『サクラコード』第十華-七 あらすじとネタバレ感想~今回は義鷹と動物いっぱいの回です
comicGAMにて連載中、みなぎ得一さんの
『サクラコード』最新話が公開されました。
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サクラコード
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『サクラコード』第十華-六 あらすじとネタバレ感想
第十華-七
アスクレペイオスの施設に突如現れた薄暮たち。
その襲撃から話は少し戻り、
白光〈しかり〉こと須美津・義鷹と百獣爺〈ももんじい〉の
戦いへと場面は移ります。

義鷹が如意機・風靁棒を用いてラッシュを繰り出すも、
百獣爺の前に現れた黒い煙に当たると、
棒の先は爺の後ろの煙から飛び出します。
ホホフリャ!と煙に力を込める爺。
すると煙から鹿の角の様な触角が飛び出し、
義鷹に襲いかかります。
その角を凪ぎ払い、雷を放つ義鷹。
しかしそれもまた、煙の前に無力化されてしまいます。

神通力や妖力といった力は
儂には通用せんぞと不敵に笑う百獣爺。
義鷹は笑い返す様に、なら殴り合いでもするか?
と返します。
百獣爺は自らに取り込んだ生物を見せながら、
義鷹に問いかけます。

二八九匹か、それじゃあ百獣爺じゃなく、
二百獣爺、もしくはもうすぐ三百獣爺かと
冗談を放つ義鷹。
その名は千変万化する儂を見た人間が
勝手に付けた名。
オマエやアレも「三鳥獣」や「四鳥獣」と
呼ばれた事が有るだろう、と百獣爺。
そうだな、たしかその頃のオレは
猫・鷹・蝮の三鳥獣を含む、
十六種の躰だったと思い返す義鷹は、
今、何種かを体を使い示します。

その姿を見て、感嘆の声をあげる百獣爺。
獣や地を這う虫しか喰わん爺さんと違い、
この世には獣の倍以上鳥が多い。
純粋なこの国の獣、哺乳類は約百三十種。
鳥類は約七百、
爬虫類は約百種、
両生類は約六十種、
魚類は約四千二百種。
と広げた腕にその種を現しながら説明する義鷹。
国外だと獣だけで約五千五百種。
大召喚後は異獣幻獣との混血種が増え続けている。
そう語る義鷹は、面白い世界になったもんだろ?と
高らかに笑い声を上げました。
その話に意外だと返す爺。
当然の様に人外が市井に住まい、
人間どもが畏怖せず逆に狩りと称して
我らに刃を向けるこの転倒世界を
気に入ってるのか?と尋ねます。
百獣爺の問いかけに逡巡の後、
悪くはない。と答える義鷹。

その義鷹の言葉を聞いて再び笑う百獣爺。

歯に着せぬ物言いは昔からだが、
儂を褒めるとは狂ったか?と問う爺。
それに対し、義鷹はまた笑いながら、
妖は世に居た方が世界は面白いが、
人間共に狩られるのは面白くない。
だが、統治や保護はオレの仕事じゃないと
面倒だと言って返します。
ならばちょうど良いと言い出す爺は、
オマエも狩人を屠るのを手伝えと提案します。
爺さんの手に余る程手強いのかと問う義鷹に対し、
銃を使う花の女と、
体術を使う鉄の女。
見事な連携を図る姉妹だと伝えます。
少し考え、敵は姉妹だけか?と尋ねる義鷹。
仲間かはわからんが、
空間に戸襖を開ける男もいた。
が、倒したい相手は姉妹だけだ。
爺はそう改めて説明します。
その答えを聞いた義鷹は、
分かった、少し様子を見るかと返答。
昔であればどんな相手であろうと
戦いを挑む無頼漢であったものを、と
彼の変化に驚く爺。
次代が変われば戦法も変わるものだと語る義鷹は、
相手が人間だろうと侮れんし、
逆に人間の方が恐ろしいぞ?と返します。

そんな二人のやり取りを遠くから眺めながら、
福太郎は自身の如意機を使い、
何かを書き止める福太郎なのでした。
感想
前回まで福太郎たちを襲った<亜九面>との戦いも終わり、
舞台は一旦義鷹の元へ。
久々登場の彼でしたが、
対峙した百獣爺とはお知り合いだったようで。
義鷹に対し、オマエとアレと言うということは、
義虎が居た時代のお知り合いの様ですね。
お互いいろいろ取り込んで強くなっていっている様ですが、
百獣爺の「ブルスコファー」を聞くに、
獣や地を這う虫だけでなく、
あの電子玩具も取り込んじゃってるんじゃないでしょうか(笑)
義鷹の攻撃が一切聞いていない様子を見るに、
義鷹の言う妖怪王というのも頷ける様な。
フラシスと闘うとなると、
彼女たちに勝つ術はあるのでしょうか。
とはいえ、その時義鷹も同行する訳で、
そこには福太郎もいる訳ですから、
何かその辺りの話からなし崩しになっちゃいそうな
気がします。
今回の話では少し前の話になるので福太郎の髪型も
おかっぱでしたが、
既に散髪も終え、『足洗邸の住人たち』最終話の
あのさっぱりスタイルになっている福太郎。
1か月のお話という訳ですし、
そろそろ終わりを迎えるのでしょうか。
ソレはソレで寂しい。
でも『√3』も有りますし、
福太郎が戻った後、また別のお話を描かれるのでしょうね。
期待しています。
とは言っても折角ですし、
まだまだ続いてほしい『サクラコード』、
24日には最新刊第4巻も発売されます。
これからも引き続き期待していきます。
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