『灼熱カバディ』第87話 あらすじとネタバレ感想~どいつもこいつも主役級

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灼熱カバディ 第79話カラー表紙

裏サンデーにて連載中、武蔵野創さんの
灼熱カバディ』最新話が公開されました。

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第87話【主役と脇役】

前回、伯麗ISにより遂に攻撃失敗と追い込まれた宵越。

灼熱カバディ 第87話より

悔しさを滲ませる彼に
むやみやたらに警戒してビビるよりずっとマシだと
井浦が励ましの言葉をかけます。

3rdレイドまでバックを温存した、
その行動、判断は間違っていない。

井浦の言葉を聞いた上で、その上で悔しさを噛み締める宵越。

灼熱カバディ 第87話より

彼は外野に座り込みながら改めて考えます。
守備の気持ちを理解する…
何も考えてなかった訳じゃない。

自らが明確に王城に劣ると認識しているその部分。
もっと考えろと自らを奮い立たせます。

一方彼を外野へ追いやった伯麗の主将・外園は
未だ交代のかからない現状を怪訝がります。

灼熱カバディ 第87話より

能京にとっては、守備で王城まで倒されて攻撃出来ないのが最悪。
それは理解出来るが、筋力が無いだけで
守備の動きの出来る彼を入れない理由が分からない。

灼熱カバディ 第87話より

攻撃を開始するも、厳戒態勢をとる外園。
そんな彼の動きを、観客の佐倉たちはガンガン攻める場面だと分析。

灼熱カバディ 第87話より

3人タッチ+全滅〈ローナ〉の計5得点、
4点差を覆すチャンスはココしかない。

しかし、右藤は慎重になるのは仕方ないと判断。
実力の知らない相手に果敢に攻めるのは難しい。

それに佐倉とは違う、あの人はこっち側だと
彼なりに外園を理解している様です。

1年生3人対世界組・3年主将の外園。
明らかに能京不利のこの状況を感じられる開場内の空気。
しかし、久納が王城を出さない理由はいくつか有った。

一つは外園の予想通り、王城を守備失敗で外野に追いやられない為。
一つは替えるなら宵越と替えたい為。交代はコート内の選手に限られる。
そして最大の理由がもう一つ。

灼熱カバディ 第87話より

練習の際、畦道に何故中央に置いたか、問いかける久納。
彼は本来守備の強い選手は外側にいるべきだと説明します。

実際の試合でも端の水澄たちがそうだったように、
攻撃手と真っ先に対峙するのは基本、鎖の外側の選手。
内側の選手は触られにくい安全な場所になると伝えます。

その上で守備の畦道を中央に置く理由。
それは見る為。

灼熱カバディ 第87話より

敵の間近で、生き残りながら。
そうして迎えた今、そのセンサーが完成する頃には、
中央にいた自身が鎖の外側にいる。

攻めてきた外園の手を、紙一重で躱す畦道。

灼熱カバディ 第87話より

偶然かと思う外園ですが、
念の為動きが甘いと見た伴に照準を切り替えます。

伴が久納に受けていた指示、
守る攻撃手がいない時は、とにかく引き付けろ。
良く動く印象を植え付けて、仲間を相手の死角に。

新ルール「スーパータックル」も適用される守備3人の現状、
何とか止めたいと必死に躱す伴。
全貌の見えない外国人の守備では部長が苦戦する可能性も有る。
何より、何より。そう考えているのは伴だけではなく。

灼熱カバディ 第87話より

しかし、それを見ていた神畑はまだ甘いと評価。
その言葉通り、外園は死角から来た関すらも見事に対応。

灼熱カバディ 第87話より

死角だったはずだと戸惑う二人ですが、
そう思わせるフェイクだってある。

二人で十分、これなら王城が出ても苦しいだろう。
そう判断した外園が自陣に向け走り出しますが、
その足を掴み上げる影が。

灼熱カバディ 第87話より

自陣の近いこの状況、パワー勝負になるかと思われましたが、
掴みかかった畦道を持ち上げてその勝負を避ける外園。

灼熱カバディ 第87話より

チームメンバーだってそうだ、見た目よりパワーがある。
そんな相手と毎日練習している。
畦道の意外性は、伯麗にとっては当たり前だったのです。

必至で止めに掛かる能京メンバー。
外園は、自身は恵まれている方だと過去を思い返します。

万能型で主役のスペック。

灼熱カバディ 第87話より

万能型の下位互換、
傍から見れば器用貧乏な脇役。

不破と共に練習を繰り返し、研鑽を重ね、
彼より得意となれる技術を見つけた。

灼熱カバディ 第87話より

颯爽と現れて敵をなぎ倒す無敵のヒーローじゃなくてもいい。
現実を見て、それでも夢を見る。

そう思いながら積み重ねてきた今、
外園は自らの力で逆転をつかみ取るのでした。

灼熱カバディ 第87話より

守備が破られ落胆する1年生たち。
その勝利を掴んだ外園は、
地に転がったまま拳を突き上げるのでした。

灼熱カバディ 第87話より

感想

前回、遂に守備に敗れ外野へと送られた宵越。
彼は彼なりに守備の事を理解しようとしていた様ですが、
自身が常にトップだったからか、
下と見た相手に対しての理解というか、敬意というか、
そういうのが足りませんでしたね。
佐倉の様に、試合中でも人は成長するんですよ。

脅威の成長を遂げる佐倉
灼熱カバディ 第64話より

そして能京が迎えた窮地。
それでも交代を言い出さない久納でしたが、
この事態は予想されていたとの事。
まぁ、外園が気づく様な穴を彼が認識していない筈もないか。

1年の中では守備に特化している畦道。
重心やバランスを他人のですら知覚出来る能力を持つ彼を
攻撃手を止めに走る外側では無く、敢えて中央に置いた理由。
それは彼のセンサーを更に鋭敏化する為でした。

灼熱カバディ 第87話より

傍から見れば1年生だけになれば全滅は見えてる訳で
そんな油断も含め豪快に攻めてきた敵を
畦道のセンサーと指示で刈り取る。
そうすれば「スーパータックル」が適用されるし、
一年は守備も凄いとなっちゃあ敵も攻めあぐねいてしまう。
色んな効果が有るんですねー。
残念ながら失敗しちゃいましたけど。

灼熱カバディ 第87話より

どれだけ鍛えても持ち上げるってのは
体重以外で対抗出来ませんからね。
意外と腕力が有るのはあくまで腕の力。
担ぎ上げられちゃあもうどうしようもない。

冷静になればもがいたり体のけぞってバランス崩させたりとか
有るでしょうけど、
今回はセンターライン近かったことも有るし、
いきなりすぎると思い付かないわね。

世界組として、不破と共に戦ってきた外園。
万能型として努力するも、彼に敵わず彼に勝てる道を探した。
それがフェイント、そして頼れる仲間たち。
その武器を手に勝ち進むべく戦う彼を見てると、
どっちを応援すべきやらとなってしまいますな。

皆して背景が濃いわ、主役張れる方ばっかり。
大丈夫かな、この後見た事無い学校同士の戦いでも
同じ様にバックボーン語り出したりしないかな(笑)

終極エンゲージ』ではトーナメントの流れの速さに戸惑いましたが、
全試合じっくりしっかり語られてもソレはソレで困る。
まぁ『喧嘩稼業』はそれをやってなお面白いのですが、
参戦校数からして話の進みがね…。

トーナメント表はコチラ
灼熱カバディ 第79話より

さて、遂に逆転を許してしまった能京。
全滅により全員がコート内に戻る事となりますが、
宵越は戻れるのでしょうか。

そんな次回更新は6月19日。
毎週熱い戦いが続きますが、まだまだ終わりそうにありません。

スマホアプリ「マンガワン」では、
そんな激戦のその先が配信中。
裏サンデーの2話先まで公開されていますので、
我慢できない方はそちらからご覧ください。

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