『終極エンゲージ』第44話 あらすじとネタバレ感想~ピーヴリーちゃん活躍の時は近い!かもしれない
ジャンプ+にて連載中、江藤俊司さん原作/三輪ヨシユキさん作画
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終極エンゲージ
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『終極エンゲージ』第43話 あらすじとネタバレ感想
第44話【答え合わせ】
ゲオルギウスの登場で、遂に始まった総力戦。
舞台上で戦うクリスが彼に対し取った策は、
肉を切らせて骨を断つ、相内覚悟の特攻スタイルでした。

ゲオルギウスの200年の研鑽を、
11か月の修行で超えるのは不可能。
そう判断したクリスは攻撃に特化した修行を行いました。
オレが勝つにはこれしか無いんでな。
ニヤリと笑いながらゲオルギウスに対し言い放つクリス。
しかし内心は、正直それでも勝てるか怪しいけど、と
怪訝気味。
サングラスを外したゲオルギウスは、
その戦型の合理性が理解出来んと指摘。
相討ちで次の王となるお前が死ねば、
絶対者を失った宇宙は騒乱に満ち、
結局は大量の命が消える。

そのゲオルギウスの反論に、
クリスはカマをかけてるのか?と言い返します。
俺が安心して戦えるのは、
そうはならない事を知っているからだ、と。
一方、トリウィアから託された想いと共に、
舞台に向かい駆けるカルキ。
そんな彼女の足を止めるのは、
ゲオルギウスの「娘」の一人、
ピーヴリーでした。

舞台ではクリスがゲオルギウスの
『卵』の加護を破ったギミックを暴露。
単純に俺の手足の複製をくっつけてるんだろう?と。

俺の細胞をそのまま培養して作ったものなら、
恐らく新陳代謝で細胞が入れ替わるまでの期間限定だろうが
その間は加護をすり抜け俺に攻撃が通る。
そう解釈します。
今更それが分かったから何なんだ?と返すゲオルギウス。
クリスはそれにより、新たな疑問が生まれたと説明。
『卵』の序列が一方通行なら、
もっとも加護が強力な王の細胞を培養しなかったのか?
その質問に対し、ゲオルギウスは答えます。

真実は、『卵』の加護が3すくみになっているからだ、
そうクリスは話を続けます。
王は女王に強く、女王は王子に強く、
王子は王に強い。

黙って話を聞くゲオルギウス。
クリスはこんなシステムにした理由は
一つしか考えられないと結論に至ります。
それは、王家3人の内誰かがヤバい奴だった場合、
ソイツを殺すためだ。
王が死んでも王子が王家を存続する。
女王が死んでも新たに迎えればいい。
王子が死んでも新たに産めばいい。
つまり、俺が死んでも父上の在位が伸びて、
新しい王子が産まれるだけだ。
だから安心して命をかけると言うのか、
苦言を呈すゲオルギウス。
正にそのシステムこそが王家を
奴隷と貶めている証左ではないか!

ゲオルギウスの憤りに対し、
全然悔しくないと笑って返すクリス。
俺は喜んでこの命を懸けるよ。
お前を倒せば宇宙は次につながるし、
夢をかなえてくれる奴がもういるからな、
と微笑みながら、彼女の事を口にします。

ゲオルギウスはその結論に対し、
残念だと歯を食いしばります。
貴様ほどの知能を持ちながら、奴隷側の考えに与するとは。
そこまで理解しているなら、
俺がわざわざお前の四肢を複製した理由も分かるだろう。
クリスを指しながら、理由を改めて告げるゲオルギウス。
システム上俺を殺せる女王は老いて俺を捉えられず
現在の王は闘う事を知らぬ腑抜けに過ぎん。

遂に本領を発揮したゲオルギウス。
クリスの最大の懸案事項にして
相討ちを選ばざるを得なかったもう一つの理由。
グリムヴィアスを母に持つゲオルギウス、
【細胞極化〈グリム・ロア〉】の倍率も
クリスたちとは比較にならない程の高倍率。

この圧力、試算よりも遥かに…。
プレッシャーに耐えるクリスに対し一言、
死ねと呟いたゲオルギウス。
次の瞬間、既にその掌はクリスの胸を捉えていました。

妃技の4【重砲デルグレア】。
その威力により、クリスは観客席まで吹っ飛んでしまいます。

一同がクリスのピンチに気付き、王子を守れと舞台に駆け寄りますが、
舞台に上がったウルの目の前から、
ゲオルギウスは一瞬で姿を消しました。
上に跳び上がっていたゲオルギウス、
妃技の5【墜星カナン】で一撃のもとに倒します。

次いで飛び掛かったファリア、マズーたち。
振り向き様に妃技の2【鏖牙ビブリス】を放ち一閃。

彼女たちを切り裂いたその爪はとどまる事無く、
舞台の周りを埋める「娘」たちも、
敵味方関係なく切り裂き始めました。

バリアごと観客席にまで被害が生じ始め、
ポポロは観客を守らなければと被害の方を見上げます。
するとそこには、雇い主の老人を庇う
幼馴染・ククマの姿が。
再び振るわれるゲオルギウスの爪。
それを止めるべくポポロはゲオルギウスに詰め寄ります。

技を用い翻弄しようとするも、遅いと頭を掴まれ、
無駄を悟れと忠告される始末。
最後まで諦めるもんかと抵抗しますが、
今がその最後だよ、とポポロを手にかけようと
その爪を伸ばします。
が、その横で飛び上がってきたクリス。
回転をかけ、妃技の12【神剣カリガリ】を放つも、
【鏖牙ビブリス】の反撃で消し飛びます。

消し飛んだ【神剣】に対し【鏖牙】の勢いは消えず、
相殺すら出来なかった。
着地点を狙われたクリスは
襲い掛かる凶刃を避けることが出来ません。
しかしそこに、再び妃技を言い放つ声が。

カルキによる【神剣】の重ね撃ちは
ゲオルギウスの【鏖牙】を打ち破り、
彼の頬に傷をつけるに至りました。

カルキの登場に驚く面々。
カルキはクリスに立ってくださいと一言。
私たちは二人でひとつ。
その言葉にクリスは再び笑い、
カルキと共に並び立つのでした。

感想
相討ち狙いの戦法を取ったクリスでしたが、
彼の試算の結果、出来て相討ちだろうという結論だったんですね。
今回の流れを見れば、まぁこれに勝てると考えるのは
中々厳しいモノが有るような。
今回はゲオルギウスとクリスの会話の中で、
色々と謎が明かされましたね。
ゲオルギウスたちが『卵』の加護を貫通したのは、
クリスの細胞で手足を造っていたからだと。
医療用柔骨といい、凄いな科学力。
クリスの細胞から手足を培養して、
自分の手足を切って付け替えたの?
繋がったとしても自由に動かす為のリハビリで
すごく大変そう。
ゲオルギウスの計画の裏には、
そんな彼らの並々ならぬ努力が有ったのです(笑)
でもそれならクリスの細胞を元に皮を造って、
肘くらいまでの手袋とかにしておけば良いだけのような…。
それだと細胞が生きてないから駄目なのかな。
『卵』システムも大雑把なのか繊細なのか。
そしてもう一つの疑問、
クリスがルス王にしたデコピンですね。
てっきりあの時点で序列が変わったのかと思いましたが、
元々そうだったと。

この王族ジャンケン、もし矢印が逆だったら、
幼少時の実験の時ディアナ女王死んでましたよね(笑)
確かに実験の時、王子から女王は無理、
王と女王はと話をしていましたが、
王子から王の話はしていませんでした。
上手い事設定出してくるわ、スゴイ。
今それを疑問として話をしていたという事は、
クリスはあの大剣を
王には振るわなかったんですね、良かった(笑)
しかして新たな謎がまた一つ。
我らがピーヴリーちゃんが謎の行動。
カルキの前に立ちはだかったかと思えば、
カルキはクリスの援護に来れています。
はてさて彼女たちは何を話したのでしょうか。
…まさか本当に敵として立ちはだかって、
ダイジェストも無くカルキに負けたとかないよね。
大丈夫ですよね。
【細胞極化】で本気になったゲオルギウス、
敵味方なく全て殺し、全て滅ぼそうと決意した彼を止めるのは、
クリス・カルキの未来の王たち。
二人の初の共闘となるこのバトル、
愛の力的なアレで巨悪を打ち破れるのでしょうか。
そんな次回更新は4月1日、
エイプリルフール。
よく企業サイトなどでは嘘企画とか上がりますけど、
ジャンプ+はどうなんでしょうかね、少し楽しみ。
いきなり高校に舞台が変わって
クリスを中心とした学園ハーレムマンガとか始まったら
それはそれで面白いんですけど(笑)
そんな所も含めて、次回も乞うご期待。
webサイトでは2週間限定になっている過去話の公開ですが
スマホアプリ「ジャンプ+」なら基本無料で閲覧可能。
「あれ?この【堕星カナン】でやられた竜みたいな人誰だっけ?」
という人は、42話をご覧ください。