『ルート3』第三十四話 あらすじとネタバレ感想~トイレの花子さんは神から生まれたもう?

19/12/21web・スマホマンガ, 更新情報ルート3

『ルート3』第三十四話より

COMIC GUMにて連載中、みなぎ得一さんの
ルート3 ひとなみにおごれやおなご』最新話が公開されました。

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第三十四話【遊びましょう[急(流れ)]↑→】

学園七不思議の定番<トイレの花子さん>を訪ねやってきたトイレで出会った怪異。
それは三本足のリリちゃんらしき巨大な人形でした。

逃げ果せた筈の保由たちコックリーズでしたが、突然トイレに舞い戻る形に。
彼女らを待ち構えていたリリちゃんは持っていた包丁を振り下ろし襲い掛かります。

何故再びトイレにいるのか、リリちゃんの能力なのか戸惑う初音。
危機的状況にも保由は冷静にその怪異の情報を思い返します。

『ルート3』第三十四話より

自分が知る限りでは人を呼び戻すような能力を持つ怪異ではない。

そしてトイレの花子さん同様、とまで言ったタイミングで再びリリちゃんが包丁を振りかぶる。
しかし、変化した魔魅が間一髪、リリちゃんを壁に押さえつけることに成功します。

『ルート3』第三十四話より

その機を逃せない、保由は彼女に中身を見たいと指示。
言われた魔魅は勢いよく彼女の体から右腕を引き抜きました。

『ルート3』第三十四話より

叫ぶリリちゃんの包丁でそのまま体を分断。
おりょうりされちゃったと言いながら、崩れる彼女の体。

『ルート3』第三十四話より

その体の断面から見えたのはリリちゃんと異なる女子の姿。
やはりと踏んだ保由でしたが、中から出てきた女の子は言い様の無い凄惨な姿となってしまっていたのです。

『ルート3』第三十四話より

その少女を救い出し、カメムシを鼻元へ。
臭いを使い強引に目を覚まさせる三人。

強烈な臭いに悶絶している少女の苦しみを無視し、
保由は彼女に強く問いかけます。

『ルート3』第三十四話より

問われた少女は彼女らを見上げ応えようとしますが、
どうにもその悪臭が取れずそれどころではありません。

『ルート3』第三十四話より

しっかりと顔を洗い臭いを洗い流した少女。
意気揚々と保由の問いに答えました。

『ルート3』第三十四話より

そして、三本足のリリちゃんから救ってくれてありがとォーお!と、
彼女らの行動を大げさに称賛する花子さん。
その後頭部は反られたまま。

に対し、特にリアクションもせず淡々と話し始める保由。
都市伝説のヒロインである彼女に、ノートの持ち主だろうと確認を進めます。

確証はなく漠然とした判断ではあるが、その推測は正しかったようで。

『ルート3』第三十四話より

あの箱には「不可思議な事象を興味探求するものにしか発見開封が出来ない」封を施していたという花子さん。
そういう人間だったのだとピンポイントに指摘され紅潮する保由。
を二人は笑って茶化します。

誤魔化す様に、八つ目の不思議を知るに値するかの試験という訳だと話しを続ける。
その通りだと、花子さんは彼女に改めて問いかけます。

『ルート3』第三十四話より

一つ目は目の前の彼女、<トイレの花子さん>。
二つ目は<赤い紙青い紙>三つ目は<動く人体模型>。
遭遇してはいないが学校であればその付属物である<十三階段>と<動く考える人>、<振り向くと首吊り>。
最後に学校外での出会いではあったが本来は学校の怪談<赤マント>の七つだと考える。

『ルート3』第三十四話より

しかし、保由の挙げた内<赤い紙青い紙>と<赤マント>に対し、
花子さんが物言いを上げます。

『ルート3』第三十四話より

ではその二つは違うのかと尋ねる保由。
そうではなく、七つ上がっていることそのものが大事であり問題。

『ルート3』第三十四話より

何の話だと切り返す保由ですが、
花子さんは正解だと次のページをめくる様指示をします。

<トイレの花子さん>の次のページは<人面犬>の筈。
しかし言われた通りにめくると、そこには<人面犬>ではなく<ムラサキババア>のページが。

『ルート3』第三十四話より

ページが変わっていることもさる事ながら、
<ムラサキババア>と<トイレの花子さん>は源流が同じだという事も含め困惑する保由。

初音と魔魅からすれば、その二つが同じということ自体が初耳。
ムラサキさんが花子さんのおばあちゃんなのか、それとも二人が同一人物なのか。

『ルート3』第三十四話より

二つの怪異の源流を辿れば、中国の紫姑神へと辿り着く。
三百年ほど前に中国・山東省にいた可媚という美女のお話。

『ルート3』第三十四話より

厠で命を落とした可媚はその地縛霊となった。
しかし、<トイレの花子さん>の様な悪霊とはならず、
厠に来る者の質問に対し戸を叩く回数などで未来を予知する霊験を顕現する様になった。

つまり、良い地縛霊の可媚が紫姑神というトイレの神様になったという事。
初音の注釈も含め、話は続きます。

道教の最高神である玉帝が彼女を哀れみ厠の神とし、
民が彼女を紫姑と呼びその絵を厠に貼り崇める様になった。
その信仰は日本にも伝わり安産にも霊験があるとして江戸時代から昭和初期にかけ熱心に信仰されてきた。

『ルート3』第三十四話より

それが中国の占法<扶乩>の起源であり、
日本の占卜法<こっくりさん>のルーツになる。

段階を踏んだ説明に理解を示す魔魅たち。
ではなぜ日本でも信仰されていたのに今は廃れているのか。
その質問に対し、保由はトイレの水洗化が影響していると語ります。

日本における紫姑神の祭り方は絵ではなく、
美しい花飾りや赤や白の紙や布で作った女の子、または男女1対の人形を厠に祭っていたそう。
特に赤は疫病をもたらす邪鬼の嫌う色として疫病の原因と考えられていた厠に疫病防止も兼ねて祭られていたらしい。

「花」で飾られた赤と白の女の子といえば、そこでもう繋がる話。

『ルート3』第三十四話より

しかしトイレの水洗化に伴い衛生面での問題がなくなり、
日本のきれいなトイレでは厠神の信仰は急速に失われていった。

『ルート3』第三十四話より

それこそが保由の考える<トイレの花子さん>の正体。
指をさされた花子さんはその是非を答えず、自らの話を始めます。

『ルート3』第三十四話より

<ムラサキババア>は自身の影。
サブカルチャー等で学生の味方としての知名度を得た<トイレの花子さん>の悪の部分を担う分身でしたが、
見つけた時には既に用務員として学園の監視観察をする存在が成立していた。

問題は花子さんが彼女を見つける前にムラサキさんから分離した第二の悪の分身。
悪の分身、影、すなわちそのページの裏面。

そこには、ムラサキさんとは似つかない禍々しい女性の姿が描かれていました。

『ルート3』第三十四話より

<ヨジババア>、花子さんが探し求めた存在。
それこそが、彼女の続ける鬼ごっこの終着点なのです。

感想

およそ一月振りの『ルート3』。
大型の異形が迫りくるシーンを見ると『ザ・ハウスオブザデッド』を思い出しますが、
実際こんなのが迫ってきたら銃向けてる余裕もなく全力ダッシュですよね。
でもダッシュしても目の前に戻されるクソゲー仕様なのでそこは諦めて戦うしか。

で、雑に包丁を振り回すリ〇ちゃん三本足のリリちゃん>ですが、
魔魅で戦えるレベルで良かった。
それこそ『足洗邸の住人たち』に出てきた大太の僕使やらスプリガンやら、
サクラコード』の亜九面なんかだと変化では追いつけない差がありますもの。
同じ学生とはいえ梅夜美奈歩みたくガチの戦闘タイプでもないでしょうし。

『ルート3』第三十三話より

異形と呼べるような大型のリリちゃんでしたが、
結局というか中身はお人形さん。
引っ張れば腕も抜けるし、簡単に体も斬れちゃいます。

中身が空洞だろうという推測から保由も中身が見たいといったんでしょうけど、
彼女の予想通り出てきたのはご存じ<トイレの花子さん>。
パンツどころか後頭部の地肌が見えていますが、何と言おうと花子さん
最後の最後まで見えっぱなしっていうのが良いわ、いつ気付くのかしら。

『ルート3』第三十四話より

トイレの花子さんといえば「ホワホワホワホワ」と唄い出してしまう世代ですが、
少なくとも昭和生まれの人間ならほぼ100%名前は知っている様な存在ではないでしょうか。

花子さんの言う「サブカルチャー等で学生の味方としての知名度」って
もしかしてその花子さんなのかなー。
となるとこの花子さんがアップリケをヨジババアに投げつけて倒すシーンが期待されますね。

と、色々なイメージやルーツがまことしやかに囁かれる人気妖怪・花子さん
彼女が求めた七不思議、保由は今までの出会いと経験で語りました。

花子さんは目の前の人。
思い返してみれば第2話で扉を閉めたのも彼女だったのでしょう。
<振り向けば首吊り>は自分の地元では聞かない話ですが、これまた初めの方でお話に上がっていた不思議。
<赤い紙青い紙>と<赤マント>は裏で暗躍する包帯野郎さんが色々やったりもしてましたし、
人に害なす怪異を封じる側とそれを開放する側の2勢力がいるような感じですかね。

そうなるとその2つの怪異を封じていた花子さんは良い妖怪な訳だ。
どうしよう、花子さんが「六十四卦の一易」とか言い出したら(笑)

結局、保由が見つけた七不思議は七不思議ではありませんでした。
正確には七不思議なのですが、「見つけられない筈の不思議」が入っている七不思議。
それを見つけた探求心こそが花子さんの求めていたもの、なのかもしれない。

オーブの原理説明
『ルート3』第三一話より

そんな彼女に保由が示した<トイレの花子さん>の可能性。
世間では長谷川花子さんなんてお名前が有名になっていたりもしますが、
そこよりも更に根源へと至る解析。
それはムラサキババアとルーツを共にする零落神より生まれ出でし存在という事。
……いやいやいやいや、花子さんですよ?
と思いながらも中々に真に迫るご説明。

トイレの花子さん>だけでなく、厠に繋がる妖怪・怪異は全て神からの副産物というのはなかなか。
そういった意味では力を持ち恐怖へと陥れる力を持つ者や
簡単に人間を傷つけ、時に殺すほどの存在がいるのも中々に納得出来そうな出来なそうな。

というか学校の怪談系の怪異自体が殺意高いやつ多いんですよ。
モーツァルトとかだって夜中ピアノ聞いたら殺すとかいうし、ニノキンだって圧し掛かって潰すし、
テケテケなんて全速力で追いかけて来るし。

外では首が伸びて油舐めるとか風呂を覗くとか垢を舐めるとか夜道を着いてくるとか
そんなかわいい奴らばかりなのに、学校怪談の殺傷力の高さはおかしい。

『ルート3』第三十話より

少年少女たちの恐怖の象徴であった彼らも神からの零落と思えばさもありなん。
で、更には保由たちを結ぶ原因となった<こっくりさん>にまで話が繋がりました。
これ即ち彼女らの運命というべきなのでしょうか。
七不思議の解決に向け、ついに本筋が動き出しました。

以前修学旅行の際にブキミちゃんを迎えに来た際にもヨジババアの姿があったような覚えがありますが、
様々な怪異を仲間に取り入れどう「遊ぶ」のか。
また花子さんから「あそびましょ」と誘いを受けた保由たちの運命やいかに。
力を貸すといったって、彼女らにあるのは保由の知恵と初音の閃き力と魔魅の変化パワー、
それとこっくりさんの不思議な力だけで
それで敵わないガチな相手ならどうしようもないんですけどね

まぁ読者の大半は彼女らというか保由のその先の運命も知っているだけに
中々辛いものがあるのですが。
折角今回もさも当たり前のように下の名前で呼び合う様な仲になってていい感じなのに、
後にはまたコリーズに戻って、保由は一人閉じこもってしまう訳ですから。

『ルート3』第三十三話より

話がグワっと進んだというか、そのままグワっと終わってしまいそうな嫌な予感もありますが、
タイトルも序破急ときましたが次回は「:||」とか言い出しませんよね。
間もなくクライマックスであれば後数話な気もしますが、したくはないですが、
デス・エスケープ←」までどう繋がるのかも含め楽しみにしています。

『ルート3』第二話より

次回も来月ぐらいの更新でしょうか。
お二人目も生まれアンパンマンにはまっていくみなぎさんを
当ブログは引き続き応援して参ります。

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