『灼熱カバディ』第80話 あらすじとネタバレ感想~男たちの熱い思いがぶつかり合う
裏サンデーにて連載中、武蔵野創さんの
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第80話【一番強い者】
カバディ関東大会、抽選会。
能京高校は一回戦、伯麗ISとの戦いと相成りました。

体重は限界が決まっているカバディだけに、
厄介なのは身体の「強さ」じゃなく「違い」だなと考える井浦。
一回戦から世界組のいる外人軍団との対決。
とんでもない初戦から、更にBブロックにはまだ、
因縁の相手たちもいる。
王城を呼ぶ二つの声。
対決が楽しみと駆けよってきたのは
奏和・六弦と紅葉・佐倉。

お互いにもあいさつを交わしますが、
六弦は勝ち上がれば先にウチと当たるというのに随分余裕だなと
佐倉・右藤に釘を刺します。
その発言ブーメランと突っ込む右藤ですが、
六弦はその上での発言だと一蹴。

2年のお前らには、と続ける六弦の言葉を
分かりますと遮る佐倉。

明確な意思と自信を持つ佐倉。
オドオドと弱弱しい姿を見せていた昔を思い返す六弦。
面白い化け方をしたものだと驚きます。
そんな佐倉に生意気じゃん?天才クンと声をかける奏和・高谷。
佐倉に挨拶すると水泳の、とご存知の様子。
そして高谷はそのまま六弦に提案します。
まずは近いトコからケンカ売らねーと、
オレは紅葉も興味あるもん。

お互い初戦から頑張ろうよ。
とガッツポーズを見せる王城。
分かってると返事をする六弦ですが、
心中では世界組として切磋琢磨したあの頃が過ぎります。

そして、王城と井浦に対し、負けるなよと伝え去っていきました。
一方、英峰部長・神畑の下に星海・冴木が声を立ち寄り、
減量お疲れと声をかけます。
こっちは幹也が荒れて大変と笑い話を続ける冴木に対し、
神畑は楽しく会話する間柄でもないだろうとバッサリ。
海外遠征じゃ一緒に腹壊した仲だろ?と笑う冴木。
黙って睨むだけの神畑に対し一言、忠告します。

冷静な様で頭が悪い。
そんなに勝ちたいなら星海に来るべきだった。
スタメンになれそうもないから逃げた奴、
俺なら星海も倒せると自惚れた奴。
わざわざ俺では不破に勝てないと言いに来たのか?と
尋ねる神畑に対し、はぐらかす冴木ですが、
神畑は見当違いの挑発だと鼻で笑います。
万年二位のレッテル、もう個人の屈辱ではない。

おーこわ、と肩をすくめる冴木を横目に、歩き出す英峰陣。
一人残った冴木は神畑の言葉を思い返しながら、
吐くねぇ、嘘を。俺ら三年の世界組はそういうのじゃねぇだろ。
と、独りごちるのでした。
その頃、能京メンバーたちは
王城から驚愕の事実を知らされました。
伯麗の主将も、世界組のスタメンだったと。
正確にはスタメンが固定じゃなかったと語る王城。

ベンチ入り12人ほぼ横一線で、優劣はつけられなかった。
それって…と口にする宵越の言葉を、
別の場所で同じ様に口にする水越。

「黄金世代」、やっと三年になりましたねぇ、と
話す相手は星海高校監督にして、
主将・不破の父親である不破一心。
海外遠征で一勝も出来なかった奴らをそう呼ぶか、
と皮肉もなく直球で返します。
息子さんもその一人なんですけど?と水越が尋ねると、
では監督が悪かったか?と、切り返し。
一つため息をつき、仁も王城の息子も
あの頃は弱かったと呟く彼に対し、
水越は一つのチームにまとめるには強すぎたんだと思いますよと
答えます。

それも一つの弱さだ、こと団体競技に関しては。
立ち去る背に、それはこの3年で痛感したでしょうと伝える水越。
彼の言葉を悪いなと遮り、不破の父は強く宣言します。

そっくりだなこの親子はと頭をかく水越。
大会発足から不動の日本一、星海高校。
それを追い、歴史を変えようとする奴ら。
ナメた試合したら許さないからなと
取材のときにプレッシャーを与えてはいましたが、
実の所、そんなに心配はしていない。
世界組での練習中を思い出す水越。
誰が一番強いかと問われ言い淀む中、
各々が俺だ俺だと言い出します。
すると、靴紐を結いながら持論を語る不破。

そう語る彼を見ながら、正直不破と言いかけていた水越。
しかし、分かる方法がある。
そう続ける不破は、彼らの未来を決定付ける言葉を口にします。

頂点がそう言った。
その一言が、彼らの意思を決めた。

あの時の彼らの顔を、今でもよく覚えている。
迷いのない、進む道を決めた顔。

高校3年間、成長の最高点。
最後の大会。
因縁に、決着が付く。
帰ったら対策を練るぞと言う井浦の言葉に、
意気込む能京メンバー。
遂にこの時が来た。
王城は熱意を込めた瞳で、改めて気合を入れるのでした。

感想
前回の抽選会で1回戦の対戦相手となった伯麗IS。
インターナショナルスクール。
国際学校ともなると、見るからに強そうな御仁たちが並びますなぁ。
単純なフィジカルの差になると、中々日本人では対抗出来ませんから。
その辺り、今までと違う特訓が必要そう。
そしてその中でぶつかり合う世界組たちの戦い。
頂点と認める者と頂に立つ者。
その頂点を目指し上を目指す者。
3年という最後の舞台で、最高の戦いが繰り広げられる。
散りばめられた世界組たちの熱い戦い、
毎試合やると超長くなりそうだけど、
願わくばしっかり見せて欲しい物です。
世界組を評する不破の父と水越。
能力も我も強い彼ら、強すぎる故に勝てなかった、と語る水越ですが
……それって結局監督責任じゃ?(笑)
野球漫画の『ONE OUTS』で全員が「俺が一番だ!」と頑張れば
自ずと結果が良くなるというような話がありましたが、
あれだって極端な例ですものね。
個人プレイの特化がダメなのは宵越で証明済みですし。
全員が全員の個人プレイに付いて行けるなら噺は別ですが。
そんな我の強い世界組との新たな対決。
一人目は伯麗IS・外園!…ハーフなのかな?
今のところほぼ横顔の彼との戦いに向け、
能京は最後の特訓に臨みます。
次回更新は5月1日、一週お休みとなります。
間もなく大会の始まり、楽しみに待ちたいと思います。
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