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『アカイケモノ』第13話 あらすじとネタバレ感想~白いケモノと黒い壁の正体

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comipZにて連載中、中平正彦さんの『アカイケモノ』の最新話が公開されました。

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アカイケモノ

 

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第13話

 

前回、白いバケモノたちとの戦いの末、もう一人の赤いバケモノに助けられる形で命からがら逃げ延びた瑛。
そのまま意識を失い、目覚めると知らないオフィス。

アカイケモノ 第13話より

デスクに寝かされ、体には治療の跡が。

誰かに助けられたのかと手を見ると光るペンキが塗られており、発光していました。
その瞬間、強い光が窓の向こうから発せられ、巨人タイプの怪物が現れました。
柱の陰に身を潜め、思考を巡らせる瑛。

あの時巨人タイプを一瞬で葬ったもう一人の赤い獣。
彼が助けてくれたのかと予想しますが、あんな目つきのやつが人を助ける訳が無いと否定。

止まない地響きに焦り、返信を覚悟する彼のもとに、制止する声が届きます。
声の方を向くと、この間のニット帽の男性。
カメラを持ち、ここを壊されると困ると説明します。

彼は瑛にこの場所の説明を始めます。
太陽光パネルを用い、化物の放つ光で発電している。
化物を囲う形で立つコの字型のビル、というよりは黒い壁でそうなっている様ですが、
そこを活用して効率よく充電をしているそうです。

あくまで目的は充電、君に危害を加えないと約束しよう。と告げる男性。
君が赤い化物に返信しない限りはね、と付け加えます。

瑛は彼の言葉に対し、問題は外の怪物ですよと問い正しますが、男性は悠長にも化物〈ケモノ〉と呼んでいるなどと言い出します。
瑛と反して悠長な理由、瑛との会話が噛み合わない理由を考える男性。

アカイケモノ 第13話より

その言葉に目を見開く瑛。
理解が出来ない彼に、男性が説明を続けます。

化物は言葉を喋れないから、代弁者〈アバター〉を出現させ会話することが出来る。
あたかも存在している様に見えるだろうが、脳に働きかけ見せている幻影、オカルト的に言えば生き霊かなと言う。
坂上という生物学者だと自己紹介する彼の手を握ろうとしますが、その手は彼の手をすり抜け、空を切りました。

階下に移動を始める坂上についていく瑛。
助けてくれたのは貴方かと問う瑛に、坂上は光る塗料が助けたんだと返します。
人体に作用する未知のエネルギー。
一気に開放すれば化物への変身が可能なその塗料も、付着している状態であれば肉体を保護し治癒力を高める効果があるとの事。

その説明ではなく、何故敵で有る筈の自分を助けたのか、そちらを訊ねる瑛。
恐ろしく強い赤い化物に挑むような蛮勇を持ち合わせてはいないし、下水道を漂う瀕死の少年を見殺しにするような恨みもない。

赤い化物は確かに大きな脅威だが、敵と断じてしまうのは安易と思う。と持論を述べる坂上に、理解が出来ない瑛。

変身が解けてから続きの話をしよう。
坂上はそう告げ、瑛の目の前から消えてしまいました。

それに驚く瑛の横、窓をノックする坂上。
先と変わらぬ出で立ちで、瑛を中庭に招待します。

中庭にはタイルをめくり上げ、土が盛られていました。
その前に置かれているクロックスが、そこに河嶋佳菜が埋められている事を暗に示しています。

粗末な埋葬で申し訳ない、と詫びる坂上ですが、感謝する瑛の前には、埋まっているはずの佳菜が姿を現しました。

アカイケモノ 第13話より

世界が変わってしまったのに、と嘲笑する佳菜。
これも代弁者なのだろうか、瑛は自分にしか見えていない彼女を無視し、坂上に情報を求めます。

屋内に戻り、スープを貰う瑛。
塗料で飢えも乾きも無いとはいえ、たまには口にするべきだと思わないかい?という坂上に、まだ人間なんだなって感じますと返す瑛。
その言葉に笑いながら、坂上は自身の来歴から話し始めました。

大学で助手をしている頃、教授からアルバイトを持ち掛けられた彼。
IT企業からの依頼で、ポスト・ヒューマンについて生物学の視点からのコメントを求められたとの事。

ポスト・ヒューマンという聞きなれない単語に引っかかる瑛。

アカイケモノ 第13話より

強化された新人類、その言葉に白い化物を連想する二人。
更に、と坂上は新聞を取り出します。

人工知能の商用稼働開始、革命的通信サービス。
その見出しが躍った日の夕方、街は黒い壁に覆われた。

通信サービスって何のことなのか、そう訊ねる瑛に、黒い壁の事だと述べる坂上。

アカイケモノ 第13話より

であれば先の佳菜の幻も、きっと黒い壁にコピーされた意識なのだろう。
生き霊ならぬ幽霊か、と一人思う瑛。
しかしながら、時折出てくる自分を導く化物は?

アカイケモノ 第13話より

そんな彼の嗜好をつゆ知らず、坂上は話を続けます。

例えば携帯電話の普及で、人々は一定の行動の変化が起こった。
今回の黒い壁、革命的な通信サービスも同様に、人類に肉体的な変容を伴うほどの変化を与えた。
人類の進化と言っていい。
その言葉に反感を覚える瑛。

否応なく巻き込んで進化だ何だと勝手すぎる。
許せないという言葉は、共感を覚える坂上。

件の企業はこうなることをある程度分かっていた節がある。
しかし何故止めなかったか、気づけば止められなかったのかもしれない。

機械なら電源を落とせばいいと瑛は提案しますが、既に人の意識がコピーされているのならぞんざいに扱うのは人倫的に問題が有ると返す坂上。
何よりこれは進化なんだ、と続けます。
これは人工知能の誕生をトリガーとして発現する、人類に眠っていた力だ。
黒い壁はポスト・ヒューマン、すなわち化物を生み出すための繭なんだよ。

その言葉を聞いた瑛の元に、化物の幻が歩み寄ります。
ここは新たな人類が創造すべき新たな世界を夢想する繭の中。
旧い人類の物など不要、殺せ!壊せ!迷う理由がどこにある?

アカイケモノ 第13話より

必死で否定し、幻をかき消す瑛。
彼を見て少し休もうかと提案する坂上ですが、瑛は遠慮して次の質問をします。

僕たちは壁の外に出られるのか。
その問いに坂上は頭を抱え、とても残酷な答えしか持たないと念を押します。

赤い化物は化物を殺し、化物は人を殺す。
これは本能だ、抗い様がない。
さながら蠱毒の様に、淘汰されていく。

そして全ての命を吸い取り作り上げられた真のポスト・ヒューマンが壁に触れるとき、すべての人間の意識を吸い取った黒い壁はその役目を終えるだろう。
そう推論を述べる坂上。
現状、それに近いのは赤い化物である君だ。
この壁の向こうに行けるのは君だけだ。

どうして僕なんですか。
絞り出す様に告げる瑛の質問が理解出来ない坂上ですが、瑛は堰を切った様に話し始める。
家に帰りたいだけなんです。
家に帰って朝になったら学校に行って。
陸上部なんです。
主将には大会が近いから体を休めろって言われてて。
シューズも新しいのを買って。
もう少しで何かがつかめそうで。

襲い掛かる現実を受け止めきれず、頭を抱える瑛。

アカイケモノ 第13話より

彼に襲い掛かる現実は、まだその手を緩めそうにない。

感想

黒い壁の中、白い化け物と闘い続け、殺し続けた瑛。
闘う決意をし、その正体が人間であることを知っても尚ソレを止めなかった彼ですが、それ以上の事実に押しつぶされてしまいました。

黒い壁の正体、そして目的。
蠱毒さながら壁の中で一人になるまで殺し合い、残ったポスト・ヒューマンは壁の外でどうなってしまうのでしょうか。

坂上は瑛がその筆頭と言いますが、どうやら彼はもう一人の赤い化物を知らない様子。
もう一人の方は真っ赤に染まっていましたし、今の瑛にアレを殺すことが出来るのでしょうか。

徐々に様々な真実が明らかとなる『アカイケモノ』。
そのタイトルも坂上によって理由が明かされましたね。

次回も引き続き謎に立ち向かうのか、自棄になって暴れてしまうのか。
戦い抜く覚悟も、現実の前では成す術なく折れてしまうのか。

次回更新も楽しみです。
現在1巻・2巻が発売中。
今回の更新は2巻の続きなので、気になる方はお買い求めください。

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