『路地裏バンチ』第14話 あらすじとネタバレ感想~初めて持ち込まれた外からの悪意は、ちょっとバカでした

ジャンプ+にて連載中、かばた松本さんの『路地裏バンチ』最新話が公開されました。
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『路地裏バンチ』番外編10話 あらすじとネタバレ感想
Scene.14【ハイテンション】
前回、マツゲが連れてきた2人の内一人は
塒に興味を持ってホームレスの振りをして現れた
キティのパパでした。
ジィが強制的に連れて帰る形でパパの騒動は終了しましたが、
問題はもう一人。
その後ろで、看病していたドクにフォークを突きつけていました。

アンタは、鳩野郎じゃなさそうだね。
そう言いながらも突き付けたフォークを収めず、
ドクの顔を引き寄せるパイロットキャップの男。
間近に寄ったドクに鼻を寄せ、臭いをかぎます。
ダメだー、めっちゃ弱っちそー、と、
身を投げ出し大の字で転がる男。
強そうな匂いがしないと言うか酒臭いと
好き勝手に感想を述べています。
酒臭いと言われ自分の臭いを確かめるドクに
てかココどこ?尋ねながらと体を起こす彼。
何か急に眠くなって路地で寝てたのに。
アレ?包帯…手当てしてくれたんですか?
と辺りを見回しながら矢継ぎ早に言葉を並べます。
銃創が有ったのに、痛くないのかと尋ねるドク。

鈍いって、と確認するドクですが、
フォークを突きつけた場所を抑えている事に対し、
男が謝罪をします。
寝起きの悪い自分のくせで、自分より弱っちい人なのにやっちゃった。
そう言いながら立ち上がり、ヘコヘコと頭を下げる。
そんな事より安静にと伝えるドクに対し、
大丈夫、元気ですしオレと意に介さない様子。
それに、やることあるんで、と前を向き、
いつの間にやら手には食事に使う様なナイフとフォークが。

余りに突拍子もない発言に、注目が集まる。
皆の目線が一所に集まる中、ハトを呼び続けます。
知ってる顔かい?とスマイリーがハトに問いかけますが、
全くといった様子。
逆におまえはと問い返しますが、
僕の知り合いに、あんな頭の悪そうな同業者はいないかな。
と、冷静に分析。

それとも、よほど腕に自信が有るのかな?
と、予想をしてみます。
目が合う男とハト。
そんな中、塒から去った筈のパパは、
倒れていた彼が心配になってきた、と言い出し、
理由を付けて戻ろうとする事をジイに叱られていました。
もう一人の男について聞きに来てしまったマツゲも、
バツが悪そうに黙り込んでしまいます。
が、そんな彼の襟元を掴み、帰りたくない!と
駄々をこね出すパパ。

そんな彼らの後ろから、パパ!?と声が届きます。
お嬢様、今はちょっと手が離せませんので!
と流れで答えてしまうジイですが、ふと気づく。
その声の主に、三人共が目を向けます。

その声が聞こえたのか、パパたちの帰路に目をやるハト。
気付いていないスマイリーは顔が怖いよ?と
ハトを茶化しますが、彼はそのまま男の元に歩を進めます。

獲物をくるくると回しながら、出迎える男は、
ハトを見てとても強そうだと喜んでいます。
が、踵を返し離れて行くハト。
そのまま、路地裏の奥へと歩いていきました。
ご招待だ。
ワクワクが止まらず、獲物を鳴らしながらスキップで向かう男。
路地裏に入ろうとした瞬間、近くに居たスマイリーに反応し、
アンタも強そうな匂いがすると戻ってきました。
見過ごすのは勿体無い。
依頼は鳩野郎さんなんだけどなぁと、ソワソワフラフラ
スマイリーに近づく彼。
つまみ食いはオレの悪い癖だなと言いながら、
考え込み、結局手を出してきました。
いただきます、フォークを下からスマイリーの顔にめがけ振り上げる。
身を逸らして躱すが、その身を引き寄せられる。
振り上げたフォークが首のスヌードを巻き取っていたのです。
引き寄せた頭に、もう一方の手に持つナイフを突き立てようとする男ですが、
更に身をかわし、襟元に隠していたナイフを男の腕に突き立てます。

痛めつけるのは好きじゃないんだけどな。
ナイフをしまいながら、そう告げるスマイリー。
しかしながら男は大丈夫ですよ、痛くないんでと
傷口にフォークをガスガス刺しながら笑顔で答えます。
暗器使いなんですか?凄くワクワクしてきた。
そう笑顔のまま話す彼は、目を爛々と輝かせ、
もっと来てくださいよとスマイリーを誘います。
ちょっと引いてしまうスマイリー。
変態の相手はちょっと、と率直な感想を述べてしまいます。
その言葉にショックを受ける男。
アンタより弱いだろうけど頑張りますから!
怯みませんし命乞いもしません!と
よく分からない自己アピール。
這いつくばってでも最後にはアンタを殺しますから、
子供のお願いの様に、必死で懇願する男。
スマイリーはため息を吐き、分かったと手を挙げます。
君も良い動きをするから、僕も本気で行こう。
準備するから待っててね。と路地裏に消えるスマイリー。
はい!と元気に返事をして、男は待ちます。

しかし待てど戻ってこないスマイリー。
逃げた!?と遅れて気づく男に、周囲もバカなのかと困惑します。
ずるいと叫ぶ声に、バレたかと冷静に対応するスマイリーは、
接近戦は苦手なんだよね、と横の壁を触り、
押し込んで奥に隠していたライフル銃を取り出します。
とんだとばっちりだ、ちゃんと釣ってくれないと困るよ。
そう話すスマイリーの後ろから現れるハト。
お前に引っ掛かるとは思わなかったと、
侘びの言葉を述べながら、横に並びます。
スマイリーはスヌードに穴が開いたことに
少し苛立っている様子。高かったそうです。
そんな二人の元に辿り着いた男は、
二人で待っていてくれた事に喜びの声をあげます。

ずいぶんやんちゃな坊やが来たもんだ。
そう呟くスマイリーと、黙ったまま男を見据えるハト。
塒最強コンビの共闘。
果たして男は無事生き残れるのでしょうか。
感想
パパの騒動も一先ず終了し、引き続き訪れたドクのピンチ。
こちらの男はしっかりと、塒に持ち込まれた悪意でありました。
少し安心。
しかしながらどうにもバカの様で、ある意味心配(笑)
仕事をこなそうとしますが、注意散漫というか何というか。
結局スマイリーとハトの二人を相手にするなんて一番難しい状況を
自ら作り出してしまうなんて。
とはいえ、「最後には殺しますから」と言っている通り、
しつこく向かってくるんでしょうね。
痛みに鈍いというのはそういう点で有利かと思います。
痛みによる抵抗や恐怖が無いのは、殺し合いの点では利点なんでしょうね。
でも体がその意識に従うかは別なんですよね。
路地裏で急に眠くなったのも、血が足りなくなったんじゃ?と思っちゃいます。
パパの騒動も終わったと思いたかったのですが、
まさかこのタイミングでキティが来ちゃうとは。
ハトもそのバッティングを避ける為に別の路地に誘い込みましたが、
大丈夫でしょうかね。
まぁ万が一にもそうなっては、スマイリー・ハトの二人に
更にジイまで参戦して3対1という超劣勢に追い込まれてしまいます。
男の身の方が心配ですね、もう。
さてさて、そんな持ち込まれた男の方が心配になってしまう
次回の更新は1月29日。
今回から、本編のみの更新になるとの事。
前回食傷気味とか言っちゃってスミマセンでした!
更新が無いとなるとソレはソレで寂しい。
でもそこはコミック買って楽しめって事ですね、分かります。
そんなコミックス第2巻の発売も来月ですので、是非お買い求めください。
今回の「チャイルドフッド」は誰なんでしょうね、気になる。
続きが気になる作品はスマホアプリ『ジャンプ+』でもお読みいただけます。
他オススメ作品が多数ありますので、よろしければ暇つぶしにでも。