『灼熱カバディ』第132話 あらすじとネタバレ感想~Mr.序盤、ファン増加に喜ぶ

19/09/26web・スマホマンガ, 更新情報灼熱カバディ, 裏サンデー

出し惜しみしてくるね
『灼熱カバディ』第132話より

裏サンデーにて連載中、武蔵野創さんの『灼熱カバディ』最新話が公開されました。

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第132話 いちプレイヤー

奏和の司令塔は出ない。
確信をもって出し惜しんでくると判断する井浦。

紹介までしておいてまさかと疑う宵越ですが、
井浦は冷静に分析した結果からそれを語ります。

本来であれば司令塔でもコート内にいた方が臨機応変に対応出来る。
ベンチからの指示出しはタイムアウト中に限られてしまう。
そういった理由で、出せるなら今までも出したはずだと考えます。

司令塔として活躍するなら最初から試合に出ているはず
『灼熱カバディ』第132話より

逆に能京としては早く引きずり出したい。
技能面で足手まといならそれで良し、
そこも有能なら温存を防げて良しとどちらに転んでもメリットしかない。

とにかくなる早で引っ張り出したい
『灼熱カバディ』第132話より

その点、慶ちゃんは最後まで考えながら動ける子だと
彼の後ろから話を補足する久納。
コーチの信頼も踏まえ、その頭脳は各メンバーに号令をかけます。

能京の守備の要、伊達と水澄
『灼熱カバディ』第132話より

紅葉戦を見ても高谷は後半に伸びてくる。
序盤から存在感を植え付け行動を制限する守備の要の二人。

その親たちも、彼らを温かく見守ります。

巻き毛の彼、いい筋肉だ……
『灼熱カバディ』第132話より

そして一年の二人、畦道と伴。
畦道の彼女が彼に声援を送ろうとしますが、
見たこともないほどの真剣な表情を見て、声をかけることが出来ませんでした。

真剣な顔の畦道
『灼熱カバディ』第132話より

彼らには事前に重要な役目を伝えているとの事。
タイミングが肝というその作戦は秘められたまま、
攻撃手の二人に声がかかります。

能京の攻撃手
『灼熱カバディ』第132話より

内心に燃え盛る炎を抑え込み、冷静を努めている様。
その落ち着いた様は恐ろしさすら感じるほど。

Bブロック決勝戦、公式戦4戦目。
もう躱して守られる攻撃手じゃあなくなった。

もう弱小校なんかじゃない
『灼熱カバディ』第132話より

コーチはその一言で締め、
彼らを戦場に送り出します。

能京高校、出陣
『灼熱カバディ』第132話より

その頃観客席では、星海・冴木が彼らを見下ろしていました。
あの弱小校が随分ハクがついたものだと語る彼の言葉を、
横に座る不破が格はないと一蹴。

偶然かみ合っているだけに過ぎない
『灼熱カバディ』第132話より

安定感でいえば断然奏和か。
そう話す冴木はメンバー一人一人を冷静に分析します。

部長である六弦は言わずもがな。
パワーに目が行くが体の動かし方や倒す「勘」が一段抜けている。

攻撃手のエース・高谷も冴木は一目置いている様です。

高谷は女子人気も十分
『灼熱カバディ』第132話より

紅葉戦を見た限り他も悪くないと、
片桐たち他の選手も一人一人上げていく冴木。

冴木による奏和陣紹介
『灼熱カバディ』第132話より

よく覚えているなと感嘆の言葉を送る不破に対し、
俺の記憶力知ってんだろ?と返す冴木。

自分に関係の有る事しか覚えない都合のいい記憶力だろう
『灼熱カバディ』第132話より

だからそういう事。
冴木としては現状、決勝リーグに進むのは奏和だと踏んでいる。
彼らは紅葉戦よりもはるかに集中力を増している、負ける要素が少ない。

集中力が増してやがる
『灼熱カバディ』第132話より

そんなメンバーを見ながら、六弦は先日3年生で集まった時のことを思い返していました。

後輩は呼ばなくていい
『灼熱カバディ』第132話より

ミーティングなら1,2年も呼ぼうぜと木崎に、後輩は呼ばなくていいと返す六弦。
彼は最後の夏だから懺悔しようと思ったと、彼らだけを集めた理由を語ります。

懺悔の内容、それは「自分があまりカバディを好きではないかもしれない」という事。
へー、と生返事を返す木崎ですが、遅れてその言葉を理解しました。

驚く木崎
『灼熱カバディ』第132話より

六弦がカバディを続ける理由、それは「王城に勝つため」。
それが一番の目的になっていた。

誰と戦う時でも、練習中でさえも。
それは「王城に勝つ事」を目的としてカバディを続けているという事で、
不純なのだと彼は謝罪の言葉を告げます。

が、何も懺悔する必要はないと返す片桐。

カバディの好きなところなら、そいつを倒してから見つければいい
『灼熱カバディ』第132話より

腹の立つ目標を超えれば次にやりたい事は見える。
そう告げて背を向ける片桐の言葉を受け止め、
改めてその目標を目指すことを思う六弦なのでした。

そんな三年生たちを入れた奏和スターティングメンバー。
能京の選手たちとセンターラインを挟んで向かい合い、
審判の笛の元互いに礼。

能京対奏和、試合開始
『灼熱カバディ』第132話より

先攻は能京高校。
相手コートへ向かうは能京の獣・宵越竜哉。

やはり序盤はこの男
『灼熱カバディ』第132話より

初戦や2戦目と違い、初回から彼の登場に盛り上がる場内。
その予想外の歓声は相手チームの榮倉も驚いてしまうほど。

宵越の登場に沸く観衆
『灼熱カバディ』第132話より

相手を仕留めんとする真剣な面持ちながらも、
その歓声の多さに内心喜んでしまう宵越。

人気でも負けんぞ高谷……!
『灼熱カバディ』第132話より

しかし、そんな彼の目に飛び込んできたのは違和感のある布陣。
かつて、井浦は守備位置の事をこう言っていました。

コーナーの守備を攻める時
『灼熱カバディ』第132話より

逆サイドのコーナーは攻撃手を取りやすい位置になっている。
つまり、コーナーは攻撃手を倒しやすいポジションでもある。

紅葉戦では部長に徹し、高谷を一つ上のレベルへ引き上げた六弦。
今回はその役目にいる必要が無い。

今までと異なり、奏和は両サイドに脅威を配する布陣を選んだのでした。

世界組・六弦がコーナーに
『灼熱カバディ』第132話より

感想

遂に能京対奏和の戦いの火ぶたが切って落とされた『灼熱カバディ』。
前回高谷が堂々と紹介した「奏和の司令塔」1年の緒方はまさかのベンチ。

井浦然り右藤然り、指示指令を飛ばす司令塔は中心でこそ光るもので、
今までも試合に出ていない彼がそういう意味での司令塔として働けるのかって
確かに怪しいモノですよね。
恐らくは宵越高谷たち同様に別スポーツ組の様ですし、
どういった戦い方をするのか早く見たい。

『灼熱カバディ』第131話(後編)より

そんな彼を早々に引きずり出すべく、能京は初手から全力投球。
井浦伊達水澄畦道宵越王城の7人で開始。

能京スターティングメンバー
『灼熱カバディ』第132話より

伊達水澄の親御さんと亜川監督が一緒にいるという事は、
これは前回外園が担当した説明役をバトンタッチという事ですな(笑)

『灼熱カバディ』第111話より

畦道に至ってはこれまた真剣な表情で挑んでおります。
彼女も驚いてしまうほどですが、それよりも一つ気になるであろうことが。
彼女からすれば宵越の彼女がユニフォーム着てベンチに座ってることになっちゃうんですよね。
その辺畦道は説明したのかしら。

『灼熱カバディ』第69話より

そんな気になることがチラホラと有りながらも星海のお眼鏡には適わない様で。
確かに「全体のレベルの高さ」でいうと奏和の方が高く思えます。
水澄伊達畦道と守備陣も凄くレベルアップしてる筈なんですけどね。
練習試合で為す術もなくやられ続けた高谷に対してどんなリベンジを出来るのか。
それが見られれば冴木の評価も少しは変わりそうな気がする。

で、そんな冴木くんの頭にバッチリ入っている奏和のスターティングメンバー、改めてご紹介。

部長「世界組最強の守備」六弦
攻撃手でエース・高谷
脳筋ゴリラこと副部長・片桐
ヘアバンドの3年生が木崎
坊主頭が3年・植野
たらこ唇が2年の室屋
仕事人というか苦労人・榮倉の7名。

奏和スターティングメンバー
『灼熱カバディ』第132話より

司令塔・緒方が替わるとしたら、やっぱり榮倉くんかなぁ。
彼自身凄く頑張ってるとは思うんだけど、
いかんせんそういう役割に見えてしまう不思議。
そのイメージを払拭すべく、活躍してほしいところです。

六弦に至っては今更ながら自分のプレイする動機が不純だと気づきました。
王城に勝つ事が一番って、お前その為に練習試合でも明らかな行為してたやないかと。

まぁ主目的の話ですよね。
「カバディが好きだから王城に勝ちたい」のと
「王城に勝ちたいからカバディを頑張る」のは同じ様で違う事。
彼に勝ち、最強に手が届いた先に何が有るのか、届いた後でもカバディを好きでいられるのかという所。
大学合格を目的として、入学してから燃え尽きちゃう人みたいな?

片桐の言う通りですけどね、「そうなってから考えればいい」。
むしろ「ただ王城に勝つための舞台がカバディだった」だけなら、そこまで打ち込めんよ。
勝っても負けても結局カバディが好きなんだと思い知りそうな気がする。

『灼熱カバディ』第124話(前編)より

そして遂に、ようやっと試合開始。
待ちに待った戦いが始まる訳ですが、高谷宵越はもうちょっとちゃんと頭下げろ(笑)

宵越にも遂にちゃんとしたファンが付いてね、高谷みたいに歓声も上がる様になりました。
が、残念なことに男のファンが多い様で。
テカテカしてるのも良いけど、黄色い歓声が聞こえないぞ宵越
ミスター序盤として暴れ回って高谷追いだしてファンを増やさねばならんな。

『灼熱カバディ』第121話より

そんなミスター序盤が向かい合った奏和守備陣、まさかの展開。
これまで中央で部長としてまとめてきた六弦がコーナー配置。
部長という肩書を捨てて一プレイヤーとして襲ってくるとかなんて恐怖。

しかも反対側には片桐の姿が。
単に両端に熊とゴリラを設置する暴力的防御かと思いきや、
中々よく考えられた布陣なんですよね。

六弦の横に「化け物攻撃手にも怯まない」木崎
攻撃の要である高谷の横にはゴリラ・片桐
反対側に「プレッシャーのかけ方が上手い守備」植野
中心に「周りを良く見る」榮倉
植野の反対側に室屋を置く。

六弦を落とそうにも単体でも怖い上に合わせ戦える木崎が来て反対コーナーの片桐を背に回せなばならない。
高谷を落とそうにも怪物・片桐とプレッシャー上手の植野がいて、反対コーナーの六弦が後ろに。
榮倉から攻めようとすれば両脇のプレッシャーががが。

微動だにしない二人
『灼熱カバディ』第120話より

どれを攻めるにもバランス良く攻めにくい、そんな鉄壁の布陣に見えてきます。
これもまた緒方の策略なのでしょうか。

能京の獣、Mr.序盤はその壁を打ち崩すことが出来るのか。
次回更新は10月1日。
これからも目が離せません。

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