『心臓に杭を打ちつけて』第16話 あらすじとネタバレ更新~待望のデートはその日絶望へと変わり、ブラムの身に襲い掛かる
ジャンプ+にて連載中、大宮嵐さんの『心臓に杭を打ちつけて』最新話が公開されました。
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心臓に杭を打ちつけて
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第16話【神様】
その日、夢に見たのは彼との出会い。
一人祈りをささげるミナの前に現れたレンフィールド。

僕にも見せてよ、と微笑みかけるレンフィールドの姿。
ベッドで目を覚ますミナ。
スマホが鳴り、目をやるとれもんからこれからブラムと遊ぶとの報告が。
私は、”神様”に恋をしている。
そう思いながら、日差しが差し込む自室で祈りを捧げるミナ。
れもんとのデート当日、服に悩み時間ギリギリになってしまったブラム。
慌てて走っている最中、目に飛び込んできたフラワーショップ。
逡巡し、店に入ります。

待ち合わせ場所ではれもんがすでに到着し、スマホをいじいじ。
あんなにつっけんどんだったブラムがずいぶん懐いてくれたモノだと、しみじみと過去の彼を思い返していました。
そんな所に男性から声をかけられるれもん。
花束を手にし、時間に何とか間に合ったブラムは息を整えながられもんを探します。
彼女を見つけ、声をかけようと手を挙げますが、その横に居る男を見て驚愕の余り花束を落としてしまいます。

ブラムの名を呼ぶレンフィールドに驚き、知り合い?と尋ねるれもん。
気兼ねない世間話をしていた様ではありますが、ブラムは明らかに敵意を持ち、何故貴様がここにいると問い質します。
久しぶりに会った兄にその態度はないだろう、といなすレンフィールド。
通りで顔面のつくりえげちいわと褒めるれもんに対し、自己紹介を改めます。

満面の笑みをれもんに向ける彼に対し、おっけ、レンレンねと速攻であだ名決定のれもん。
ブラムの兄の登場という驚きを嬉々として語る彼女に、兄と思ったことなど無いと返すブラム。
貴様もそうであろう、そう問うブラムに対し、レンフィールドは当たり前じゃんと侮蔑するような表情で返します。

言い返せず、れもんの手を掴み歩き出すブラム。
戸惑うれもんを見もせず立ち去る彼を嘲笑うレンフィールドは、またあとでねと不穏な言葉を投げかけます。
しばらく歩き、れもんの度重なる呼びかけで我に返るブラム。
手を放し謝るブラムに、大丈夫だけど兄と話さなくて良いのかと問うれもん。
しかしブラム取りつく島も無く、あいつには近づくなと忠告し歩き始めようとします。
逃げるのは悪い事じゃない、と言うれもんの言葉に振り返るブラム。
立ち向かう事が正解なわけじゃないし、でも、本当にここで逃げていいの?
ブラムに言い寄るれもん。
家族と何か有るのは何となく分かってるけど、解決出来るのはブラム自身だけだと助言をしますが、
その言葉を聞いたブラムは震え、貴様にはわからんと激昂してしまいます。

れもんの肩を掴み、感情をぶつけてしまうブラム。
雨が降り出す中、違うんだと謝罪を口にするブラムにれもんは声をかけようとしますが、
彼はそのまま、走り去ってしまいました。
雨の中、一人残されたれもん。
雨の降る中、走るブラムの頭の中で後悔が巡ります。

何故私は、そう思いながら足を止めると、そこに差し出されました傘。
偶然通りかかったというミナの姿が。
風邪引いちゃうよとびしょ濡れのブラムを招き入れ、そのまま近くの教会へ誘います。
昔からよく一人で来てたの、素敵な場所でしょ。と笑いかけるミナですが、ブラムは顔を覆い、俯いたまま。
れもんに悪いことを言ってしまったと吐露します。
大切にしたいのに、いつも傷つけてしまう。
いつまで過去に振り回され続けるのだ、何故こんなにも弱い。
口から出る後悔はどうにもならず、自身を攻めたてるしか出来ない。
いつもれもんちゃんの事で悩んでるね。会って2回目の時も、彼女と何かあったんでしょう?
そう問いかけるミナに、いつも私が一方的に突き放してしまうんだと返すブラム。
その言葉に、それだけれもんちゃんを信頼しているんだねと告げるミナ。
傷付けているんだぞ、と反論をしますが、真っ直ぐに向き合えるのは信頼しているからじゃないかな。
それは凄く幸せなことだと思う。
そう話すミナの言葉に、ハッとするブラム。
いつも励ましてくれるな、とミナの言葉に救われた様子。
ブラムくんが望めば、れもんちゃんはきっと何度でも受け入れてくれるよ。
笑顔でそう話すミナ。
ですが、その続きは予想だにしない言葉が。

強い光に惹かれても私たちにはやっぱり眩しすぎて、
お互い傷付け合うのを繰り返すだけ。
突然の話に、理解が出来ないブラム。
真意を問おうと呼びかけますが、その言葉を笑いながら否定する声に遮られてしまいます。

現れたのはレンフィールド。
この状況に現れた彼を見て、理解してしまったのか出来ないのか、絶望の表情を浮かべるブラム。
私は神様に恋をしている。
だから、神様の為ならなんだってするの。
ミナは光の無い冷たい目で、肩に手を置きながら嘲笑う悪魔と共に、ブラムを見下ろしていました。
感想
遂にやってきましたデート回!と思わせて絶望がお前のゴールだ。
レンフィールドが遂に表立って現れ、ブラムを猛スピードで追い詰めていきます。
初登場の時から何かとブラムを侮辱して嘲笑っていたレンフィールドですが、
ブラムにとってはトラウマになっていたんですね。
ヒドイ話だ。
手のひらで転がされるがままのブラム。
れもんに恋い焦がれるも傷付けてしまう後悔の念ばかり。
友達として信用していたミナまで憎き兄の手先となってしまってはもう大変。
吸血鬼は魔力で人間を魅了し操れるとは有りましたが、ミナはどちらなんでしょうね。
操られているならブラムに救いはありますが、どうにも自身の愛慕で付き従っている様に思えます。
もう魔法少女なら確実に魔女化して更にファントムまで生み出してしまいそうなほど絶妙な流れですね。
「死に至る病とは絶望である」とは言いますが、それほどのダメージがブラムには襲い掛かっていることでしょう。
ブラムの精神が急転直下すぎてライフはゼロよ!状態ですが、ここから立ち直ることが出来るのでしょうか。
何もかも信じられなくなりそうなブラムですが、れもんは彼を救うことが出来るのでしょうか。
次回更新は12月28日。
まだまだレンフィールドのターンとなりそうですが、どうかブラムに救いの手をお願いしたい所です。
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