの為に来たのだという彼の言葉から、かき氷パーティは宿題の消化に移行となりました。

机に向かう宵越と畦道。
進んでは止まり、進んでは悩み。
同時に深くため息を吐いたかと思うと、おもむろに立ち上がり筋トレを始める始末。

問題に行き詰ったから気分転換にと答える畦道。
副部長に聞いたら?と尋ねるもその副部長はツボに入ったのか、突っ伏して震えています。
その上、何を聞いたら分からないと本気で答える畦道に、同意する宵越。
末期な発言に辟易する人見ですが、井浦は既に面白くて仕方ない。

熱の入った人見が一つ一つ確認しながら、宿題を進めていく。
問題を解き、長文を書き、スクワットをする。
栄養を補給し、数式を書き、腕立て伏せ。

部活に没頭していたツケを一気に消化していく一年生たち。
5時間が経過したころ、ようやく一段落。
試合より疲れたとうなだれた二人に、次からはコツコツやろうねと笑顔で話しかける人見。
しかしながら宵越にはどうしても一点だけ納得出来ない事実が。

やさぐれている宵越は七三にしろと無茶振りなリーゼント差別。
その瞬間、何かに気付き体を起こす宵越。

部長のメシの匂いがすると一目散にドアへと駆け、一も二も無くその戸を開きます。
すると、現れた王城と伊達。

メシだと催促する宵越に対し、お菓子で一旦我慢してとしっかり餌付けを継続。
彼らが来た理由、それは2回戦突破を祝う為でした。

流石に全員集まると狭いが、一人足りない。
外を見ると、うな垂れて白くなった水澄の姿が。
どうやら彼も宵越たちと同じく、長い戦いを終えた後だったようです。

宵越の部屋も手狭になるので、近くの公園へ。
晩御飯も兼ねて、という事で伊達がドリンクを作りますが、どれもプロテイン。
ご飯に合う物をと指摘するも、伊達はその指摘が理解出来ない様で。

一方では持ってきたスイカを使い、スイカ割りを開催。
水澄と宵越がやんややんやと指示を出しますが、畦道にとっては簡単すぎるゲーム。
培われた能力が如何なく発揮されます。

そもそも公園でやるものなのか、疑問を呈する畦道を無理矢理回転させたり、
花火を始めたり、一同で盛り上がる夜。

そんな騒ぎを見ながら一人ベンチに腰掛ける井浦に、王城が線香花火を差し出します。
お互い、下級生の宿題の対応も含め労い合う二人。
去年より忙しかったからと、嬉しい誤算を口にします。

まだ生き残ってる。むしろ更に成長の兆しすらある。
更なる飛躍を願う王城。
井浦は日本一を目指すといった手前、三回戦進出程度で喜ぶのもどうかと思うんだがと前置きしながらも、
死ぬほど嬉しいな。と、素直な気持ちを口にします。

もの思いに耽る暇すら与えず、騒ぎ出す下級生たち。
王城と井浦の二人を呼び、宵越の横暴を必死に止めようとしています。

その様がおかしくて笑う二人。
まだまだ夏を終わらせない、そう意気込む三年生たちなのでした。

感想
今回の『灼熱カバディ』も前回に続きインターバル。
2日目を終え、学生らしい問題にぶち当たった回でした。
かき氷、良いですよね。
ここ数年は高級志向というか、やれ1,000円2,000円の豪華なかき氷が世に多くなってきていますが、やはり単純に氷を削って色が違うだけのシロップをかけて食べる。
シンプルイズベストですよ。
でもこんな効果音がするような食べ方出来ない(笑)

あとこの間まで珍しく女子を描いていたからか、人見が更に女子っぽくなってる気がする。
これは久納としては選手の成長以上に気になる所かもしれない。

試合後の一年生たちの団らんに現れた副部長・井浦。
彼の一言でかき氷パーティは宿題パーティに。
部活に熱中し、自主練に明け暮れて進められていなかった畦道と、自らの選択で放置していた宵越。
宵越はさらに言えば提出する気すらない様で。
以前にも畦道の恋人の件で人見を巻き込んで邪魔しに行ったりしてましたし、スポーツ以外に対してはダメ人間だなコイツ。

夏休みの補習や何やが無かったのでそれなりの成績は取れている様ですが、宿題未提出は部活動に響くと分かるだろうに。
そんなこんなで宿題タイム。
行き詰まると息抜きしたくなるその気持ち、分かります。
気付けば『ジョジョ』全巻読んじゃうとか有りますよね。
でも周りに仲間がいれば大丈夫、というか逃がしてくれない。
折角の大会の成績もそんな所で学校からケチ付けられたくないですし仕方ない。
カンヅメな彼らに声をかけてきた王城たち。
2回戦突破の祝勝会です。
公園でスイカ割りとか迷惑でしかないだろう。
日本一を目指す彼らにとって、2回戦突破はただの足掛かり。
たかが2回戦突破、されど2回戦突破。
1回戦敗退が通例だった三年生にとっては、まだ進めるという事がそれはもう嬉しい。
まだ続く夏、終わらせたくない夏。
後2日、どんな熱い試合が待っているのか楽しみでなりません。
次回更新は4月9日。
次回からはライバルたちの熱い戦いが描かれます。
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