『灼熱カバディ』第139話 あらすじとネタバレ感想~人は彼らを「森の賢者」と呼ぶ

19/12/05web・スマホマンガ, 更新情報灼熱カバディ, 裏サンデー

『灼熱カバディ』第139話より

裏サンデーにて連載中、武蔵野創さんの『灼熱カバディ』最新話が公開されました。

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第139話 賢者の戦い

能京・伴による奇襲が成功し優勢となった中、
逆転を目指す奏和から出た攻撃手はまさかの副部長・片桐。

能京の真似をしても意表はつけないだろうとその選択に困惑する観客たちですが、
大山律心監督・亜川はその決断を得策と判断していました。

『灼熱カバディ』第139話より

高谷がいる状態で片桐を攻撃に出すのは一見奇策に見えるが、
付け焼刃であれ能京相手には得策。

彼の横に座る伊達の父もまた、彼が攻撃に出た理由に勘付いた一人。

筋肉《パワー》勝負
『灼熱カバディ』第139話より

一歩一歩、しっかりと踏みしめる様に前へと進む片桐。
その堂々たる歩みに当惑する宵越。

佐倉をぶち抜いたほどの力自慢とはいえ、
能京にも大和をぶち抜いた伊達がいる。
その脅威は感じないのだろうか。

宵越がそう考えている間にも、彼は王城まで一直線に進みます。
攻撃の前、緒方にも狙ってほしい人がいると提案を受けていた。

『灼熱カバディ』第139話より

スピードを上げ突貫する。
眼前には王城、その狙いは明らか。
が、その時、能京の守備たちに過ぎる不安。

『灼熱カバディ』第139話より

片桐の様なパワータイプを制するには数の力が重要。
しかし不用意に近づけば釣られ無暗に得点を与えてしまう結果にもなりかねない。
伯麗ISとの対戦を思い出す。
そのあからさまな狙い、あからさまな攻撃を見て誘っていると判断出来る。
王城が狙われていても冷静に、守備として成長した思考がそう考える。

『灼熱カバディ』第139話より

まさかの真っ直ぐな攻撃に驚愕する水澄たち。
そのあっけなさに高谷すら驚きます。

触るや否や踵を返す片桐。
ここからは能京の成長した思考が彼の制止の邪魔をする。
この状況下で追いついても一人では止められない。
無理に掴んでも得点を許すだけ。

『灼熱カバディ』第139話より

だが、その為に必要な連携が無くとも単独で倒しうる、
その常識から外れる者が能京にもいるのです。

『灼熱カバディ』第139話より

ぶつかり合う二人。
伊達は水澄の言う「2年頂点争い」という言葉にはピンと来ていませんでした。
彼にとって奏和とは、片手で引き摺られたあの屈辱。

そして興味を持ったのは、佐倉を一人で倒した2番の選手。

『灼熱カバディ』第139話より

その肉体で会話をする二人。
片桐も伊達と同様に、その戦いぶりを見てシンパシーを感じていたのです。

『灼熱カバディ』第139話より

彼らの力を表すかのような存在が見えそうなほどの、力と力、筋肉と筋肉のぶつかり合い。
その勝負は然して長引くほどでもなく、
軍配は押し返す片桐に上がる結果に。

『灼熱カバディ』第139話より

メイン攻撃手以外が稼ぐという不思議な試合。
観客が湧きあがる中、片桐は伊達にいい筋肉だと称賛の声を掛けます。
しかし、それはかつての屈辱の折にも六弦からかけられた言葉と同じ。
片桐はそんな伊達に対し、率直な感想を口にするのでした。

『灼熱カバディ』第139話より

悔しさを噛み締めながらも、彼の強さを実感した伊達。
自らの様な計算した合理的な筋肉では無く、
それはまるで野生と称するに値するようなほどの強さ。
どう出し抜くか、伊達は必死で考えます。

『灼熱カバディ』第139話より

王城が機能していない今までにない試合運び、
宵越が自分が出ると改めて井浦に声を掛けますが、その井浦は奏和の狙いが読めず
違和感が拭えません。

攻撃を成功させ自陣へと戻った片桐。
能京に聞こえぬ様、静かに栄倉に声をかけるのでした。

『灼熱カバディ』第139話より

感想

能京対奏和の熱い戦いが続く『灼熱カバディ』。
遂に全読者待望?のゴリラ争奪戦が開催されました。
タイトルの「賢者の戦い」からまたも井浦緒方の知能戦が繰り広げられるのかと思いきや、
森の賢者(ゴリラ)対決という脳筋同士のぶつかり合いでした。

の活躍に対し、奏和が取り出した次のカードは片桐の攻撃。
宵越というスピードタイプに慣れている能京にとっては、
高谷よりも六弦片桐の様なパワータイプの方が苦手というのは事実。

『灼熱カバディ』第93話より

しかしながらこれまで攻撃に出た事もない選手なだけにどういうつもりなのかも想定が出来ませんが、
そう思わせることこそがモジャモジャ頭の作戦なのでしょうか。

とはいえ、彼が出るとなれば対するは伊達しかいない。
それは全読者が予想した事でしょうが、その前に片桐くんは一直線に王城の元へ。

以前にも伯麗戦で外園にコンビネーションを予測されたり、
大山律心戦では大和に読まれたりということが有っただけに
そりゃそんな猪突猛進、罠だとしか思えませんわな。

灼熱カバディ 第89話より

だけどそこは片桐の本領、こうと決めたらどんと進む。
まさかの本丸到達成功という大どんでん返し。
後は誰が来ようが引き摺って帰るだけの簡単なお仕事ですよ。

と、そうは問屋を下ろさせない日本の筋肉・伊達真
逆サイドにいるからこそ間に合った彼の筋肉とがむしゃらに育てた片桐の筋肉が遂にぶつかりました。

六弦が野性に目覚めた際にはクマが出てちょい足しではゴリラがネタにされたりもしていましたが、
本当にゴリラを奪い合う流れにするとは思いませんでしたよ。
しかも後ろにイメージで出てるかと思われるゴリラをもう一コマ出す不思議なコマ割り。
もしかすると彼らの筋肉を媒介に、本当にゴリラが具現化されていたのかもしれません。(笑)

お互いにデッドリフトを決めた者同士、シンパシーを感じていた脳筋なお二人。
しかしそのぶつかり合い、ゴリラ争奪戦1試合目は片桐の勝利となりました。

『灼熱カバディ』第139話より

筋肉を鍛えるべく鍛える伊達に対し、超えるべき壁を超える為に鍛えていた片桐
その執念の差が勝利への鍵というのでしょうか。
これだけはその意思と意識を持って挑む他ありません。

「怒りが湧かない」という言い方が良いですよね。
褒めた後だと「尊敬に値する」とかいう言葉にも取れますが、
彼にとって怒りとはそれこそ相手を高く評価し嫉妬しているという証拠ですからね。

黒い感情が見える
『灼熱カバディ』第120話より

片桐が攻撃を成功しまたも王城は外へ。
こうなると宵越が出る他なく、流石に今度は引っ掛けをする事もないでしょう。

Mr.序盤の活躍も期待される中、奏和はまたも不穏な空気。
今度は奏和の苦労人・栄倉くんが何やら暗躍するような予感ですが、
それはまた次回に。

次回更新は12月10日。
「不倒」宵越が遂に本領を発揮し始めます。

スマホアプリ「マンガワン」では、そんな不倒の活躍や栄倉くんの活躍を先読みで公開中。
ゴリラ争奪戦に情熱を懸ける男たちを描くちょい足しも公開されていますので是非。

マンガワン

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