『十二大戦』コミカライズ版第25話 あらすじとネタバレ感想~眼鏡っ娘が裸で飛び出てくるなんて

ジャンプ+にて連載中、西尾維新さん原作/暁月あきらさん作画
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第二十五話【丑卯申】
『丑』の戦士・失井を守る為その身を犠牲にし、
彼の手によってその人生に終わりを迎えた『寅』の戦士・妬良。

自らの願いを叶え、安らかに死んでいった彼女を見下ろしながら、
失井は一人考えるのでした。
後先考えず死体を切り刻んだり、
逃げたり叫んだり。
らしくない、滅多にない体験ばかりだったと。

どうしてそんな正しいことが出来るのか?
正しいことをするにはどうすればいいのか?
あの日、背中越しに問われた質問。

すると決める、そしてする。
そう言って初めて、己のスタンスを自覚出来た気がした。
少女の言葉と、妬良との時間を思い返す失井。

そして彼女に背を向け、次の戦いに挑む決意をします。
死体になってまで戦わんとする『卯』の戦士・憂城。
戦士にとって死はある意味救いでもある筈なのだが、
【死体作り〈ネクロマンチスト〉】には
そんな理屈も届かないかね?

寅が死に、この大戦もいよいよ大詰め。
しかし問題はバラバラにされながらも
戦いを止めようとしない『卯』。
今回の優勝条件は「獣石を十二個集めること」。

失井は、『卯』の行動に関し、考えます。
理屈は理解出来るが、どうにも納得できない。

そして一息着き、この謎が解ける事はないのだろうね、
と、結論に行きつきます。
生前でもできなかった意思疎通が死後の彼と出来る筈も無い。
私にできることはせいぜい彼を供養してやる事だけ。
歩を進め、ガソリンスタンドを探そうとした失井。
その先から、何かを引きずるような音と共に、
一つの影が現れました。

する筈もない息づかいが聞こえてくるかの様な、
異様な形に組み上げられた『卯』。
もはや『歩く死体』でさえない。

遠くからその対峙を観察する進行係のナビィ。
独自の戦闘スタイルを持っていた断罪兄弟と違って、
バラバラなままより、人の形に組み直して
普通に歩いた方が早いという判断なんだろうと推測します。
異形な『卯』がその手を振り上げ、
力いっぱいに振り下ろします。
死体としてリミッターも外れたその一撃は地面を割る勢い。

その威力に驚くも、失井は冷静に分析します。
動きは遅く、次の一手も比較的読み易い。
『巳』の印象が強く思い込んでいたが、
戦闘スタイルによってはバラバラのまま戦うのが
必ずしも有利という訳でも無いのかね。
そう判断した失井は、組み上げられた『卯』を
再び切り刻みました。

しかし、刻まれたその肉体の中から、
何と別の影が飛び出してきました。

現れたのは『卯』の殺され、使役されていた『申』。
どうやら組み上げた死体の中に、納まり隠れていた様子。
隙だらけになっていた失井に飛び掛かり、
そのまま体を抑え付ける『申』。

死体と死体の連係プレーに見事嵌り、
捕えられた『丑』。
そして、再び刻まれた『卯』が、
また蠢き始めるのでした。
感想
妬良の望みを叶え、止めを刺した失井。
今思えば少女じゃなかったのかもしれないとか
最後の最後に失礼な事言わないの(笑)
まぁ年齢の事じゃなくてって事だとは思うんですけど。
憧れていた心の師匠に実は指標を与え、
酒を飲み交わすに値するとまで思われるだなんて、
冥利に尽きるってモンだと思います。
この作品の中で一番幸せな結末を迎えた妬良さんでした。
そして一人になった失井さんの前に現れた憂城さん。
憂城さんというか、もう「そうだったもの」と
言わざるを得ないレベルの化物。
あの素敵な変態は今や、違う意味の変態を遂げています。
失井さんも考えていたけど、こうまでして叶えたい願いって
何なんでしょうか。
イメージ的に「世界中のみんなとお友達になりたい」とか
言い出しそうですけど、それってつまり
人類どころか地球全生物滅亡ですよね(笑)
そんな元・憂城さんは死体ならではの100%中の100%で
力任せに襲い掛かるも、一蹴されちゃう。
そりゃまぁ、今までの戦闘スタイルと打って変わって
パワーファイターですし、動き鈍いし。
と見せかけていたのか、更に刻まれるまで予想通りだったのか、
『申』が中から登場となりました。
下腹部が妙に大きいと思ったら、開けてビックリですよ。
突然のサービスシーンですが、何だろう全然嬉しくない(笑)
もし妬良がいたら、エラい事になっていたでしょうね、
まさか突然全裸の女性が失井にマウントするんですもの。
元々力の凄い砂粒さんが死体モードで全力な訳ですし、
失井が逃げれるとは思えません。
細かくなっても蠢く憂城が止めを刺してしまうのでしょうか。
それとも未だ出てこない最後の一人・寝住が漁夫の利を得るのか。
次回更新は4月14日。
タイトルは【子丑卯申】との事で、残存全員終結の予定。
流れ的にそろそろ、4巻で終わりって感じでしょうか。
最後までしっかり追いかけたいと思います。
そんな『十二大戦』コミカライズ版は現在、
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今や『卯』の傀儡となった『申』の活躍は、
9話辺りをご覧ください。