『灼熱カバディ』第89話 あらすじとネタバレ感想~汗とメガネと上手投げ

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灼熱カバディ 第79話カラー表紙

裏サンデーにて連載中、武蔵野創さんの
灼熱カバディ』最新話が公開されました。

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第89話【かける汗】

カバディ高校大会の関東大会、
第1回戦第一試合。

後半戦開始早々再度の逆転を果たした能京。
勝敗だけ見れば毎回1回戦敗退の弱小校にしか見えないことも有り、
逆転を果たした攻撃手・王城の存在を知らない者も多く会場に居ます。

焼け石に水だったこの得点力は、
守備が成長した事で重みが変わった。
そう語る英峰・神畑は能京の相手・伯麗の外園も
このままでは次の守備で王城に追い出されると理解しているだろうと
推察します。

灼熱カバディ 第89話より

歩を進めながら考える外園。
コート内は自分含め4人、あの攻撃を止めるには心許ない数。

勝つための方法は2つ。
一つは攻撃で王城を追い出す。
次の守備も格段にやりやすくなる理想の展開。

もう一つは3人にタッチし先ほど追い出されたメンバーを戻す。
同じ状態に戻るだけだが
王城の強さを見て知ったメンバーなら守りやすくなる。

狙うは当然、そう踏み込んで向かう先には王城。
しかし、能京の鍛えられた守備がそれを阻みます。

灼熱カバディ 第89話より

3,4番の連携が鬼門。
足を止める外園。

3点取らねばならぬ状況だが、安易に触りに行けない。
となると、と、横で身構える関に狙いを定めます。

灼熱カバディ 第89話より

気圧される関と畦道。
1年狙いかと誰もが思った瞬間、
彼はその気迫とは別方向に手を伸ばしました。

灼熱カバディ 第89話より

が、それを阻んだのは井浦。
データを信用する男はそのフェイントを読み切ったのです。

1点の犠牲、だがそれでは足りない。
その未練、一瞬の隙を突き駆け寄る能京メンバー。
が、その連携を外園は見事に読み切っていた。

灼熱カバディ 第89話より

連携が取れ過ぎるという事は皮肉なもので
一人見ればもう一人の位置が分かってしまう。
目的の3点をストラグルした外園は井浦に掴まれながらも
勢いよく自陣へと走り出します。

灼熱カバディ 第89話より

振り切られてしまう水澄と伊達の手。

帰られると慌てる能京勢。
守備の要を奪い仕切り直しだと駆ける外園。
その体に、突如横から衝撃が走ります。

灼熱カバディ 第89話より

彼を捉えたのは関。
駆け引きに勝った訳でも無い、
不思議な事でもない。

先輩の特攻に合わせて捉えに行った。
練習で積み重ねてきたことを実行した。

灼熱カバディ 第89話より

気合十分にしがみ付く関。
しかし、外園もまた彼よりはるかに早く、
そうなっていた人間。

灼熱カバディ 第89話より

オマケがついてくることは分かっていたと
彼の腕を掴み引きはがす外園。

その力に、世界組の強さに驚愕しますが
その刹那、脳裏をよぎったのは合宿で見た神畑の姿。

灼熱カバディ 第89話より

突如、外園の体に掛かる力の方向が変わる。
予想外の動きに戸惑う外園。

灼熱カバディ 第89話より

そんな彼を抱えながら、関は思います。
世界組にはまだカバディじゃ敵わない。
回避も駆け引きも同じ1年の宵越や畦道にも及ばない。
でも何度やられようと、怖がって止まるな。

自らを奮い立たせ、力を込める関。

灼熱カバディ 第89話より

上手投げの要領で持ち上げられるも
抵抗する外園が手を伸ばしますが、
その手をすかさず伴が抑え、追いついた他のメンバーも各々に
外園を引き留めにかかります。

経験、覚悟、重みが違う。
そう意気込んだ外園ですが、倒れ込む中で思い出します。

灼熱カバディ 第89話より

脇役なんていないと、
あれほど自分に言い聞かせてきただろう、と。

能京高校1年・関。
伴に誘われカバディ部に入り、合宿で世界組の実力、
そしてそれに懸ける思いを知った。

いつからか自身ものめり込み、
体重制限を乗り越え試合へと出場した彼は、
見事カバディの選手へと昇華しました。

灼熱カバディ 第89話より

共に過ごしてきた人見も、
両手を振り上げ、喜びと感動を体で表します。

灼熱カバディ 第89話より

自らが止めた事を信じられない関に駆け寄る2年生。
なんだあの引き寄せと問う伊達に対し
副部長にと説明を始めようとしますが
水澄が細かいことは良いんだよと遮ります。

灼熱カバディ 第89話より

王城も、試合を決めるファインプレーだと
彼の健闘を称賛。

ゆっくりと立ち上がる関。
リアクションの薄さに嬉しくないのかと水澄が問いますが、
彼は息を整え、しっかりと答えます。

灼熱カバディ 第89話より

カバディ選手としての高みへと一歩踏み出した関。
そんな彼の成長を、神畑も優しく見守るのでした。

感想

王城の強さを開場中に知らしめた一撃。
どよめく場内に対し、それを身近で知る外園は
彼と再び戦うべく、攻撃へと足を進めました。

しかし彼を待っていたのは固く険しい盾。
その盾の弱所、更には強所すら利用し見事点を重ねますが、
自らが軽く見てしまっていた相手に足元を掬われる結果に。

脇役なんていないと自らを奮い立たせてきた言葉。
しかしそれは万人に言えることな訳で。

まさかあの関が1回戦から魅せてくれるとは。
伴に誘われて何となくで始め、
神畑の減量現場に出会うまで自身の減量も乗り気でなかった彼が
ここまで活躍しようとは思いもしませんでした。

伊達に聞かれた時に「副部長が…」って言っていましたが、
久納が井浦に指示した「新ルールのおかげでグッとモノになる子」というのは
関の事だったんでしょうか。

大会まで残り2日
灼熱カバディ 第81話より

確かにカバディしている最中に守備が
腰回り掴んでがぶり寄って持ち上げて
何ならそのままコート外へ寄り切りしちゃうなんて
攻撃手からしたら想像の外ですわな。
ビックリしてキャントも途切れそうだ(笑)

相撲には相手の重心を崩す技が多いですし、
1対1でこそ光る技術。

痩せて身体は軽くなったとはいえ、
それは筋肉に変わり引き締まったという事。

灼熱カバディ 第70話より

技を知り、発揮出来る肉体を持てば、
それは大きな武器となります。
彼もまた宵越と同じく、
過去の経験を「技」へと昇華した選手になりました。

彼らの努力に後押しされ、更に強くなった能京。
その中心に座する魔王・王城の次の攻撃を
外園がいなくなった伯麗で抑え切ることが出来るのか。

次回更新は7月17日、2週間間が空きます。
初っ端から激熱の戦いを見せた1回戦も後半戦を回り、
間もなく終結の予感。
次回が待ち遠しい限りです。

また、今回の更新と併せ、
8月22日に開催されるリアルイベントの告知が掲載されました。

作者の武蔵野創さんが、
渋谷・LOFT9でトークなのに対決をするそうです。

対戦相手は青のオーケストラ作者・阿久井真さん
リアルイベント告知PRより

ココでしか聞けないお話を対決形式でするそうですが、
いっそカバディして点を取られるごとに赤裸々に語るってのはいかがでしょう(笑)

来場者限定のプレゼントや、限定グッズの販売、コラボメニューなども有るそうで、
有料のイベントになっておりますがファンにはたまらない内容盛りだくさん、な予感。

リアルイベント告知PRより

とはいえ、東京だし平日だしかなり厳しい。
それでも!と言い続ける人は、
チケット販売開始の6月30日にLet’sストラグル!

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