『青のフラッグ』第52話 あらすじとネタバレ感想~息を切らせているわけは君を見失わないように

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『青のフラッグ』第52話より

ジャンプ+にて連載中、KAITOさんの
青のフラッグ』最新話が公開されました。

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この記事の目次

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「第52話」

自棄になり、部屋で暴れた太一。
彼を止めたのはかつて親友から貰ったお守りでした。

二葉とその話をしているとき、お守りは中を見てはいけないのかという話になった。
普通は御利益の関係から見ない方が良いが、
手作りの場合は中に入れるものにも特に決まりが無い。
そんな話をしたことを思い出した。

『青のフラッグ』第52話より

お守りから目を離すことが出来ず、呆ける。
と、そこに物音に心配した母が声をかけてきました。
その声に我に返る太一は何でもないと取り繕いますが、
足元にいろいろ落ちていて危ない。

『青のフラッグ』第52話より

何でもないから開けるなと母に強く伝え、部屋の電気を点ける。
お守りを手に取り、制服を脱いで、
邪魔なものを除けてベッドの上に座る。

『青のフラッグ』第52話より

一応誕プレなんだけどと言って彼が渡したお守り。
あの時のあの顔は何を思っていたのか。
このお守りには何が入っているのか。
触れてみると、中には何やら紙のような感触。

『青のフラッグ』第52話より

意を決し、紐を解く。
お前はずっと何を考えていた?
彼の様々な表情が頭を巡る中、お守りの封が開く。

と、小さな紙がそこから抜け落ちます。
そこには、手作りのすごろくのコマと折りたたまれた紙。

『青のフラッグ』第52話より

俺が一番願う幸せってなんだと思う?
文化祭の時、迫る彼はそう言っていた。

紙に書かれていたのは、たった一言。

『青のフラッグ』第52話より

幼い頃、共に作ったすごろく。
トーマはゴール直前のマスに全員にポイントが入る様書き込んでいた。

それを批判する太一。
全員に入ってしまってはゲームにならない。

『青のフラッグ』第52話より

が、トーマはそう思っていなかった。
この人生ゲームはポイントの多い人が幸せになるゲーム。
ならば全員のポイントがめっちゃ多い方がむっちゃ幸せじゃん。

『青のフラッグ』第52話より

言われ腕を組む太一。
一番ポイントがある人だけが幸せじゃない、ポイントはポイント。

自分が太一を、太一が自分を幸せにする。
太一が幸せだと自分も幸せ、自分が幸せだと太一も幸せ。

『青のフラッグ』第52話より

キョトンとする太一に、へん?と問うトーマ。
でしたが、太一は彼の言うムゲンに
無限大の魅力を感じたのでした。

『青のフラッグ』第52話より

無限大の親友パワーで幸せになる。
その言葉だけで盛り上がっていた、楽しかったあの時間。
それこそ「幸せ」だった。

『青のフラッグ』第52話より

高校で再び関わる様になった彼は、自分に対しいつも笑っていた。
彼はいつも、自分に笑顔を向けてくれていた。

『青のフラッグ』第52話より

後悔の数を数えるより、貢献出来た数を数えた方が前に向ける。
彼はそう言っていた。

『青のフラッグ』第52話より

零れ落ちる涙。
しかしそれは悲しみなどでは無く、
太一の心が救われた結果あふれ出たもの。
トーマは太一に対し、ずっとそうしてくれていたのです。

『青のフラッグ』第52話より

日が暮れ、暗くなっても尚部屋から出てこない太一。
母親は受験ノイローゼかと心配しますが、
彼にとって今受験など二の次。

『青のフラッグ』第52話より

ベッドに座る彼の手には携帯電話。
その画面にはトーマの連絡先。

決意を固め、通話ボタンをプッシュ。
が、繋がるのは留守番電話のアナウンス。

『青のフラッグ』第52話より

仕方なし、横に置いて考える。
と、そこに着信が。

『青のフラッグ』第52話より

慌てて取るとそれはトーマでは無く、
自身の彼女である二葉からの電話でした。

彼を心配し近くまで来ていた二葉。
ごめんねと謝る彼女に、自分も話したかったと返します。

公園に行って、温かい飲み物を買い、
太一は二葉にゆっくりと話し始めました。

『青のフラッグ』第52話より

トーマの事、
健助や津吾との話。
真澄に言われた事。

『青のフラッグ』第52話より

二葉も答える様に話を始めます。
真澄や真美とした話。
トーマと話したこと。
周りの人たちの事。

そして、自分が選択したい未来。
自分たちがでは無く、各々が選択したい未来。

それと、無限大の腕の動かし方。

『青のフラッグ』第52話より

しばらくしてトーマに再び電話をするも、繋がる先は変わらず。
ラインでもしとくよと立ち上がった太一に続く二葉ですが、
気を落とす彼に対し一つの提案を試みます。

『青のフラッグ』第52話より

今から?と戸惑う彼の言葉に、やはり非常識かと諦める二葉。
ですが、思い立ったら止まる事も出来ない。

結局、二人でトーマの家に。
覚悟を決めてチャイムを鳴らす。
彼らを迎えたのは、同居人である明希子でした。

『青のフラッグ』第52話より

言ってないのかと驚く彼女は、
一昨日から住み込みで働く為に引っ越したと言い出します。

もう学校には来ないのか?
二葉がそう尋ねると、行くには行くが受験対策が主な時期だから意味ないという事で
出席日数最低限だけにするそう。

明らかに消沈する太一の表情を見て心配する明希子。
何でもないですと答え立ち去ろうとするが、
そんな彼らをトーマの兄・誠也が引き留めます。

ちょっと待ってろと残し奥へと戻って行った誠也。
2枚の紙を持って帰ってきました。

『青のフラッグ』第52話より

一つはトーマの家の住所。
もう一つは1万円。

『青のフラッグ』第52話より

一つはともかくもう一つに理解出来ない太一。
もしも行くなら電車賃だと言い出す。
誠也は高校生じゃバカにならんし使わないなら小遣いにでもと言います。

こんなのいいと突き返そうとする太一ですが、
誠也は頑として固持。
本来今太一たちがしなければならないのは受験勉強であり、
それ以外は後回しで良い。
どうとでもなるし取り返しもつく。

前にも行ったように、自分もあいつも責任なんて取れない。

『青のフラッグ』第52話より

自分の事を第一に考え、その結果必要なら使ってくれ。
その言葉と共に、そのお金を受け取る事に。

『青のフラッグ』第52話より

帰り道、言葉も交わさずに歩く二人。
ずっと考え込む太一に、二葉が問いかけますが、
さすがにそんな場合じゃないと太一は返します。

『青のフラッグ』第52話より

しかし、手の中には今彼に会いに行ける用意が揃っていて、
それは太一の背中を押し続ける。

いや。と一言口に出す太一。
二葉が彼を見ると、その表情は先ほどまでの気落ちした顔で無く、
気持ちを固めた決意有る表情に変わっていました。

『青のフラッグ』第52話より

そしてあくる日、二人は親友に会う為、
メモを頼りに見知らぬ地へ向かうのでした。

『青のフラッグ』第52話より

感想

令和初の『青のフラッグ』。
毎度の事ながら首を長くして待った結果、
更に首を長くして待たされる流れのお話でした。

前回、色々な積み重ねでプッツンして暴走した太一を止めたトーマのお守り。
誕生日プレゼントにと彼がくれたそのお守りの中には、
いつか彼と交わしたパワーワードが入れられていました。

『青のフラッグ』第22話より

良いよね、親友パワー。
友情パワーというと京都弁の彼が出てきてしまうので余り良い言葉に思えませんが、
親友パワーですから、もうお互い思い合っていますから。
多少の神頼みより十分にご利益が有りそうだ。

かつての回想でも出てきたオリジナルすごろく。
そのマスに止まった二人が親友パワーで盛り上がるのを友人たちが茶化してもいましたが、
彼ら二人の中では、そうやって楽しんでもらう事も意味が有るモノだった様で。

『青のフラッグ』第22話より

誰が一番幸せかではなく、皆で幸せになればいい。
太一トーマを、トーマ太一を幸せにすれば、
相手が幸せなだけで自分も幸せになれる。

トーマはずっと、太一に対してそう思い、そう行動してきた。
それは決して恋心や下心では無く、彼が彼を思い行ってきた事。

『青のフラッグ』第30話より

ずっと笑っていた彼は、
それだけを思いそれを幸せと思っていた。

トーマ自身自らを犠牲にしてまで太一を助けた時にも、
自分の事なんかどうでも良い様に言っていましたが
それもこの信念から来るものなのでしょうか。
それは流石にやり過ぎだと思いますけども。

しかしながらお守りに託された彼の思いに気づいた太一
ようやく、他人の言葉などどうでも良い位置に達することが出来た様子。

しかしタイミング悪く、電話をしてもトーマが出んわ。
またそうやって焦らすんだからもう。

折り返してきたかと思ったら彼女だし、
いや彼女も必要なんだけども。

お互いに流されたり自己が弱かった二人。
その摺り合せで、自分を強く持つことを意識しました。
いつかトーマが言った言葉も、太一の中にはしっかりと根付いてそうです。

『青のフラッグ』第38話より

他人に言われた事をそのまま従うのではなく、
自らの糧として検討材料として活かす。
そうやって自分の道を選んでいくのは難しいけども、
何よりも自身の価値と意味を見いだせる。

皆に言われた事、話したことを経て、
自分たちが何を選ぶのか。
とか大事な話の筈なのになんで二葉さんは無限大に興味持っちゃうかな。
しかも出来てないし(笑)
というかどういう動きやねんコレ。

『青のフラッグ』第52話より

自分たちの意思で、自分の意思で夜中の突撃三田家を行った二人。
が、残念なことにトーマくんお留守。
というか引っ越したってお前、やりすぎやろ。

卒業前から住み込みで働くとかガチにもほどがあるが、
一体どんな職種に就いたのやら。
誠也からは好きにやれと言われた事ですし、明希子さんは心配だろうけど、
トーマならどんな仕事でも上手い事やって行きそうですしね。

『青のフラッグ』第30話より

じゃなくて、まさか誰にも告げずそんな事になってるとは。
太一が知らないというのにも三田家は驚きでしょうけど、
誠也なりに何か感じた様子。
まさかポンと諭吉さんを渡すなんて。
そんなことを出来る大人に、私もなりたい。

電車賃だというけども、そんな距離なのか。
となるとトーマ太一を気遣っている感が半端ないな。

逢いたいと思ったら傍に居た。
なんて思えるのはそこに居る間だけ。
いつしか誰だって離れていくものですが、今がその時じゃない。
決意を固めた受験生の太一くんは
勉強そっちのけでトーマの元へ向かいます。

『青のフラッグ』第36話より

次回更新は3月4日。
2月は短いから一気に飛び越えちゃうよ、もう首長くなり過ぎて戻らんよ(笑)
次回も楽しみにお待ちしております。

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