『BLACK TORCH』第18話 あらすじとネタバレ感想~猫耳忍者ヒーロー、推参
ジャンプ+にて連載中、タカキツヨシさんの
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#18【Black or White】
『黒の灯火〈ブラックトーチ〉』本部前に
突如姿を現した謎の門。

そこから湧き出る蟲と戦う隠密隊員ですが、
持つ武器も効かず劣勢を強いられます。
そんな虫を一撃で沈める弐郎の祖父・寿正。

隊員の尻を叩き、次の現場に向かわせます。
そして一人門に目を向け、
死地へと向かう孫にエールを送るのでした。
物ノ怪・芙蓉の力により宙を飛ぶ弐郎たち。
死角から飛び掛かってきた蟲に慌てる弐郎ですが、
彼の目の前で無数に切り刻まれます。

助けたのは一華。
門に辿り着くまで弐郎の力を使わせない様に
しっかりとフォローしています。
しかし、そんな問答の間にも迫りくる蟲たち。
もう一人の仲間・零司による一閃で
それも難なく撃破。

手を出せないのがイライラすると昂る弐郎に
我慢を覚えろと諫める一華。
潰しても潰しても湧いてくる蟲たちに辟易する彼らは
作戦を考えます。
二人が上空で排除しつつかく乱するから
海面ギリギリを飛んで行けと言う零司。
お互いを軽口で鼓舞し合いながら散会し、
各々が目標に向かい飛びたちます。

門まであと少しという所で、弐郎の目の前に現れる蟲。
仕方なし力を使おうとする弐郎でしたが、
突然現れた咬牙がその蟲を一撃で粉砕。

更に驚く弐郎を睨みつけたまま、
彼に向って得物を投げつけます。

が、その狙いは弐郎の後ろから襲い掛かっていた蟲。
その行動に唖然とする弐郎に何も言わず
ただ中指を立てる噛牙。
そして、さっさと行けと言わんばかりに舌打ちをするのでした。

背中を押され、再び全力で飛ぶ弐郎。
追いかけてくる蟲たちに追いつかれぬ様、
必死で門へと向かいます。

無数の蟲たちに追われながらも間一髪、
門へとたどり着いた弐郎。

そして顔を上げるとそこには大きな月の浮かぶ不思議な空間。
そこには社殿の前の石段に座り込む天鬼と
球状の結界に閉じ込められる羅睺の姿が。

彼を待ちかねていた天鬼は一瞥し、
無傷で来るとは優秀だと弐郎に労いの言葉を送ります。
何と声をかけたものか、弐郎の名を呼ぶ羅睺でしたが、
察したのか快適そうな所に入ってんなと冗談を投げかけ、
彼の緊張を和ませます。
そしてすぐ出してやると、自信満々に伝えるのでした。
立ち上がり、弐郎に歩み寄る天鬼。
弐郎もそれに合わせ、会話を挟みながら近づきます。

そんなに人間が憎いのかよと問いかける弐郎に対し
天鬼は憎しみなど最早ない、弱者〈にんげん〉が蔓延るこの世に
ただ納得がいかないだけだと返答。

その言葉を聞き、グローブを整える弐郎。
でしたが、彼の姿が突如天鬼の目の前から消えてしまいます。

直後、見えない何かに殴られた衝撃を覚える天鬼。

隠密服の機能を使い、虚を突いた弐郎。
でしたが、天鬼は児戯だなと一蹴。
爪も牙も捨て、道具を用いた仮初の力に頼って強者気取り。
実に浅ましく、実に見苦しい。
外套を振るい、一撃で隠密服を引き裂きます。

このままでは戦えない。
そう判断した弐郎は服を脱ぎ捨て、
羅睺の名を呼び、お前の力ちっと借りるぜと宣言。
力をまとった姿へと変身を遂げました。

変身しても平静なその振る舞いを見て、
力の扱い方を心得てきているとはと感嘆する天鬼。
その話の途中でもお構いなしに、一気に詰め寄ります。

時間が無い、望み通り余興抜きでいくぜ。
一撃を当て、吹き飛ばします。

息を整える弐郎の耳に聞こえてくるのは、
天鬼の笑い声。
懐かしいなこの感覚。
その言葉と共に砂煙の中から現れたのは、宙に浮かぶ繭。

変わらず聞こえてくる天鬼の声。
想像以上だと口にするその声は、
手間が増えたが不思議と不快ではないと続け、
私も全霊を以て相手しようと答えます。
血を吹き出しながら砕けた繭の中から現れたのは、
出で立ちの変わった天鬼。
鎧の様な体躯へと様変わりしています。

さあここからが本番だと天鬼が仕切り直し、
人間が上か物ノ怪が上か、雌雄を決そうと話を締めます。
それに合わせ、飛び上がる二人。
結界内を縦横無尽に飛び回りながら続く応酬。

その最中天鬼に掴まれ、弐郎は地面へと叩きつけられてしまいます。
地面にめり込んだ彼を踏みつけながら
これは決闘ではない、種族間の戦争だと確認する天鬼。
我々の拳には数多の命が、脚には数多の魂が懸かっている。
そんな体たらくではお前に命運を託した者たちも、と
話す途中の天鬼を吹き飛ばし、
飛び上がって追い打ちを浴びせかかる弐郎。

必死に連撃を加える弐郎に対し、
澄ました顔で冷静な天鬼。
彼にもっと力を使う様、煽り続けます。

さぁ…お前はあとどれだけ人間でいられる?と
力に呑まれる事も読まれている状態。
いずれにせよお前の意思がその炎に耐えられなくなったら
私の勝ちだ。
弐郎が防御した掌底の手のひらから力を放出し、吹き飛ばします。

結界から出られず戦いの行く末を見守るしかない羅睺は
弐郎の劣勢に焦りますが、
天鬼はこの程度でお前は死なないとまだ戦闘態勢を解きません。
今のお前は「物ノ怪に憑依された人間」ではない。
人間の器に物ノ怪の力を湛えた何か…。

力に呑まれ物ノ怪〈どうほう〉となった時が、喰い時だ。
力に抗う弐郎を見ながら、天鬼は不敵に笑みを浮かべるのでした。
感想
前回突如現れた門、そして湧き出る無数の蟲。
根源を断ち切る為に飛び立った『黒の灯火』の3人。
途中咬牙の助けも有りましたが、結局本陣に乗り込んだのは
弐郎一人となりました。
咬牙くんのこのシーン、良いわー。

敵同士が同じ目的の為、仕方なく共闘しあう。
そういう間柄に、なりたくは無いですけどね(笑)
そして命からがら門に辿り着いた弐郎。
中々のギリギリっぷりにも拘らず、かっこよく決めてるのがウケる。

そんな彼をツッコミも無く見つめる天鬼さんと羅睺。
空気の読める良い物ノ怪たちです。
遂に首魁・天鬼と対峙した弐郎。
何故仲間を喰ったのかという質問に対し、
100の銃弾より1つのミサイルだと答えましたが、
人間の現代兵器で喩えるなんて、だいぶ人間に毒されてません?
羅睺との再会の時もタブレットでテレビ電話してましたしねぇ。
それとも、弐郎くんの頭脳レベルに合わせて
分かりやすくしてあげてるのでしょうか(笑)
人間を弱者だという天鬼に対し
こんなすごいの作れるんだぜと隠密服の機能を見せましたが、
いやそれは人間が凄いんじゃなくて隠密服が凄いんでしょと返す天鬼。
道具を使って仮初の力で強者気取りと言いますが、
それ言ったら仲間喰って力蓄えたあなたはどうなのよと。
得た力も得た道具も、使えば本人の「力」でしょうに。

まぁそんな細かい話気にしてたら仕方ないし、
取り敢えず殴り合いで決めようぜと少年漫画らしい展開。
羅睺の力をまとった弐郎は天鬼の予想を超える結果に至っていましたが、
彼も又、自ら手にした力を使い変身を遂げます。
力に呑まれぬ様、コントロールすべく必死に戦う弐郎と
それを煽る天鬼。
力に呑まれ物ノ怪となった時が喰い時だと言っていましたが、
思惑通りになるのでしょうか。
ならないでしょうね。
現状羅睺の力だけではどう足掻いても天鬼に敵わなさそうですが、
弐郎がどう勝機を見出すのか、次回も楽しみです。
何だかやっぱり最終回に向けて
スパートを掛けてるようにしか思えない当作品。
次回更新は7月11日水曜日、毎月11日更新ですのでお忘れなく。
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