『ファイアパンチ』第78話 あらすじとネタバレ感想~消えぬ炎、消えぬ意志
ジャンプ+にて連載中、藤本タツキさんの『ファイアパンチ』最新話が公開されました。
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ファイアパンチ
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第78話
前回、サンの雷を何度も頭に浴び、ファイアパンチから元に戻ったアグニ。
でしたが、脳にダメージを受け過ぎた影響か、意識がおぼろげで上手く思い出せません。

誰かを殺す、それだけが頭を巡りますが、目の前に佇むサンにファイアパンチは貴方じゃないですかと指摘されます。
その言葉に頭を上げるアグニ。
彼を見て、サンだと認識できている様です。
十数年ぶりの再会でしょうが、意識の混濁で何故大きくなっているのか理解できていない様子のアグニ。
自身を認識された事に喜び歩み寄るサンですが、途中で歩を止め、問いかけます。
まさか、まともに戻った演技じゃないですよね?
演技?と問い返すアグニですが、サンは彼にさらに追い打ちをかけます。

その一撃で頭に残った炎も消え、消し炭になってしまったアグニ。

横たわるその消し炭を見下ろし、ガッツポーズで声を上げるサン。
アグニ様、俺は最後の試練を見破りました!
どうか地上に戻ってきてください!
行き過ぎた狂信は盲信となり、見えない何処かに『アグニ様』を創り上げてしまっていた様です。
消し炭となったアグニですが、その拳の先、わずかに残った炎が揺らめきます。

わずかに残る意識、巡るのは妹の姿。

生きたい。そう思う事で、願う事で再生を繰り返す彼。
その拳を伸ばし、背を向けるサンの足に触れます。

炎はサンのズボンに燃え移り、一気に下半身を燃やします。
熱に気づき足元を見やるサンですが、振り払ってももちろん消えません。
下半身が全て炎に覆われ、焦る余り転ぶサン。
体を起こし、アグニの名を叫びます。
立ち上がる燃える男。
彼は何度でも燃え上がり、何度でも立ち上がる。

感想
前回、サンの猛攻に敗北したファイアパンチ。
遂にアグニに戻りましたが、頭をやられ過ぎて記憶が曖昧になっちゃってました。
誰かを殺す事だけ覚えている彼でしたが、成長したサンをサンだと認識出来るという事は記憶が無くなったレベルでは無い様ですね。
ようやくアグニ様が還ってきたきたと喜ぶサンですが、まさかの疑心が晴れず更に追撃するとか、もう何がしたいんだか。
と思ったら、どうやらアグニ様はアグニじゃないみたいですね。
「憧れは、理解から最も遠い感情だよ」なんて某眼鏡の人も言っていましたが、正にその通り。
天を仰ぎ降臨を望むサンの姿は滑稽でなりません。
対するアグニは遂に消えてしまったかと思いましたが、わずかに炎が残っていました。
死にたいと思えば死ねる、第1話でアグニも気づいていました。
であれば、生きたいと思えば蘇ることが出来る。
本当に、驚異の再生能力です。
妹の事を思い、行きたいと願うアグニ。
妹の事を思ってはいますが、コレ全部ユダじゃないですか?
妹としてなのか、ユダとしてなのか。
救い、共に生きたいと願う彼の炎は未だ消える事がありません。
蘇る瞬間、サンに炎を押し付けたアグニ。
その拳がとサンを捉えたのは明確な敵意を持っての事なのでしょうか。
少しお互いの考えが違えば、十数年ぶりの再会を祝い、かつユダも含めどうするか相談なんて事も出来たでしょうに、
結果は凄惨で散々なモノとなってしまいました。
次回更新は12月4日。
消えぬ炎に包まれ、残りわずかの命となってしまったサン。
彼の末期の言葉は、アグニに何をもたらすのでしょうか。
彼らの戦闘が終わり、ユダやネネトは無事なのでしょうか。
次回も気になります。
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