『わたモテ』喪155 あらすじとネタバレ感想~ナチュラルに触るからこそ価値が有る

ガンガンオンラインにて連載中、
谷川ニコさんの『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』最新話が公開されました。
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喪155 モテないしもむ
球技大会も終わり、先日の中間試験の結果が返ってきました。
自らの結果をまぁまぁと判断した智子でしたが、横に座る明日香がその顔を伺います。

お互いまぁまぁだったと言っていると、明日香が自身の成績表を差し出してきました。
それならばと智子は自分の分を交換で差し出しますが、そういえば彼女の成績を知らなかったと思い返します。
勝手に優秀だと思っていたが、これで偏差値2とかだと切なくなるなと勝手な想像。
とはいえ、この学校の時点でそれは無いかと自ら否定しつつ受け取った表を見てみると思いもよらぬ数字がズラリ。

失礼な思考の智子に対し、英語の成績が良くないねと確認する明日香。
青学受けるなら英語の点数は比重が多いそうで、放課後また勉強しようと彼女からの提案。
そのことに驚きつつも、その提案に乗る事にしました。
そして休み時間、智子は陽菜の席へ。
成績表を見せ合おうと言いますが、そんな良くないしと陽菜は否定的。

頭の中がピンクという事も無く、全体的に陽菜の方が良い結果でした。
国語以外あんまり良くないねと辛辣な評価まで戴いてしまう始末。
その話を横で聞いていたゆりも参加。
こちらもお互いに見せ合いますが中々にショックな点数が。

ゆりは智子の成績表を見て、何故かほくそ笑むのでした。

そして放課後、明日香の友人である夏帆も参加し、ゆり、陽菜と5人で自習室へ。
5人でみっちりと勉強を続けます。

更に家に帰り、単語帳で英単語の勉強。
明日香がいつも使っている単語帳を使ってと渡されたものでした。

覚えたら新しいのを貸すと話す明日香は、3,000個ほど覚えれば理解出来ると思うと言い出します。
その膨大な数値に智子は驚愕しますが、明日香の一言で何の反論も出来ず、飲み込むしか出来ない。

勉強をつづけながら、高校受験が楽だったと感慨にふける智子なのでした。
翌日、同じ様に勉強しようと明日香に声を掛けられる。
夏帆と3人で廊下を歩いていると、中庭には悠々と歩く茉咲たちの姿が。
受験しなければ遊んでられるのにと、羨む心が芽生えます。

3人で勉強していると、風夏と友人がやって来ました。
彼女らの相席のお願いに、二つ返事で答える明日香。

仲良し4人組と智子、といった様相を呈してきた自習室。
風夏も青学を受けるそうで、受験校の話で4人が盛り上がります。

アウェー感を感じながら一人黙々と勉強をしている智子に、風夏が名前を聞いてきました。
どもりながら答えると、向こうの二人も自己紹介。

そんな智子に明日香は単語帳を使ってくれたかと尋ねます。
一日20個くらい覚えれば間に合うと思うと協力してくれているのですが、その期待に反して智子は勉強詰めに疲れを感じてきました。
優や琴美との勉強会はダラダラ出来て良かった、セクハラも出来たしと思い返していた智子はその流れでつい、
あらぬ言葉を口走ってしまいました。

聞こえてしまったのか、智子の名を呼ぶ明日香。
呼ばれてようやく、自分が何を言ったか気付いた智子は慌てて取り繕いますが、内容が要領を得ません。

しかし、それに対しこの間言っていたセクハラしてる友達の事かと理解した明日香。
智子に対し、それで休みになるなら触る?と言い出しました。
その発言に驚いたのは明日香の友人たち。
戸惑う智子に対し笑う明日香を見て冗談か納得しますが、ちょっと出ようかと立ち上がった彼女に困惑するしかありません。

廊下で二人きりになった明日香と智子。
向かい合う智子に、明日香はいつも友達にしている様にしていいよと言います。

そういう普通の女の子みたいなじゃれ合いをしたことが無いからやってみたかったと笑う彼女ですが、
智子からすれば準備されてはいどうぞというのは希望ではない訳で。

明日香はあくまで純粋な好意で、智子の疲れを癒してあげたいと続けます。

が、その純粋さがあまりにも重い。
智子は一人心中で必死に悩むのでした。

そして、少し時間が経ち自習室に戻った二人。
一体どうなったのか、友人たちはそれが気になって仕方ない。

勉強を終え、一人帰路についた智子。
寄り道していくと伝えた時に見せた、明日香の表情を思い出す。

あんな風に悲しい顔されるなら揉んでおけばよかったかなと考えていると、通りがかったゲームセンターの前に茉咲たちの姿が。

声を掛けられ三人に合流。
少し雑談をすると、彼女らも帰るかと解散に。
すると、茉咲が麗奈にメットを貸せと言い出しました。

麗奈のバイクに乗るはずの杏奈をバスで帰らせ、智子を自分のバイクに乗せる茉咲。
胸掴んだら殺すぞと前振りをして、走り始めました。

バイクの後ろに座り、身を任せる智子。
走りながら茉咲に進路を尋ねると、決めてないとらしい返事。

そんなこんなで智子の家の前に。
言うタイミングが遅く急停止してしまい、体勢を崩してがっしりと掴んでしまいます。

頭を撫でながらヘヘヘと笑う智子。
何故笑うのか訝しむ茉咲でしたが、何だか懐かしい感じ故。

送ってくれた感謝を述べる智子は、お礼に弟をフ●ックしていいと冗談を口にします。
バカじゃねーのと一蹴する茉咲ですが、まだ智貴が智子の弟だと知らない様です。
走り去る彼女の後姿を見送りながら、自分の決断力の無さを思う智子なのでした。

感想
3週間ぶりの『わたモテ』、加藤さん回というか何というか、ある意味ぶっ飛んだ回でした。
もむってそこかよ!ありがとう!と読者の大半は思った事でしょう。
今回の扉絵では球技大会が終わった後の朝の教室の風景が。
朝っぱらから壁ドンしてイチャついてんじゃねぇぞ!と言いたい所ですが、努力家の彼にはせめてそのくらいさせてあげましょう。

高校3年生の一学期、中間試験も終わり受験最後の駆け込み。
慌しく毎日が過ぎていく頃ですが、勉強詰めは慣れてない人からしたら苦痛でしかない。
智子も素の頭がそれなりに良いのですが、高校も自分に合わせたしそこまで努力してこなかったんですよね。
今までも色々と(間違った方向に)頑張ってる時も有りましたが、こういう方向は珍しい様で。

加藤さんはイメージ通り才媛という事が判明しました。
青学目指して実はアホの子とかだったらどうしようもないですものね。
まぁ日頃単語帳とか目を通してるし、勉強してるし出来るイメージ通りで安心。
陽菜もゆりも何だかんだ成績の良い組な様で、こうなると他の子も気になってきますね。
吉田さんは言わずもがなでしょうけど、小陽とかウッチー辺りが頑張ってる組なのか気になる。
彼女にとっては勉強するのは日課として当たり前で、智子とも同じ大学に行きたいから進んで協力している様なのですが、
少しずつそれがプレッシャーになっている様にも見えなくもない。
今までそこまで努力せずともそれなりの成績でそれなりに生きてきた智子からすれば、息が詰まるというもの。
とはいえ、その詰まった時にポロっと出るワードがそれじゃあ、こみさんと同類だと思われても仕方ないですわ。

そんな智子の前にソフトボール女子・風夏さんが早速再登場。
前回との加藤さんのつながりはこういう布石だったんですね。
流れで風夏さんのフルネームも判明。
風夏は佐々木風夏、ついでに前回出張ったショートボブさんは成田美保とのこと。
逆に夏帆はまだフルネーム出ず。
でも勉強の時だけ眼鏡をかけるという、また一部に人気が出そうな女の子でした。
にしても加藤さんね、今までも色々と「やっぱりこの人もネジが飛んでるんじゃないだろうか」と思えなくもない場面もありましたが、
今回はそれがありありと描かれました。
良い風に取ればそういった遊びをする友達が出来た事無いから楽しんでるとも思えるし、
智子の様なタイプの友達が初めてだからという事なんでしょうけど、
いかんせん踏み込み方がね。

自分と同じ学校に行かせる為に勉強のフォローを惜しまず、触りたいと言えばどうぞと触らせる。
何か若干の恐ろしさすら感じてくるわ。
もし自分ならと考えると……きっと喜びの余り泣きながら飛び掛かりますわ(笑)
しかし智子が考える様にその代償も中々の様な気がしますし、触った瞬間加藤さんルートから逃れられなくなることは確定でしょうね。
そもそもじゃれつきというのは自然な流れからのセクハラで触られた側のリアクション含めてのセットなわけで、
はいどうぞと差し出されて触っても「疲れ取れた?」とか言われる流れじゃあ余計疲れ溜まるってものですよ。
その辺り加藤さんが理解する様になれば、智子も触りやすくなるってものですがどうでしょうかなぁ。

風夏嬢らからしても驚くということは、智子に関わって加藤さんがおかしくなっているのか、
それとも出しては来なかったけど実はこういう事したかった人なのか。
何にせよ、相変わらず加藤さんが出ると薄い本が厚くなる気がするわ。
それに引き替え吉田さんの安定感よ。
前振りまでしっかりしてツッコミも欠かさないってもう夫婦漫才の勢い。
吉田さんの胸は故意でない時も有るにせよガンガン触ってる所が加藤さんとの関係性の比較になりますな。
吉田さん自身も智子の悩んでそうな顔を見てニケツを誘った様ですし本当そういう気の利く良い子ですよ。
ピュアヤンキーな吉田さんが智子の弟をフ●ックしていい発言に対してに対して軽いツッコミで終わったのは
もしかすると「フ●ック=外人が言う悪口」と認識しているのかもしれません。
加藤さんのマジっぷり、そして少し危うい雰囲気まで見えた今回。
これから仲良くなって揉みつ揉まれつの間柄になる振りなのか、それとも智子自身きちんと自分の中で考えを揉んで自身の進む道を決める布石なのか。
先輩が居るという振りも考えると青学確定だと思っていましたが、微妙なラインになってきましたね。
もしかすると、智子がきちんと自分の意思で青学に行くと、そう加藤さんに伝えるとき。
その時こそ加藤さんの胸を揉む時なのかもしれません。
次回更新はGW明けの5月9日。
一周回ってマンガ内の季節に近くなってきました。
期末テストまでにはその辺りの問題も解決しているのか、それとも余計ややこしくなるのか。
次回も楽しみです。
11日発売の最新刊15巻の表紙も発表されましたし、こちらもお楽しみに。
あと東京ですが原画展もね。
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