『サクラコード』第十二華-八 あらすじとネタバレ感想~結末は単行本を購入した方のみが知る?

COMIC GUMにて連載中、みなぎ得一さんの
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サクラコード
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第十二華-八(第48話)
宝蓮華王<ブンダリーカ>に乗り込むや否や、蘇利耶を蹴り飛ばした国光彦。
最後までおぞましいと唾棄しながら、
そこに有った福太郎の如意機を持ち主の元へ返します。

素直にありがとうと礼を言う福太郎に対し、
役に立たんお前でも何とか出来るだろうと失礼に言い放つ国光彦を銃弾が襲いますが、
彼は冷静にそれを防ぎます。

銃弾を放ったのは金屋子。
オマエの役目は終わったと銃口を向けながら彼を威嚇します。
その下らん策の為に朕を復活させたことを後悔させてやろう。
そう言いながら、出現させた襖に入り姿を消す国光彦。
を追いかけようとした矢先、金屋子の足元にも襖が出現。

襖の開いた先は福太郎のはるか後方。
彼女が落下している隙に、石長を助ける方法を考えます。

今の内にと機械をいじる福太郎ですが、
策は?と尋ねる石長に対しては強引に取り外すと答えるしかなく。
非力な彼にそれが出来るわけもない。
彼の策を笑い飛ばした石長は、その手に持つ霊薬<ソーマ>を自分に打てと言い出します。
神化を進める霊薬、それを打てば鎧で抑えている症状が一気に進行してしまう。
しかし石長は、平均を保つゴルゴーの血が流れている間はその霊薬が純粋なパワーアップになると説明。
一瞬でもパワーが上がれば内側から鎧を破れる。
その後に引き出してくれと石長は話します。

苦肉の策だとしても、他に策はない。
仕方なし、福太郎は霊薬と如意機を繋ぎ、
その切っ先を勢いよく石長の身体に差し込みました。

飛び込んできた力を一気に放出する石長。
鎧が砕けその中身が見えながらも、宝蓮華王からの脱出に成功。

如意機も外れ、命を司る石長も外れたことで動きを止める虚人。
国光彦はその額の勾玉に触れ、自身の妻に呼びかけます。

我が子を身ごもったあの日、火中に飛び込み助け出す勇気が無かったことを今でも後悔している。
そう話す国光彦の手は耐え難いほどの熱に触れ、
それでもなおその手を止めない。
今この時からこれからの人生を幸福という希望に変える。
彼の決意の元に、妻を救うべく火中へとその腕を投げ入れるのでした。

見事、鹿葦津姫を救い出した国光彦。
目覚めた鹿葦津姫は神の意識が表に出ている様で、彼を邇邇芸様と呼び、
その燃え盛る手を見て慌てふためきます。
国光彦本人からすれば、彼女を救う為に燃えようとかまわないもの。
が、その燃えた手の表面が焼け落ち、本人にも理解出来ない中身が顔を覗かせるのでした。

感想
1か月少しぶりの『サクラコード』。
残念ながら最終回となりまして首を長くして待っていましたが、
まぁ予想通り収まり切りませんよね。知ってた。
でもそれでも、しっかりオチをつけてくれるなら「最終回は単行本で!」でも構わない。
のだけれども流石にブツ切り過ぎやしないかしら(笑)
金屋子の目的のために復活させられ、乗せられていた邇邇芸。
昔のお話でこの野郎呼ばわりしていましたが、仕事の速さと強さでちょっと手のひら返しそうです。
彼の襲撃に起こった金屋子さんが戦いに来ましたが、まさかの一蹴。
襖強すぎんよ、これもう「どこでもドアふすま」じゃん。

上空に転送して落下させるって『PSYREN』とかでも有りましたけど、
飛べない奴からしたら避け様の無い大打撃確定ですものね。
金屋子さんはどうやってこれを対処したのか、
次回大破して虫の息の金屋子さんの姿が!となると最後の締めがグリコポーズになっちゃうしちょっと不憫。
その辺は9月25日発売のコミックを買って確認しよう!(笑)
如意機を取り返してもらい、何とか石長を助けるため頑張った福太郎。
結局石長に無理してもらう形となってしまいましたが、何とか無事脱出。
やはりへたれの絵描きには自分から何かを起こす事は出来ませんでしたな。
とはいえ、それが彼の持ち味なんですけど。

5巻の描き下ろし、ムカデ編クライマックスで出た姉さんの中身が本編でも描かれましたね。
眼だけクリクリしてて可愛らしいんですが、呪いの関係も有ってゴツゴツしちゃってるんですよね。
一気に早める様な事しちゃって大丈夫なのかしら。
鎧を作る金屋子はもう頼れないし、助かる見込みが有るのかも含め心配。
そしてその妹・鹿葦津も神化しちゃってるし引き籠っちゃってるし。
助けに来た国光彦も後悔してるとか言ってるけど、
お前燃える家見ながらタバコ吸ってたろぉ!?

まぁあくまで神話に基づいてですから、実際は平静を保とうとしていて、
前から見たら唇をかみしめながら涙を流していたのかもしれません。
そんなこと無さそうだけど。
で、そんなダメ夫・邇邇芸により引きこもりセーフルームから引っ張り出された鹿葦津姫。
あんな旦那にブチギレ金剛していても妻は妻の様で、
身を挺して自らを引きずり出した夫を心配する良妻のご様子。
いつもの好戦的サッパリ女子なかしつも良いですが、お淑やかな彼女も中々。
でも前回目覚めるなり引きこもりましたよね?(笑)

まぁ何はともあれ鹿葦津姫を救い出した邇邇芸。
これで自らの幸せの道へ進むことが出来るかと思った矢先、また新たな事件が。
「国光彦の中身ロボットだった説」となりましたが、
そうしたとしたら金屋子がやってる筈ですよね。
彼の登場を予期せず、更にはされるがままに飛ばされてしまっていましたが、
一体どういうことなのでしょうか。
虚人に手を突っ込んだからなのか、これすらも金屋子の策の内なのか。
このタイミングで引き、あとはコミックを買ってね!とは中々味な真似をやりなさる。
『足洗邸の住人たち』の最終回に繋がる物語ですから
義鷹と二人で邸に向かうというオチになるはずなのですが、
一緒に帰る義鷹来てないし十三太保置きっぱなしだし、
襖に落ちてエライ高さから落下した金屋子さんもどうなってるか分かんないし、
単行本描き下ろしで収まりきるのかしら。
いっそ7巻まで行ってくれても良いんですけどね、1巻丸々描き下ろし!(笑)
とはいえ、少し不安なのが「結末は単行本で」という言及が見当たらないんですよね。
描き下ろしがあるとは何処かにあった気もするのですが、
GUMのTwitterで公開された表紙校了もそういった記載が見当たらないし、
みなぎさんのコメントも「 第6巻9月25日発売です。」だけですし、不安になりだすときりがない。
投げっぱなしジャーマンばりに風呂敷ひろげっぱにされちゃっちゃあたまったもんじゃないですよ。
一応最後のコマに「continue」って書いてあるから「続きはコミックスで!」って事だと思うんですけど。
更に言えば『√3』もどうなるのかって話ですしね。
コミックGUM自体が終了かと思いきや『エルフさんは痩せられない』は続いてるし、
何が何やら良く分かりません。
『エルフさんは痩せられない』も好きだから良いんですけども、良いんですけども!
兎にも角にも、どこかでみなぎワールドの続きが読める事を願いながら、
単行本を買って読ませていただきたいと思います。
終わってしまったことを編集部が後悔する位に売れてくれたらいいんだけどな。
最終巻第6巻発売は9月25日。
メロブなんかでは描き下ろしペーパーやらが貰えたり貰えなかったりなので、
いつも通りしっかり調べて紙媒体でご購入の事。