『心臓に杭を打ちつけて』第15話 あらすじとネタバレ感想~満月の夜に交錯する数々の思い
ジャンプ+にて連載中、大宮嵐さんの『心臓に杭を打ちつけて』最新話が公開されました。
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心臓に杭を打ちつけて
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第15話【ひとり】
旅行も終えたある満月の夜、ブラムはれもんに電話をかけていました。
明日11時に駅集合、いきなり過ぎる誘いに理解が追い付かないれもん。

勝敗が不明だった卓球勝負ですが、どうやらブラムの勝利で幕を閉じた様で。
とはいえ、「あっUFO」と嘘を吐いて目線をそらしている間に打ち込んで勝利を奪うという姑息すぎる勝ち方だった様で。
無効試合と訴えるれもんに引っ掛かる馬鹿が悪いと返すブラムですが、
同じ様にUFOと言うれもんの言葉に釣られ首を向けてしまいます。

勝ちは勝ちだと言い張るブラム。
電話を続けるれもんに声がかかります。
ブラムは誰か居るのかを気にしますが、友達のめぐと静香が泊りに来ているとの事。
当たり前ですがそんな事を全く聞いていないブラム、誰と何処で何をするか伝えろと注意します。
ソクバッキーな彼ピかよとうざそうにツッコむれもんですが、ブラムは彼氏と言われた事に顔を赤らめている様子。
彼はもうダメかもしれんな。
気を取り直し兎に角明日と告げるブラムですが、即答で拒否するれもん。
そりゃ泊りで女子会して朝一で解散するわけないですよ。

悩みが無くて良いなとぼやくブラムに対し、アタシだって英語のプリント無くしたから宿題ヤバいなとか悩みはあると否定するれもん。
しかしそれはただの自業自得です。
つーかそんなにデートしたいの?
突然の指摘に慌てふためくブラムですが、れもんはファニュと放課後デートしてたのが羨ましかったんでしょと見当違いの見識。
ブラムの気持ちも知らず、アタシ愛されてる~と自賛します。
明後日なら空いているというれもんの申し出を受け入れるブラム。
れもんは楽しみにしてると、電話を終了。
安定の意識ゼロに膝をつくブラム。

とはいえ、楽しみにしてると言われた事が嬉しいブラムは、ファニュとデート当日のコーディネートに挑みます。
その頃白百合女学院の寮では、ミナが一人勉強をしていました。
突如後ろより声をかけられ、振り返るとそこにはレンフィールドの姿が。
ミナは勝手に忍び込んだことを諫めますが、彼は夜は寮から出られないミナに会いに来たんだよと微笑み返します。
その微笑みに顔が火照るミナに、レンフィールドはブラム達ともっと一緒にいたいかと問います。
その問いに目を見開くミナ。
ブラムは友達と呼べる相手がいなかったから、きっと心を開いているんだろう。
そう考えるレンフィールド。
間近に歩み寄り、ミナは?と問いかけます。
拳を握りしめながらも、レンフィールドがいれば他に何もと答えるミナ。
レンフィールドは従順なミナを褒めますが、じゃあ監視だけじゃなく、皆が二人の関係を直接壊すのも面白いと思わない?と言い出します。
思いもよらない発言に言葉を失うミナですが、レンフィールドはその方が面白いと一人盛り上がります。
困惑するミナ。
そんなに難しい事じゃないと気軽に言うレンフィールド。

真偽の分からない言葉に振り回される。
信じるより疑う方が簡単でラクだからね。
ブラムは弱いからすぐに崩れるよ。
そう告げるレンフィールド、その顔は弟の不幸を、崩壊を心底楽しみにしていると言わんばかりで。
言葉も出せず震えるミナですが、二人の事を思い自分には出来ないと言葉を振り絞ります。
私なんかの言葉じゃどうにもならないし、と取り繕いますが、それを聞いたレンフィールドは途端に冷たい態度に様変わり。

その態度に恐怖を覚えたミナは必死で謝りますが、ま、いいやと切り替えるレンフィールド。
皆から愛されたいなんて望んでも傷付くだけ、一番理解しているのはミナだろう?
ミナの頬に優しく触れながら、そう問いかけます。
僕にはみなしかいないんだ。ミナもそうだろ?
そう続けるレンフィールドの問いに肯定をするミナ。
そんなミナの部屋のドアがノックされ、女性が入ってきます。
誰かと話していなかったかと問う彼女にずっと一人ですよと笑顔で返すミナ。
その後ろで、カーテンが静かに揺れていました。
所変わってブラムの屋敷。
ファニュと二人でコーディネートのご相談中です。

さながら遊戯ボーイの様に!ファニュなら髪型もバッチリ決めてくれそうですけども。
れもんに合わせるべきかと考えるブラムに、やはり自身に似合う服装が良いかとと進言するファニュ。
ブラムは大体なんでも似合ってしまうからなと自画自賛。
美しすぎるのも困ったものだとため息までつく始末。
ファニュが衣装部屋に向かい、一人ベッドに腰掛けるブラム。
その顔はまるで遠足の前日の少年の様に、喜びと楽しみに溢れた表情。

片や、自らの境遇に暗く沈むミナ。
それぞれの想いが募る満月の夜。
月は変わらず、皆を照らし続けます。
感想
卓球勝負の結果、吸血鬼の貴族とは思えない程コッスいやり方で勝利を収めていたブラム。
半ば強引にれもんをデートに誘いますが流石にれもんにだって予定ってものが有る訳で。
片思いなだけなのに既に束縛癖かよ(笑)
あとポテチ食べてるお泊りモードの友達可愛い。

特に左のプリンちゃんの頬張ってる顔がプリティ。
どっちがめぐでどっちが静香でしたっけ?
束縛癖の厳しいブラムくんですが、懐が鬼深いれもんに受け入れられ、デートの日程が決まりました。
一生懸命コーディネートに尽力していますが、プランは大丈夫なのかな?
ブラムから何かするというのは始めてな気もしますが、無事れもんを満足させられるのでしょうか。
その裏で暗躍するレンフィールド。
良心の呵責に苛まれるミナを、更に深い闇に引きずり込みます。
間違っていると分かっていても、抜け出す事の出来ないミナ。
彼の手の中で踊るがままに、二人を突き落してしまうのでしょうか。
次回更新は12月14日。
夜が明け、日が変わり、デート当日。
どんな波乱が巻き起こるのか。
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