『灼熱カバディ』第86話 あらすじとネタバレ感想~Mr.序盤・宵越、背水の陣でいざ出陣

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灼熱カバディ 第79話カラー表紙

裏サンデーにて連載中、武蔵野創さんの
灼熱カバディ』最新話が公開されました。

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第86話【伯麗の穴】

未だ熱戦が続く能京vs伯麗IS。
3rdレイドとなった攻撃を迎える宵越は
背水の陣となった状況でも強くその足を踏み込みます。

宵越竜哉、身長187cm体重78kg。
高校一年としては恵まれた体格。

まぁ、日本人の中での話だ。
そう思うのは伯麗IS・タイラン。

バスケにアメフト。
地元にはもっとデカい奴がゴロゴロいた。

いたハズなんだがと考えるタイランに向かう宵越。
スピードのある攻撃を何とか回避します。

寸でで避けるタイラン
灼熱カバディ 第86話より

速い奴もいた。
だがこいつのヤバさは別の所。
お国柄か?と口にするタイランですが、
対する宵越はもちろん答えません。
ただその決死の勢いだけが読み取れる、
鬼気迫る表情。

決死の宵越
灼熱カバディ 第86話より

そんな彼を、タイランはカミカゼボーイと畏怖します。

しかし1vs1にならぬ様、カバーに入る外園。
メンバーに対し、楽しめと声を掛けます。

笑ってメンバーを鼓舞する外園
灼熱カバディ 第86話より

そうすることで現れる、宵越の感じる
チームの不気味さ。

緊張の解ける伯麗メンバー
灼熱カバディ 第86話より

宵越の武器が身体能力だけでは無いことと同じく、
外園にもまた、特別な力が有った。

能京戦の前、王城について対抗策をメンバーに伝える外園。
簡単に守備で倒せると思わない方が良いと忠告。

確かにクールだ
灼熱カバディ 第86話より

王城の話を聞き、逃げ切れるかなと
弱気になるルーク。

僕が守る
灼熱カバディ 第86話より

安堵するルークに対し、タイランたちは何やら物言いたげ。
そんな彼らに気付いた外園は、語弊があるなと話を続けます。

お前らは守られるヒロインにしちゃ無骨すぎる。
ボクが守るのはチームの動きやすさだ。

暴れたい奴は存分に暴れろ
灼熱カバディ 第86話より

そんな外園と相対する宵越。
横からタイランが駆け寄ってきているのを感じますが、
素直に触りに行けばまた外園が来る。
狙いを悟られない様に引きつけて。

タイラン、まさかの頭脳プレー
灼熱カバディ 第86話より

突然のタイランの頭脳プレーに困惑する宵越。
対するタイランは思考します。
今は3rdレイド、
得点されないだけで点ももらえて不倒がアウトになる。

落ち着いた精神は冷静な動きと思考を生む
灼熱カバディ 第86話より

追い詰められているのは不倒。
選択肢、視野は狭くなる。
時間一杯逃げ切ればそれで良し。
無理に来ればチャンスも生まれる。

そう分析する外園ですが、気になるのは宵越しの目。

覚悟を決める宵越
灼熱カバディ 第86話より

覚悟を決めたその目、その表情を感じ取る外園。
観戦している右藤や神畑たちもソレを感じます。

そして、それを黙って見つめる監督・久納。

黙って見つめる久納
灼熱カバディ 第86話より

「バック」を使うのは大会では初。
知ってるのは星海、英峰、紅葉、
それと星海に挑んだ時に組んだ高谷。
まず初見で止められる筈がない。

ステップを踏みながらそう考える宵越ですが、
出し渋るのはやはり、辛酸を舐めた経験から。

過去の辛酸
灼熱カバディ 第86話より

久納はあの時言った。
上の人間は対応してくる。
外園はどうなのか。

だが、やるしかない
灼熱カバディ 第86話より

真っ直ぐに全速力で走り出す宵越。
短距離走の様なフォームに混乱する伯麗メンバーでしたが、
相対する外園は慌てることなく、冷静に指示をします。

カットのコースを塞げ
灼熱カバディ 第86話より

ボクはキミをよく知らない。
だが、王城マサトをよく知っている。

どんな軽業を教わっていようと、帰る脚を狙えばいい。
そう意気込み、踏み込もうとする足に
手を伸ばす外園でしたが。

バック、それは外園の反応の外
灼熱カバディ 第86話より

外園の意識より速く、「バック」を決める宵越。
しかし、世界組の意地か、何とか喰らい付きます。

何とか喰らい付く外園
灼熱カバディ 第86話より

あの時久納は言った。
ただ使うだけじゃ宝の持ち腐れ。
タイミングを変える、掴まれた後の事も考える。

その言葉をしっかりと刻んでいた宵越は
掴まれた反対側に身体をスライドし、
外園の手から離れる事に成功。

サイドに避ける宵越
灼熱カバディ 第86話より

しかし、その先には予想だにしない展開が待っていました。

そこに喰らい付くタイランとジョージ
灼熱カバディ 第86話より

あの時、久納はこうも言った。

守備の気持ちが分かってないから止められる。

穴だったはずだと困惑する宵越。
狙いやすいカモに慎重な安パイ。
その二人が何故、反応し対応出来ているのか。

タイランは過去、アメフトチームにて自らの行動を咎められていた。
自由な動きを認められず、指示に従え頭を使えと
罵倒され続ける日々。
しかし、カバディ部ではそうでは無かった。
自由に戦えと、外園は背中を押してくれた。

初心者のルークは、先輩の指導に付いていけない自分を
消極的な自分を卑下していた。
そんな彼に、外園は大丈夫だ俺が居ると支えてくれた。

変化を求められることは無かった
灼熱カバディ 第86話より

全てを認める器のデカいリーダーの為に、
変わろうという意識が常にあった。

まるっきり変わらなくても良い。
ただ、リーダーがピンチの時くらい
敵を倒せるだけの変化を。

敵を倒せるだけの変化を
灼熱カバディ 第86話より

完全に抑え込まれてしまった宵越。
久納は危険信号は出てたわよと顔を覆います。

灼熱カバディ 第86話より

あの「バック」を初見で止めた事に驚愕する観客たち。
ヤマも張っていただろうが、
味方の方に誘導した外園の行動に反応したのは見事と言う他ないと
神畑は彼らの守備を称賛。

盛り上がる伯麗
灼熱カバディ 第86話より

盛り上がる仲間たちを見ながら、外園は考えます。
世界組の奴らはボクのやり方を甘いと言うかな、と。

チームの前では口が裂けても言えないが、
いちプレイヤーとしてトップになれる気はあまりしない。
だがキャプテンとしては、ボクがNo.1だ。

そう自負する外園。
チームの仲間たちと、逆転に向け気合を入れ直すのでした。

全滅で逆転だ!
灼熱カバディ 第86話より

感想

3rdレイドで迎えた宵越の攻撃。
久納戦の二の舞かと思われましたが、
外園自身には通用しましたね。
彼自身、個人としてトップになれる気はあまりしないと
言っていますし、世界組の中でも
「個」の戦闘力はさほど高くない人の様子。

とはいえ、そんな彼はチームのキャプテンとして
誇るべき能力と人格を持っていました。
正に「兄貴」と呼ぶにふさわしい度量。

ありゃたまらんレイドだ
灼熱カバディ 第83話より

「やってみせ、言って聞かせてさせてみせ、
ほめてやらねば人は動かじ」と
五十六さんも言っていましたが、正にそれですね。

話し合い、耳を傾け承認し、任せてやらねば人は育たず。
やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば人は実らず
と続くこの名言が、実に合っている人間な気がします。

灼熱カバディ 第85話より

チームのメンバー一人一人を認め尊重し、
彼らと共に勝ち進むため、チームのキャプテンとして
チームを守る。
そんな彼についていこうと決めたメンバーは、
彼の為に尽力する。
人の為にと思う力は、一人以上の力を発揮するのでしょう。
そんな上司が私にも欲しい(笑)

勿論チームの勝利の為ではありますが、
攻撃手から外されないために必死になっていた宵越。
神風特攻の気合も力にはなるでしょうが、
短慮になってしまっていましたね。

「バック」で意表を突くのは良いですが、
この時に外園しか見ていなかったのが敗因かと。
タイランの頭脳プレーや伯麗陣の緊張の緩和、
自らも気付いているのであればソコから考えるべきでした。
「守備の気持ちも考える」というのはそういう所も
含めて、という事なのでしょう。

守備がザルの男、ショックを受ける
灼熱カバディ 第81話より

結果、外園の言う通り大仰な前座となってしまった宵越。
これにより能京14対伯麗10。
守備に残る畦道、伴、関を全滅させれば計5点取得で逆転。
伯麗ISの華麗なる逆転劇が成り立ってしまいます。

果たして次回、有言実行となるのか。
そして、Mr.前座となった宵越に明日は有るのか。

次回更新は来週6月12日。
畦道たちの活躍に期待したい所です。

スマホアプリ「マンガワン」では
「先読み」として裏サンデー掲載の先の話が配信中。
全滅と成ってしまったのかが気になって仕方ない人は、
コチラをダウンロードしてお読みいただければと思います。

マンガワン

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