『終極エンゲージ』第35話 あらすじとネタバレ感想~向かい合う母と娘、明かされる嘘と真実

18/01/07web・スマホマンガ, 更新情報ジャンププラス, 終極エンゲージ

ジャンプ+にて連載中、江藤俊司さん原作/三輪ヨシユキさん作画
『終極エンゲージ』最新話が公開されました。

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終極エンゲージ

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第35話【もう一人の自分】

惑星ジャナから旅立つ前、カルキがグリムヴィアスに問うた2つの質問。
そのもう一つは、クリスが行うとされた宇宙の崩壊についてでした。

『宇宙の卵』の力で、この宇宙を滅ぼすことは可能なのか。

カルキの問いに、「クリスがそうするかも知れない」という意味か?
と問い返すグリム。

場面はクリスにトリウィアから通信が入った場面に戻ります。

生きていたことに安心するクリスに、
自分がクリスを残して死ぬわけないでしょと答えるトリウィア。

敵の所在を確認し、鉄球娘が煙を吹いているビルに居ると説明。

捕縛だと言っている!
終極エンゲージ 第35話より

ポポロがカルキの方はどうするのかと横入り。
トリウィアに「カルキ」を認識された事を危惧するディスタ。

カルキの方には自分が行くと返すクリスに、ミムラはと更に追求しますが、
別れの言葉を思い出したクリスは、ミムラは大丈夫だとだけ説明します。

カルキって誰!と問い質すトリウィアに、クリスはこう返します。

カルキとは
終極エンゲージ 第35話より

カーマと対峙したまま、動けないカルキ。
その後ろで「細胞極化〈グリム・ロア〉」を発動したプワメが、
ファリアに自己紹介。
この状態になると勝負にならないかも。
なるべく楽に仕留めるから、恨みっこ無しで。と
小馬鹿にした発言でゴングを鳴らします。

オッケーと返事をしたファリアは念動力を発動し先制。

初手で動きを防ぐ
終極エンゲージ 第35話より

「骨」がプワメを覆いつくし、動きを封じます。
そこを槍で一突き。

そして一突き
終極エンゲージ 第35話より

初手で即座に動きを封じ、致命の一撃。
流石ご自身を『至宝』と称されるだけの事はある。
と称賛するカーマにそりゃどうもと返すファリアですが、
貫いた時の違和感から、まだ生きているなと後ろを振り返ります。

念動力で抑え込んでいる「骨」が内部から押し開かれ、現れたプワメ。

しかし死なないプワメ
終極エンゲージ 第35話より

植物型の宇宙人のため、この程度の一撃では致命傷にならず。
「細胞極化」で増殖力もマシマシ。
改めて、二人のバトルが始まります。

そんな中、カルキはカーマに本当に育ててくれたAIなのかと質問。
貴方のクローンの脳に私を転送したものですと説明。

一体誰が、と問い質すカルキに、裏切ってココに寄越したのはミムラだと告げます。

更にカーマは、ミムラはクリスの想定と違う教育を施す様、
カーマを改竄したと続けます。
クリスに憎しみを抱き、殺す事を目的とする様に、と。

そうして生まれた直後のあなたを「失敗作」として、自然に殺そうとした。
その事実にカルキは驚きますが、
ミムラの行動よりも、教育の時に見せられたあの暗黒は、
クリスが宇宙を滅ぼすと言うのは嘘だったのか、
そちらを問い詰めます。

伝えられていた嘘
終極エンゲージ 第35話より

一言で、今まで信じてきた全てが嘘だったと、理解するカルキ。
やっぱりそうか。
俯いたまま、そう呟きます。

結論から言えば、『卵』の力で宇宙を滅ぼす事は出来ない。
グリムはカルキの問いに、そう答えます。
私の息子、ゲオルギウスが一度試して失敗している、と。

気になる子育て事情
終極エンゲージ 第35話より

『宇宙の卵』の絶対無敵の力はすさまじく、
惑星や銀河ごと一瞬で消滅させることが出来る。
が、どうやら『卵』には制御が掛かっているらしく、
その力を過剰に振舞おうとすると『卵』は沈黙する。
あの神器はやはり、宇宙を平和におさめる為の物なのさ。

グリムの説明に考え込むカルキ。
クリスが宇宙を滅ぼすと言うのは考えにくいと思うぞ。
というグリムの言葉に虚を突かれるカルキ。

目を輝かせるクリス
終極エンゲージ 第35話より

空いた時間全部をこの星の野外探索に充てて
発見一つ一つに子供みたいにはしゃぐ。
そんな好奇心旺盛な奴がこの宇宙から生き物がいなくなる様な事をするとは、
私には思えない。
そう分析するグリムの言葉に、返す言葉の無いカルキ。

そんな所に、バタバタと騒がしい足音が聞こえ、
クリスが飛び込んできました。
手にはめっちゃデカいモグラ。

自然が多くて最高だな!と見た事無い様なテンションではしゃいでいます。
その姿を見て、グリムの言葉を理解するカルキ。
微笑ましいその姿に、笑って返します。

仕方ない人ですね
終極エンゲージ 第35話より

そんな事も有って、カーマの教育に疑問を抱いていたカルキ。
真実を知ったカルキは、クリスを、
もう一人の自分を殺さなくて済むという事に安心します。

気付いた真実
終極エンゲージ 第35話より

安堵から溢れた涙をぬぐい、カーマに改めて問います。
目の前に現れたのは、私を殺す為か、と。

その問いに、そう命じられていると答えるカーマ。
拳を握り、身構えるカルキですが、
カーマは、私の意思は違う。と付け加えます。

自らをただのAIと考えるカーマですが、
カルキを育てているうちに、本当の娘の様に思ってしまった。
殺せるはずがない。
そう、慈愛の表情を浮かべるカーマ。

ここに来たのは、自由に動かせるこの体を使って、
ただ一言謝りたかった。
今までプログラムに逆らえなかった無力な母を許して。

そう告げるカーマに駆け寄ろうとしますが、
体内には爆弾が埋め込まれているとカルキを制止します。

私が彼を裏切った以上、いつ爆発するか分からない。
上空の飛行船を指すカーマ。

時間が無い、とカーマはカルキに真実を伝えます。
ミムラに命じ貴方たちを騙していた、本当の敵。
2代目地球王・ゲオルギウス。

彼はこの宇宙全てを憎み、滅ぼそうとしている。
あの暗黒を作るのは彼なのです。

母に嘘を吐かせ、自らを騙し、宇宙を滅ぼそうとする悪。
その名を聞き、噛み締めるカルキ。

黒幕に向ける怒り
終極エンゲージ 第35話より

そんなカルキを見たカーマは、私が教えた『女王の心構え』を
覚えていますかと問いかけます。

女王の教え
終極エンゲージ 第35話より

どうかお幸せに。
最後の言葉を口にするカーマ。
お母さん!と駆け寄ろうとするカルキ。
そのカーマの後ろから、飛び込んできたクリスが彼女を貫きます。

貫かれるカーマ
終極エンゲージ 第35話より

突然の事態に驚く面々。
そう何度も思い通りにさせるかと、カーマの体内に有る爆弾を取り出し、
ジョージの船に向けて投げ飛ばしました。

慌てて起爆装置を入れるジョージ。
空中で爆発し、爆風が飛行船を揺らすに留まりました。

爆弾の破片の散る中、ジョージを挑発するクリス。

挑発するクリス
終極エンゲージ 第35話より

宇宙を滅ぼそうとする巨悪を倒すべく、再びバトルが始まります。

感想

惑星ジャナでカルキがグリムに問うていた二つの質問。
もう一つはカルキの生まれてきた時からの懸念事項でした。

制御が無ければ宇宙滅ぼせるって、流石『宇宙の卵』。
絶対無敵の力は伊達じゃないね。
エルドランもビックリですよ。

カルキも薄々と気づいていた様ですが、
カーマの教育、というよりもクリスが王となった後宇宙を滅ぼすという予測が
嘘であるという真実が遂に暴露されました。
まぁ彼の好奇心を考えれば、滅ぼすよりもどう治めるかで楽しみそうですよね。
『金色のガッシュ』のブラゴみたく、自らで治めてみせるといった感じで。
で、クリア・ノートみたいな考えをしているのは実はゲオルギウスでしたと。

グリムは育て方を間違えたって言うけど、
むしろどう育てたら宇宙滅ぼそうとして、
失敗してもめげずに数百年経ってなお再挑戦する様な子に
育てられるのか。
失敗しても諦めず継続するという点では
素晴らしいお子さんですよ、
見習いたくは無いけど。

そんな好奇心旺盛のクリスさんですが、
デカいモグラにときめき過ぎでしょう。
そしてそのときめいたモノをカルキに見せに来るってのが、
何か良いですよね。
クリスにとってカルキはその感動を共有したい相手なんですね。
まぁ何たって「もう一人の自分」ですものね。

それにしてもカーマさん、ええオカンやないの。
爆弾抱えた体と知りながらも主を裏切って娘に真実を伝えるなんて、
ちょっと感動しましたわ。
クリスの咄嗟の行動で助かってよかった。
でも手のひらに収まらないサイズの爆弾を体から抜かれるなんて、
即死レベルだと思うの(笑)

カーマの体がカルキのクローンなら、
カルキとほぼ同一の体な訳で、
クリスがカルキを作った理由「宇宙最強の遺伝子」を持つ一人ですよね。
であれば女王候補として本選で母娘対決~なんてのも面白そうですが、
そこまで想定していない身体だから短命で、とかなってしまいそうな気も。
また泣けるシーンですよそんなん。

そして、驚異の牛角娘・プワメさんが遂に活躍しましたね。
プワメまで一撃かと思ったら、中々どうして。
牛角のくせに植物型て!
まぁ勝手に牛角って言ってるだけですけど(笑)

身体の至る所から触手を伸ばしてますが、
この見た目も作ってるのかな?
それとも形状はそのままなのでしょうか。
初の触手型宇宙人なのでその辺が何とも。
触手を伸ばして女の子に迫るなんて、薄い本が厚くなる様な事しちゃって。

あと爆弾投げた所作で思ったんですが、クリスって左利きなんですかね。
ストーリーには関係ないですけど。

ストーリーに関係する点でいうと、『宇宙の卵』って縛るモノなんですかね。
「『宇宙の卵』に縛られないもう一人の自分」って言いますけど、
何かそういった呪いというか、マイナスめいたモノなんでしょうか。
王族というだけでは無く。

さてさて、ジョージと再び向かい合ったクリス。
次回は改めてジョージとのバトルが始まるのでしょうか。
今回の慌て方といい、若干小物感が出てきてしまっているジョージさん。
以前の謎めいた堂々たる態度で世界の崩壊を目指してほしいものですが、
どうなるものやら。

次回更新は1月14日。
お楽しみに。

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