『ルート3』第三十五話 あらすじとネタバレ感想~ 呼ばれて飛び出てヨジババア

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『ルート3』第三十五話より

COMIC GUMにて連載中、みなぎ得一さんの
ルート3 ひとなみにおごれやおなご』最新話が公開されました。

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第三十五話【四時からヨジゲン↑→↓〔序〕】

トイレで保由たちが出会った怪異・花子さん。
自らの影より生まれた悪・ヨジババアを止めるべく彼女は万魔学園にやってきたのでした。

四時にトイレに出没し子を攫う怪異。
それを過去追い詰め、次元を行き来する能力で逃げられていた。

自らの影が大事を起こす前に闇に葬りたい。
恥ずかしながらもそういう事だと語る花子さんの背中は涼しそうなまま、
気付いていないのか冷静に話を続けます。

『ルート3』第三十五話より

彼女は既に被害が学内に収まっていないことを明かします。
この学園は巨大なため大事になってはいないが
十年の間、毎年8人の生徒が行方不明になっている。

そんな話は初耳だという保由。
とはいえ、行事の度に怪我人や行方不明者が出る様な学園だから気にしていないというのが正しい解釈。
つい先日の旅行でも一人いなくなってしまっていました。

『ルート3』第三十五話より

この学園なら茶飯事、仕方のない事。
が、それはあくまで学園の生徒として覚悟していることであり、
日常におきる死とは異なるもの。

戦地に自ら赴くことと日常の中で殺人鬼に罠にかけられるのでは
心づもりが大きく異なる。

そう語る花子さんはこの学園の不条理な死を排除するため、
保由たちの都市伝説を引きつける力にかけてみたと言い出します。

『ルート3』第三十五話より

つまり、それは囮になれという事なのか。
そう渋る魔魅と琴音。
二人に対して保由は花子さんを手こずらせる強敵の囮になって何のメリットがあるのかと、
少し乗り気な問いただしを口にしました。

『ルート3』第三十五話より

自分だって命が惜しいんだと必死で弁明する保由。
温かい目を向ける二人。

花子さんは死ねとは言っていないと、
手を合わせ人形を取り出しました。

『ルート3』第三十五話より

顔を見合わせる三人。
不安は全く取れない。

とはいえ逃げようもない。
彼女の約束を糧に、その依頼に乗る事にしました。

『ルート3』第三十五話より

明日四時四十四分、四階四番目のトイレで。
そう約束し、人形を受け取る。

花子さんからすればもう一つ大事な話が有るのだが、
三人は人形を抱え足早に立ち去るのでした。

『ルート3』第三十五話より

そして翌日、という訳だと説明する保由。
説明された飛頭蛮の芥川・千尋と山童の御附子倉・麻姫は
何故説明されたのかすら理解したくない。

『ルート3』第三十五話より

自分たちだけじゃ不安だからと二人にしがみつく保由。

安全らしいしと言われても今まで毎回危険な何かしら出てたぞ。
都市伝説の話ばかりしてると都市伝説が来るぞと言っていたのに現実になるとは。
そう喚き散らす様に拒絶する二人。

『ルート3』第三十五話より

横で足長河童の吐噶喇・奄美は
トイレの花子さんに会ってみたいと言い出しました。
必死に拒絶する二人に対し、中々に乗り気です。

『ルート3』第三十五話より

そしてその話を横で聞いていた髪切りの天牛・胡麻斑は
ヨジババアが気になる様で話に参入。
良く知らないと尋ねる胡麻斑に対し、
自分も四時に出るババアとしか知らないと琴音。

四時なのは「四」と「死」が同音の忌み数だからかと魔魅が保由に問いかけ、
いつもの講義がスタートしました。

忌み数の繋がりもあるが、小学校の授業の終わりが一般的に午後三時半ごろ。
その後人気が無くなる四時ごろというのが噂の発端だろうと保由は考えます。

現に授業終わりの時間に合わせ「十二時ババ」「三時ババ」「五時ババ」も存在し、
同様にトイレに出現する怪異として伝わっている。

持論を続ける保由ですが、巻き込まれた千尋と麻姫からすれば成り立ちなどどうでも良く、
自らの安全が最優先。

『ルート3』第三十五話より

時計は三時三十五分。
約束の時間も近いし話を進めることに。
先ほど言った通りヨジババアは午後四時、
または四時四十四分四十四秒に学校のトイレに現れる怪異。

まれに午前四時の場合や四月四日、四番トイレ入り口から四番目の個室と続いたり
四年四組の教室、プールのトイレ、
または子供たちを早く帰らせるための脅しとして山や竹藪、公園にも出現したりするが、
基本的に学校が終わった午後四時のトイレが一番多い。

召喚する方法もいくつか有り、時間丁度に個室のドアを四回叩く、
洗面器や便器に水を流す、鏡に触れる、
トイレや教室の黒板に描かれた円に片手または両手を押しあてる。

出現後の被害としては鏡の中の異次元に子供を攫う話が大半で、
出会った人が攫われてしまう形が多い。

『ルート3』第三十五話より

四次元という定義は子供が噂を広めるには難しいのではないかと考える面々。
しかし、その難しさを一気に解決するモノが同年代に登場していたのです。

その作品は一九六七年に連載開始、
一九七三年にアニメ化を果たしたので、
一九七〇年代には子供たちにも
「四次元とは異空間である」という認識が出来上がった。

『ルート3』第三十五話より

何もない異次元空間に子供を攫う妖怪となれば、
その時代の子供たちには恐怖だっただろう。

京都府城陽市にはそれよりも古くの伝承も存在していました。

『ルート3』第三十五話より

この絵馬が描かれたのは江戸時代。
そうすればやはり四次元に攫うというのは昭和に入ってから付加された能力だと思われる。

江戸時代といえば治安を守るため町の境に設けられた木戸が閉められる時間夜四つ、
つまり夜十時だと話に参加するマンガゾンビの深沢・良雄。

何だかんだでクラスを巻き込んだ討論へと盛り上がる中、
時間がもうすぐ四時。

何かあっても花子さん人形が何とかしてくれるよと楽観的な保由に対し
千尋たちも諦め気味に同行を承諾。
とその時、畳叩きの宇治・こたまの声が教室内に響き渡りました。

『ルート3』第三十五話より

声の方向を見ると、黒板の真ん中に大きな円を描く百々目鬼・長岡・智の姿が。
話が聞こえていただけに慌てふためくこたま。
話が聞こえていただけに怒り心頭の智。

『ルート3』第三十五話より

陰でコソコソされるのがうんざりだと口にする彼女は、
都市伝説呼ぶなら呼ぶで皆の前で呼んで皆の前で退治しろと声を張り上げ、
その円の中心を強く叩きます。

その瞬間、針が動き四時になる時計。
保由に対し声を荒げる智の後ろから、件のヨジババアが姿を現すのでした。

『ルート3』第三十五話より

突如暗闇の中に放り出された智。
明かりの差す方へ向かい重い戸を開くと、そこは不気味な雰囲気漂う廃校。
異次元に捕らわれた彼女を待つ運命や如何に。

『ルート3』第三十五話より

感想

2020年最初の『ルート3』。
前回のお話でザ・学校の怪談<トイレの花子さん>があられもない姿で登場し、
この物語の本題を示しだしました。

都市伝説を封じた箱を持っていた謎の男と共に行動をしていた女の怪異。
それは花子さんの影から生まれたヨジババア
ムラサキババア紫さんとして万魔学園に存在する用務員となっていますが、
その更に邪悪面がヨジババア
なんか魔人ブウみたいだな。

『ルート3』第三十四話より

その純粋悪、もといヨジババアといえば
午後四時にトイレに行った子供を異次元に攫う怪談。
四時四十四分だったり午前四時だったり
ちょっとフワフワした設定が並ぶその怪談ですが、
根本として四の時間に子供を攫うというのはあまりブレない様なお話。

ウチの周りでは「午前四時四十四分に学校の鏡を見ると未来の自分が映る」とかはありましたけど、
ヨジババアはいませんでしたねぇ。
まぁそんな時間に学校内に忍び込むような子だと、
未来の自分を見る前にヨジババアなりなんなりに攫われてしまっても
しょうがない気がしなくもないですが。

で、そんなヨジババアを仕留める為保由たちの
「都市伝説引き寄せパワー」をアテにする花子さん
囮になるなんて嫌だという魔魅琴音に対し、
何故か少し乗り気に見える保由さん。
何だかんだ言いながらも興味と好奇心が前に出てしまうんでしょうかね。

『ルート3』第三十三話より

心なしか前向きな保由たちに花子さんが差し出したのは自らを模した人形。
人形を持って花子さんを呼べばホワホワホワホワやってきて、
来たら助けてくれるよオバケは逃げてくという訳ですな。
いや逃げたらダメなんですけど。

何だかんだ花子さんの協力をすることになったコックリーズ
花子さんの背中がスースーする謎は置いておいて、
ヨジババアを召喚することにあいなりました。
にしても花子さんTバックて!セクシーが過ぎるわ!
と前回も思っていましたが、そのまま進むこの辺が特にシュールで笑ってしまいましたわ。

『ルート3』第三十五話より

呼び出しをすることになったコックリーズが声をかけたのは
旅行の際のルームメイトだった千尋麻姫

一緒に遊ぼうぜくらいのノリで誘う保由ですが、
二人からすれば刃物持った大男は出るわ写真はまともに取れないわ
怪異に良い思い出もある訳がない。

頭の代わりにオーブ
『ルート3』第三十一話より

しかし知った事かと話は続く。
ヨジババアの四時は死ではなく学校の下校時間が発端。
遅くまで学校にいたり家に帰らずに遊んでいると危ないという注意を
お化けや怪異という恐怖でもって伝えていた時代。

迷信もそうですよね。
夜爪を切ると親の死に目に会えないのは暗い中でそういうことするなという戒めですし。
カラスが鳴くと人が死ぬとかは良く分かりませんけど。

そういう戒めを基にした言い伝えなれど、
万魔に出るのはそこより生まれ実在する怪異。
いざ出会ったら対策をしないと大変。

サクラコード』でも登場した胡麻斑くんもまだ若々しい姿で登場しております。
まぁ若いんだと思う、若いんじゃないかな。

『サクラコード』第十華-三より

彼らも合わせヨジババア談義。
この学生どもどれだけババアと口にするつもりなのか。
担任の先生が聞いていたら勘違いして激怒されてしまいますよ(笑)

と、そんなババア話で盛り上がる中、我慢ならないのが百々目鬼の長岡さん。
旅行の際北海道でブキミちゃんに迫られたトラウマが取れず、
そういう話に巻き込まれるのもお断り。

コソコソやられていきなり巻き込まれるのも嫌だし
目の前でやれと言ったものだからさあ大変。
一人異次元に送られてしまいました。

花子さん呼ぶ間も出る間もなかったんでしょうな。
ホワホワホワホワ言ってる暇すら。

古い廃校の様な場所に連れ去られた
こんなところで先日招待を受けたブキミちゃん再登場となったら発狂するだろうな。

『ルート3』第三十話より

保由たちは彼女を助けることが出来るのか。
次回更新も楽しみにお待ちしております。

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