『灼熱カバディ』第125話 あらすじとネタバレ感想~押して!押して!押しまくれ!

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『灼熱カバディ』第125話より

裏サンデーにて連載中、武蔵野創さんの『灼熱カバディ』最新話が公開されました。

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第125話 沈んだ引き金

後半戦も残り7分を切り、遂に世界組最強の守備・六弦を追い出すことに成功した紅葉・佐倉。
予想だにしない流れに唖然とする奏和のメンバーたち。
監督も慌ててタイムを取ります。

『灼熱カバディ』第125話より

多少分が悪くとも止められると思ったと、メンバーに詫びる六弦。
間違っていないとフォローする栄倉ですが、
高谷は今までならと強調。
マグレでもなんでもここぞって時に最高の結果を出す。
そんな佐倉を敵ながら称えます。

『灼熱カバディ』第125話より

マジでおもしれーと呟く彼の態度に苛立ちを覚えた木崎が掴みかかりますが、
その表情に言葉通りと取れる感情は微塵も無く。

『灼熱カバディ』第125話より

「ベストでやる」というのは緩急、楽しむ余裕が要る。
乞われるほど必死な事が正解とは言わない。

そう続ける高谷の言葉を肯定しつつ、木崎を宥める六弦。
自らの好敵手が言っていた言葉を思い返します。

『灼熱カバディ』第125話より

ただ一つ言わせてもらおう、と六弦が改めて言葉を並べる。

守備として多くの攻撃手と戦ってきた彼は、
経験や知恵、力や技術の有る猛者との対峙を繰り返してきました。
そのせいか、時々相手がどう化けるのか、どう成長するのかを感じる事が有ると言います。
そんな彼が佐倉と対峙して感じたのは、その底が見えなかったという感覚。

『灼熱カバディ』第125話より

六弦がそこまで言うかと、呆気に取られる高谷でしたが、
六弦が言いたいのは佐倉の脅威では無く、それを超える者がいるという激励でした。

『灼熱カバディ』第125話より

お前の思っているベストはもっと先にある。
それを忘れたのか知らないのかは分からないが、出し切れないなら俺がやる。

『灼熱カバディ』第125話より

その言葉を聞いた高谷は、負ければどうなるかを改めて認識します。

去年の春、部活勧誘の機会に出会った二人は
お互いに異なる印象ながら同じ言葉を呟いていました。

『灼熱カバディ』第125話より

その後、六弦の誘いでカバディ部に入った高谷はその頭角を発揮しエースへと成り上がりますが、
六弦から点を取得するのは困難を極めます。

『灼熱カバディ』第125話より

ガタイの差かと悩む高谷に対し、
六弦はそうではないと自慢げに否定。

『灼熱カバディ』第125話より

しかし、それを聞いた高谷はガタイじゃないなら筋トレしなくてもとサボる口実に使い、
調子者の高谷を叱責する部長・六弦という、お互いの関係も出来上がって行きました。

ある日、遂に高谷は六弦から点を奪うことに成功。
大声で喜ぶ高谷に対し良い攻撃だったと褒める六弦。

ホントは悔しい癖にと笑いう高谷に対し、悔しさよりも面白さが勝つと六弦も笑って話します。

『灼熱カバディ』第125話より

後輩が育っていく感覚に喜ぶ六弦。
その気持ちにはピンとこない高谷。
じゃあもう一回と振り返ったソコには、もう誰も居ない。

『灼熱カバディ』第125話より

もしも負ければ、その喪失感を抱えなければならない。
それは面白くないと火が付く高谷。
一応エースだしと気合を入れ直し、作戦を尋ねるのでした。

『灼熱カバディ』第125話より

タイムも終了、試合が再び動き始めます。
攻撃へと動き出す高谷ですが、
奏和は現状コート内に2人、六弦もいなくなり全滅圏内の危険な状況。

全滅で4点取られれば致命的になりかねない残り時間。
嫌が応にもプレッシャーがのしかかる。

『灼熱カバディ』第125話より

そのシナリオを描いた紅葉・右藤はそう思っているであろう観客たちの思考を否定します。
六弦を追い出せたのは「王手」では無く「詰み」なのだと。

ピンチに陥れば高谷のキレが上がるのは分かり切っている。
ならば、そんな者を相手にしていられない。
そう判断した紅葉は、非難を浴びるほどの強引な手段に打って出ます。

『灼熱カバディ』第125話より

佐倉がリードし、点を得たからこそ可能な戦術。
攻撃力が有ってこその守備捨て。

即座に攻防が入れ替わった二校。
一応は1点の取得になるので奏和は一人戻り三人守備になりますが、
それでも全滅を防げるのかどうか。

『灼熱カバディ』第125話より

そう懸念する観客たちは、更に驚きの展開を目にすることになります。

『灼熱カバディ』第125話より

紅葉が守備を捨て攻撃に転じた様に、自分たちも守備を捨てる。
自分たちのエースに全てを託し、お互い泥沼の中に沈むかの様な苦しい戦いの火ぶたが切って落とされるのでした。

『灼熱カバディ』第125話より

感想

後半戦も残りわずかとなってまいりました奏和紅葉
逆転に次ぐ逆転の中、遂に佐倉が最強の守備・六弦を制しました。

「まだああわあわあわ慌てる時間じゃない」とか言いたい所ですが、
自軍最強の部長が破られたとなれば大打撃です。
しかしそれでなし崩しにとならないのが強豪たる所以なのでしょうが、
高谷も言う様に佐倉が「頂点の器」だというのは観客たち全員にも知れ渡った事でしょう。

『灼熱カバディ』第124話(後編)より

こんな状況でも面白いとか言っちゃうから木崎くんも怒っちゃいましたけど、
元よりそういう判断で人を見ている高谷ですから、その言葉の意味はまったく違うんですよね。

楽しむのが大事、ポジティブに物事を考えていくのが大事。
「愛」を持って接するのと同じことで、「来た!これぞ逆境!」と燃え上がる気持ちって大事ですよね。
流石にカバディでは100点差を埋める事は出来ないと思いますけど。

『灼熱カバディ』第72話より

最強の座を取り戻し、その実力を見せつけた佐倉
しかし六弦は、そんな佐倉よりも高谷の方が上だと自負しております。
自らが認めている人間がそう背中を押してくれる。
それに応えられない様な男にはなりたくないもの。

負ければ終わり、能京の1・2年生たちが痛い程に理解しているその事実は他の高校でも同じです。
負ければ3年生は部活を引退し、去って行ってしまいます。
こういう「実は楽しかった頃を思い返していた」とか急に寂しさが押し寄せるシーンに弱い。
涙出そうになっちゃう。

そんな想像が現実となるのか否かは、自らの攻撃にかかっている訳で。
気合十分に挑んでいった高谷くんですが、細目野郎右藤はその出鼻を全力で挫く作戦に。

一歩目で押すっていくらなんでもあからさま過ぎますわ。
そりゃ「勝てばよかろうなのだ!」でしょうし、何よりそうしなければ暴れられることが分かってる訳で
作戦としては最善なんでしょうけども。

「1点を犠牲にすることで攻撃を終わらせる」事を選択した紅葉。
それにより佐倉の攻撃へと移行し、あわよくば高谷を沈める事も出来るかもという所でしたが、
そうはさせない奏和陣。
栄倉くんがやってくれました。

ここに来てまさかの攻撃合戦、正面から全力での殴り合い。
押し合いへし合いの先に、勝利を掴むことが出来るのか。
この全力プッシュを先に乗り越えた攻撃手がその勝利へと近づけそうですが、
そう考えると総合力の高い奏和の方が有利そうですね。
繰り返せば六弦片桐も帰ってきますし。

次回更新は7月16日。
汗まみれの男たちの戦いはまだまだ続きます。

スマホアプリ「マンガワン」ではそんな『灼熱カバディ』の最新話のその先が先読みで公開中。
奏和のバランスを考える栄倉くんが見れる描き下ろしのちょい足しなども有りますので、
是非そちらでもご覧ください。

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