『十二大戦』コミカライズ版第26話 あらすじとネタバレ感想~今回の十二大戦、まさかの爆発オチの予感
ジャンプ+にて連載中、西尾維新さん原作/暁月あきらさん作画
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第二十六話【子丑卯申】
『丑』の戦士・失井。
本名・樫井栄児。
二月二日生まれ、身長181cm、体重72㎏。

通称『皆殺しの天才』と称された彼の、
初陣は5歳の頃。

以来『天才』の名をほしいままにし、それが絶えることなく続いてきた。
そしてそんな彼が今、最大のピンチを迎えていました。

優勝候補だった『申』。
死体となり、リミッターの無い状態の彼女の全力に抗う事も出来ない失井。
この状況を作り出す為に、『卯』は自身を継ぎ接ぎし、
その中に『申』を隠したのでした。

『申』が『丑』を抑えるその後ろで、
蠢きだす『卯』の肉塊。
失井は自らの思考停止を後悔していました。
あのクリーチャー、確かに形が不自然だった。
とはいえ、出てくるのが『申』ならば、
仮に推定出来たとしても余り大差はないか。
彼は以前、人から聞いた彼女の話を思い出していました。
今までいくつもの戦争を『停めて』きた、
『和平主義の戦士』が居ると。

戦争という場において、自身はただの一兵卒。
背景まで考える必要は無い。
しかし、そんな大局を見る戦士を面白く思い、
その名をしっかりと、心に留めた失井なのでした。
その戦士に、抑えつけられ身動きが取れない状況。

関節を極められているわけでもなければ、
締め上げられているわけでもない。
ただ力づくでの抑えつけ。
しかしながら、その抑えつけがただただ重い。

その気になれば手足を潰す事すら簡単な程のパワー。
しかしそれを行わない理由。
それは至極簡単。

『卯』自ら、なるべく損傷の少ない状態で
己の眷属とするするべく、止めを刺そうとしている。
意識も志も主義も無く、命令に従い戦い続ける。
今と大差ないといえば、大差ない。
戦うだけの一兵卒が、生きているか死んでいるかの違いだけ。
そう考える失井ですが、それでも否定します。

そして、今回参加している戦士たちを思い返す失井。

もう一人いた筈。
そう考えたその時、その戦士がその場に現れたのでした。

突然の登場に、呆気にとられる面々。
進行係のナビィも、こんな出来上がった場に出てきた所で、
出来ることなど無いはずだと戸惑います。

抑えつけられている失井を見下ろしながら、
寝住はギリギリ間に合ったかなと手に持つ袋から有る物を取り出します。
探していたもの、それは『未』。
正確には、『未』の持つとある武器。

投擲手榴弾【醜怪送り】。
突然取り出された爆弾に、失井も驚愕するのでした。
感想
前回、角男と肉塊と全裸のメガネっ娘という
謎なサービスシーンが発生した十二大戦。
今回も引き続き、角男こと失井さんは
素っ裸の砂粒に抑えられております。
今回、失井さんの本名含め詳細が公開されました。
5歳の頃から天才とか、まさに天賦の才。
依頼戦場に身を置き続けるとか、
世俗にすごく疎そうな御仁になっちゃってる感。
そりゃ妬良さんの事もお嬢さんとか言っちゃうし、
死体とは言え女性を大岩に例えて重いとか言っちゃうわ(笑)
これが出たという事は、次回辺り失井さんとも
さよならという事でしょうか。
そういえば、大体死ぬ直前に出るこの詳細プロフィール、
憂城さんの情報は出ないままですが、出るんでしょうか。
それともこの人だけ謎なままで行くんでしょうか。
過去も何も明かされないまま、
ただ自らを殺してまで勝利を求めた戦士。
ソレはソレでらしくて良いと思うんですけど、やっぱり気になる。
失井さんが自らの最後を思い詰める中、
遂に現れた『子』の戦士・寝住。
相変わらず眠たそうですが、以前『申』に襲われた時も
必爺を探していたとの事。
そんな彼が取り出したるは【醜怪送り】。
『未』が作った最高傑作という、爆弾です。
……これ完全に寝住さんの漁夫の利確定じゃん。
失井さん動けないし、砂粒も失井さん抑えるから動けないし、
憂城さんまだ動けないし。
ここで爆発させれば大勝利ですな。
何てこったい。
まぁお前卑怯だろうとか失井さんは妬良と一緒に
あれだけ頑張ったのにとかツッコミ所も多々有りますが、
それより気になるのは「何で彼が【醜怪送り】を知っているのか」ですよね。
『午』との大金庫での会話もそうですし、
時々他の戦士が感じていた既視感とか
彼の謎はこの後明かされるんでしょう。
次回爆発させて、次々回最終回も有り得る展開な気がします。
次回更新は4月28日、1週間お休み。
次回タイトルも【子丑卯申】との事で、
その次は【子】だけになるのかどうか、色んな意味で楽しみです。
スマホアプリ「ジャンプ+」では、そんな『子』の暗躍含め、
過去話も配信中。
間もなくクライマックスの予感ですので、
見直すのも一興かと。