『灼熱カバディ』第131話(後編) あらすじとネタバレ感想~尊敬する先輩は先輩と呼ぶ男・宵越

裏サンデーにて連載中、武蔵野創さんの『灼熱カバディ』最新話が公開されました。
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第131話 待ちわびた再戦(後編)
カバディ高校大会、Aブロック決勝は星海高校の圧勝に終わり、
いよいよBブロック決勝の始まり。
観客席には、能京と奏和それぞれの関係者たちが顔を並べています。
これに勝利したチームがリーグ戦へと進める大一番。
しかしそれ以上に、あの時から待ちわびた再戦でもあるのです。

各々のコートで最終調整をする選手たち。
センターラインを挟み、高谷が宵越に話しかけてきました。
が、試合前に話しかけるのは恒例行事かと冷たく返す宵越。
そういう所が佐倉先輩に嫌われんだぜと話す彼に対し、
オレも先輩と呼べよなと膨れる佐倉。

能京戦まで温めた秘蔵っ子のハナシ、
どうせバレちゃうしせっかくなら紹介してあげたいと思ってねと
ウォーミングアップしているその後輩を無理やり引っ張り出してきました。

宵越がサッカーをしている時から知っていると尊敬の念を籠め話す緒方。
まさか一年とは、経験者にしても凄いと返す宵越に謙遜して答える彼でしたが、
その宵越の言葉に違和感を覚えました。

ウチにも小賢しい事を考える人がいる、簡単に出し抜けると思うな。
5月の練習試合とは違う、最初から部長も出る。

本気のメンバーで、本気で倒したい相手に宣戦を布告する宵越たち。
お互いに全力でぶつかり合う覚悟を、改めて示すのでした。

感想
『灼熱カバディ』第131話後編、何だかサクッと終わっちゃったよ。
前後編ですしね、仕方ないね。
遂に遂に待ちわびた、能京対奏和が間もなく始まる。
というタイミングでまた高谷が茶々を入れ始めました。
が、宵越がね、佐倉を「佐倉先輩」って呼んでますよ。
ちょっと奥さんと言ってしまう様な驚き。

元々「敬意を持つ相手にはそう接する」という生きにくい価値観を持っていた宵越くん。
尊敬する兄弟子となった佐倉に対しては、彼のいない場所でもその敬意を持って彼を語ります。
そりゃ高谷からすればオレも呼べよってなりますよね。
恐らく宵越からすれば高谷にも何かしらの敬意は持っていると思うのですが、
高谷はライバルですしそういう関係ではなさそう。

そんな高谷が紹介した奏和の秘蔵っ子・一年坊の緒方蒼介くん。
宵越と同じ一年生、水澄の様な天パな幼さも残る青年がソコにいました。
謙遜しぃの相手褒め称えぇのと殊勝な心掛けにも見えましたが、
笑いながらも宵越の指摘に気づく辺り、賢しい子の様です。
どうやら経験者では無く宵越たちの様な新参の様な素振りでしたし、
カバディ選手からすれば度肝を抜かれる様な作戦が繰り広げられそうな予感。
その笑顔の裏にあるドス黒い思考に基づいた冷徹な作戦で能京を翻弄する事でしょう。

遂に明かされた奏和の司令塔、それを含めたフルメンバーの奏和。
前回の練習試合の様に出し惜しみせず、
最初から王城も含め全力メンバーでスタートの能京。
練習試合の様な点の取り合いにはならず均衡した試合が期待されますが、
どんな激戦が繰り広げられるのか今から楽しみでなりません。
次回更新は9月24日。
いい加減試合が始まってくれないとそろそろ我慢出来なくなりそうだ(笑)
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